●城福浩監督（甲府）：

「天候がよくない中で来てくれたサポーターの期待に応えられなくて残念。これでナビスコカップの可能性が厳しくなった。最後まで（決勝トーナメント進出の可能性がある）意味があるゲームにしたかった。結果が得られなくて残念。
内容は急造のディフェンスラインの中で不安定なところがあって、そこを突かれてワンチャンス、ツーチャンスで点を取られるのがJ1。そういう意味ではしっかりとした準備をさせられずに今日のゲームに臨ませたしまったことは私の責任。ただ、保てる戦力をリーグ戦に向けて少しでも早くチームに溶け込ませるには、リスクを背負わないといけないという覚悟を保持っていた。なので、今日のゲームを意味のあるものにするには、土曜日のリーグ戦から全員が準備をできる状態で11人、18人をチョイスして今日の反省のもとでいい戦いをしたい」

Q:急造ディフェンスラインの不安定さとは？
「原則のところ。横ずれをしてサイドハーフが相手にプレッシャーを掛けに行くのか、サイドバックが行くのか。中途半端な、中間的なポジションを相手に取られた時にずっとやっていた選手なら決断できるが、急造ならある程度仕方がない部分がある。ただ、その一つのチャンスに川崎Ｆは点を取ってきた。我々はそういうステージでやっていると言うことだと思います」

Q:橋爪の評価は？
「ピッチに立つに当たっては責任を持ったプレーをして欲しかったし、責任を負って私も起用した。そういう意味では軽いプレーや自分本位のプレーはなかったと思う。PKを与えたところは、そうなった原因などを含めて全員で一緒になって反省していく。そうやって進歩していかないと駄目。少なくとも今日のメンバーは責任あるプレーをしてくれた。この意味では結果を受け入れるし、次のゲームで活かすという強い気持ちで新たにやっていきたい。

橋爪は前半はかなり慎重に入ったと思います。サイドバックが攻撃参加する可能性がある展開でもなかなか出て行けなかったところがある。私の責任でもあるが、彼は点を取られたくないというところを優先した。後半は失点したところもあってアグレッシブにやろうとしてくれたという意味では悪くなかったが、最終ラインとしては3失点ということではチームの守備は全員でやらないと駄目。3点取られれば4点取らないと駄目。J1で我々が生き残る上でそういうことは現実的ではない」

Q:マルキーニョスに対する期待はどんなもがあったのか？
「マルキーニョスパラナは中盤の選手だと認識しています。ジュビロでもサイドバックをやっていて、彼の高いユーティリティ性を認識していたので、今日はやれると思っていました。ただ、久しぶりの公式戦。スピード感、日本のコンパクトさなどに慣れて貰うということでは90分全部やれるかどうかではなく、ピッチでプレーして貰って、早くチームの戦力になって貰うという目的の最低限のところは達してくれた。ただ、ボールに行くべきか、人に行かせるのか、中に絞るのか横にズレるのか、広がりを持つのかなど、高いレベルの要求はこれからの話になる」

以上