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【J2:第10節 長崎 vs 札幌】レポート:運動量勝負の戦いは、無得点ドロー。負けない強さを備えたと見るか、傷み分けと見るかは次節次第に。(13.04.22)

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4月3連戦の最終戦。8日間で3試合を行うスケジュールは、ハードワークを身上とする長崎にとってもアウェイの試合が続く札幌にとっても想像以上に厳しいものとなった。共に連勝更新を賭けた戦いだったのだが、双方とも立ち上がりから動きが重く、好調チーム同士の試合とは思えぬ立ち上がりとなった。 

そんな中、最初にリズムを掴んだのはホームチームの長崎。DF山口貴弘が「立ち上がりは相手の裏を突いてボールを入れることで、みんなを前を向かせてプレーさせるようにした」と言うように、長崎はDFラインの裏のスペースに前の選手を走らせ、札幌のディフェンスを崩しに懸かる。同時にワントップの水永翔馬にボールを集めるシンプルな攻撃で好機を重ねた。
10分にはこの日初先発を果たしたボランチの趙民宇がルーズボールを拾うと右サイドの金久保彩に叩く。それをターゲットのFW水永翔馬にふわりと当てると、上手くタメを作りシャドーの小笠原侑生に落とし、水永の作ったスペースに飛び込んだ前田悠佑へとクロスが入る。ここは、192センチの長身DFパウロンが難なくクリアするも、11分、12分19分と長崎の好機が連続した。
前半最大のチャンスは32分。右サイドに開いた水永がボランチの岩間からのフィードを受けてドリブルし、中央で併走していた「元ホンダロックコンビ」の前田にベルベットタッチの優しいパスを出すも、足を入れられシュートには至らなかった。

札幌も24分、ここまで相手に押されることの多かった右SBの小山内貴哉がオーバラップ。FW内村圭宏の下でプレーしている宮澤裕樹に早いクロスを合わせる。これは大きく外れるも、反撃ののろしを上げた。30分にも同じくサイドから宮澤とのコンビを見せ、流れを引き寄せる。続く31分には、この試合守備に追われることの多かったボランチ上里一将が自陣から長いボールを内村へ入れると長崎のDF山口のマークを剥がして左足でシュート。GK金山隼樹の正面に転がったが、内村の持つスピードの怖さに長崎サポーターが声を無くしたシーンだった。この後、徐々に札幌の攻撃が躍動し始め、ハーフタイムに。札幌の財前恵一監督は「もっと気持ちを出していこう」と選手にはっぱをかけるも水永を抑えていたパウロンが膝の故障により上原慎也と交代する。
思わぬアクシデントに見舞われるも後半、主導権を握ったのは前半良いリズムを掴みかけた札幌のほうだった。長崎はハーフタイムに「相手に動きで負けないようにしていこう」「相手を揺さぶって勝負をしていこう」との指示が出るも、運動量に翳りが出はじめていた。
49分、札幌はこの日初めてのCKのチャンス。宮澤のボールはディフェンスにはじかれるも、こぼれ球を上里がボレー、惜しくも枠を外した。
この後は前半とは逆に、札幌がペースを掴みながらも決めきれず、長崎が耐える時間帯が続く。
札幌は58分、腰痛を持つ内村に替えて前田俊介を投入する。すると長崎の高木監督も65分、この日は控えに回っていた佐藤洸一を小笠原と交代出場させる。さらに、73分にはスピードのある古部健太が途中出場するもチャンスを呼び込むことはできなかった。

互いに選手交代やポジションチェンジで打開を図ろうとするも活性化には至らず。終了間際にはシュートを打ち合うがネットを揺らすことはなかった。
公式記録では長崎が11本、札幌が10本のシュートを放っているが、ゴールを脅かすようなシュートは互いにほとんどなかった。いずれにしても、両チームの監督と選手はとも勝点1を分け合ったことをポジティブに捉えており、ファンにとっても3連戦の最後というのはこんなにも厳しいものなのだということを改めて知らされた試合だったのではないだろうか。

以上

2013.04.22 Reported by 植木修平
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