ダービーマッチはそれというだけで十分過ぎるほどのプレッシャーが発生する。他のゲームとは一緒に出来ない特別な一戦として、120%のファイトと勝利という結果がいつも以上に強く求められ、プレーする選手たちには非常に大きなそれがのしかかると言えよう。
しかし、今節迎える四国ダービーで徳島が背負う重圧はそうした次元を遥かに超えるもののはずだ。それは当然現在3連敗中にあり、しかも今季すでに5敗もを喫してしまっているから。さらにもしこのダービーにも敗れてしまうようならば、まだシーズン序盤であるにもかかわらず、目標へ続く道に早くも濃い霧がたち込めてしまいかねないから──。そのような厳しい立場により、徳島は何がどうあっても勝利しか許されないのである。
では、その追い込まれているとも言える状態の徳島がここで白星へ辿り着くために必要なものは何かと言えば、それはやはり選手たちのリセット。言い換えるなら、原点回帰だ。そうすることでもう一度チームとしてすべき戦い方を全員が共有し、その共通理解のもと組織としてのまとまりや連動を取り戻さなくてはならない。
というのも、続けて敗れた最近の3戦を改めて振り返ると、選手たちには考え過ぎているところが多分に見られた。もちろんそれは個々がより上手くプレーしようとするためのものだったはずだが、結果的には考え過ぎたことで本来すべきプレーが後ろへ追いやられ、組織にバラバラ感が生まれてしまったように思われる。事実、そのことは前節終了後に衛藤裕が口にした「なぜ負けたのだろう、とすっきりしない終わり方になっている」という言葉からも感じ取れよう。選手たち自身は必死に頭を働かせ工夫しながら懸命にプレーしているが、知らずのうちにひとりひとりの考え過ぎが組織の基本ベクトルにズレを引き起こし、そこからチームが噛み合わない状態へ迷い込んでいるということだろう。
逆にそういったところを全体で注意しながらコントロールし、まとまりを欠くことなく戦っているのが対する愛媛ではないだろうか。実際愛媛の戦いはいい意味で非常にシンプル。全員が自分たちの戦い方をしっかり最優先してゲームを運んでいる。そしてそのことを何より裏付けているのが守備の安定だ。これまでの9戦で複数失点したゲームが一度もないという事実は、選手それぞれが本来の役割を常に一番の選択に置くことで隙間のない堅い組織を形成出来ているという見方に疑いなく結び付く。
Jの舞台で行われるようになって今回が21度目の四国ダービー。これまでの通算成績に目をやると徳島は9勝4分7敗とリードし、昨シーズンでは2戦とも制した。だが、今節の戦前形勢は言うまでもなく愛媛が有利。劇的な勝ち方で2連勝を飾って勢いに乗っている彼らに相当難しい戦いを強いられるであろう。
とは言え前述のように、徳島は勝利以外ない。「この一戦の重要さは分かっているので必ず勝利を掴みたい」と高崎寛之もこれまでにないほどの気迫を口にしていたが、そのエースをはじめ選手たちがどこまで自らをリセットして本来の姿を取り戻してくるか、大いに注目される。
以上
2013.04.19 Reported by 松下英樹
J’s GOALニュース
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