●那須大亮選手(浦和):
「韓国で引き分けた試合もホームで負けた試合も、前半は本当にいい時間帯があって、後半にセットプレーなどでやられたり、アディショナルタイムのぎりぎりのところで我慢しきれずに失点してしまったが、そういう部分で勝ち切る力があると思うので、それを結果として出せなかったことに悔いが残る。悔しい」
Q:アジアでも戦える手応えは?
「勝点10で上に行けないというのがこのグループの厳しさを物語っている。紙一重のところで、ちょっとでも拾っていれば突破できたと思うけど、そこが足りなかった部分でもある。今は悔やんでもしょうがない。今日は1−0で勝ったということが大事。次につながると思う」
Q:暑さは気になった?
「暑さとは関係なく、相手より走り負けないこと、球際で負けないこと、絶対に勝たなければいけない試合だったので、気持ちが重要と思ってやっていた。1点リードした後は後ろ3枚とボランチがいいバランスを保って、カウンターを防ごうと思っていた。今日は失点すると本当に苦しくなると思っていた。リスク管理という意味では90分を通してよくできた」
●坪井慶介選手(浦和):
「何箇所かつっていたので、それよりもフレッシュな選手が出た方がチームのためになると思った」
Q:暑い中でのプレーだったが?
「チームとしてはいい結果が出たけど、次のステージに進めなかった。これもすべて自分たちが招いた結果なのでしっかり受け入れて、勝ったことを次につなげられるように、リーグ戦につなげていきたい」
Q:6年前と比べてアジアのレベルが上がったから厳しい戦いになったのか、それともコンディション的に難しかったのか?
「原因はいろいろあると思うけど、自分たちがもっともっといい戦いができていれば。勝点差を見ても、どこでどうひっくり返ってもおかしくなかったと思うし、自分たち次第でもっといい結果を出せたと思う。悔しいけど、それをいつまでも嘆いていても仕方ないので、今日勝ったことをプラスに捉えてリーグ戦に向かってやっていければ」
Q:プレッシャーのかかる試合のなか、落ち着いてプレーしていたように見えたが、選手同士で入り方について話していたのか?
「アウェイの暑い戦いは個人的に経験してきた中でも難しい戦いになると思っていたので、しっかりじれないようにして、ゼロでいっていれば必ず点は取れると思っていた。そこを強く意識してやっていた」
Q:後半に前への圧力を強めたのプラン通り?
「前半しっかりみんなで前線からの守備の意識を持ってやれていたので、あとは後半に点を取るだけだと思っていた。苦しい時にセットプレーで取れたことが非常に大きい。苦しい時にもああいう形で点が取れるというのを次も続けていきたい」
Q:落ち着いてゲームができるようになっているのはチームの成長?
「まだまだやらないといけないことはチームとしても、僕個人としてもあると思うけど、1つ1つしっかり戦っていきたい」
Q:グループステージ突破のためにはホームですべて勝たないといけない?
「まあ、そんなことを言ったら……、アウェイの韓国戦のこともあるし」
Q:チームとして得られたものは?
「アウェイで負けないこと、ホームで勝つこと、それに尽きると思う」
Q:ケガ人などでチーム状態が厳しいなか、総力で勝ったような試合だったが?
「11人だけじゃないと思うし、それ以外の選手がどれだけ高いモチベーションを持って、自分がどうすればチームのためになるかを考えてやっていくことが増えると思う。自分もそういう立場なので、チームのためにできることを考えてやりたい。それがチームの力になっていくと思う」
Q:来年もまた出たい?
「もちろん。自分たちのサッカーが通用しないなんて思ったことはないのでアジアの舞台でそれを証明するためにまた来年出ないといけない」
Q:足はつっただけ?
「そうです。次は槙野とじゃんけんして決めます(笑)」
●槙野智章選手(浦和):
「グループリーグ敗退したのは残念だし、切り替えてリーグ戦に臨めればと思う」
Q:外から前半を見ていた印象は?
「この暑い気候のなかでやりにくさもあったと思うし、自分たちが勝利することだけを考えていた。他力ではあったけど。勝って、こんなに悔しいことはない」
Q:アジアの戦いを6戦経験して感じたことは?
「自分たちのサッカーは間違いなく通用していると思う。またこの舞台に来年帰ってきたいと思うし、これだけみんな頑張ってきたので残念。もう1回この舞台に帰ってくれるようにリーグ戦で結果を出して、残された試合で続けていくしかない」
Q:次の試合は出場できる状態?
「帰って少し間があるので、しっかり治療したい」
●平川忠亮選手(浦和):
「間違いなく自分たちの責任だし、ここまでの結果が全て。今日だけじゃなくて予選の戦い方がね。ホームで韓国のチームに負けたのは痛かったし、今日の1試合じゃ語れないことがいっぱいある。ただ、できることはやったし、今日みたいなアウェイの、気温差がだいぶあるところでいい試合運びしながら、イメージ通りにセットプレーで1点を取れたのはよかった。Jリーグにつなげて、来年また挑戦できるようにしたい」
Q:落ち着いたゲーム運びができた?
「試合を重ねるごとに経験を積んで、ACLの戦い方という部分で試合ごとによくなっていたし、賢くプレーできるようになっていったなかで、最後に中国とタイのチームに連勝できたけど、少し遅かったかなと思う。この悔しさをリーグで晴らし、3位以内に入って来年また挑戦したい」
Q:Jリーグ勢の多くがグループリーグ敗退しているが、2007年の時と比べてアジアのレベルが上がっているのか?
「全体的に上がっていると思うけど、決して通用しないリーグじゃないし、予選突破して優勝を狙えるだけの位置にJリーグのチームはいると思う。今回それを証明できなかったのは残念だけど、切り替えてJリーグに集中していきたい」
Q:優勝した時のチームと今のチームを比較して、足りなかったものは?
「あの時もギリギリの試合が多かったし、勝てなくても引き分けで終わることが多かったけど、今と昔を比べてもいいことないし、あの時は優勝という結果が出たけど、今の自分たちはあの時よりいいサッカーをしていると思うし、その自信がある。だから自信を持って前に進んでいきたい」
Q:このサッカーで勝負強さがつけば、もっと良くなる?
「その部分だと思うし、監督がミシャになってから1年ちょっとで一気に成長している。こういう壁にぶつかって予選突破はできなかったけど、これでまた成長していくと思うし、まだまだこれで終われない。今年、来年、再来年ともっともっとよくなると思う」
●矢島慎也選手(浦和):
「前半は暑い中で運動量多くできたかなと思うけど、後半にバテてきて集中を欠いたプレーがあったので、疲れたなかでどれだけできるかという部分がダメだったので、次は疲れている中でいいプレーができれば」
Q:勝たないといけない試合で前半は比較的のんびりした戦いになったが?
「前半は相手の裏が空いていたので効果的な攻撃はできていたと思うけど、最後のペナルティエリア付近で精度が落ちた」
Q:矢島選手は起点を何度か作っていたが?
「間が空いていたので。けっこう自分の左サイドが空いていて、そこでターンしてサイドに散らしたり、慎三くんに当てたりとかは前半できていたと思う」
Q:マルシオとの連携でおとりになる意識もあった?
「自分が受けられなくても、動くことで誰かが食いつくし、自分のポジションなら縦に走ったらウガくんのところが空くし、そういうプレーはずっとやってきているので、そういう意識はある」
●柏木陽介選手(浦和):
「これは自分たちの責任だと思うし、全北の2試合が自分たちにとっては大きかった。自分たちで追い込んだ。今日は自分たちのやれる結果は残せたのでそれはポジティブに考えて、リーグ戦に専念したい」
Q:他会場の結果はわかっていた?
「わかっていた。だから、あまり喜ぶこともなかった」
Q:絶対に勝たないといけない試合で、前半は少し大人しかったように見えたが?
「相手が前からくるかなと思っていたらブロックを敷いていたので、個人的には狙っていた。もうちょっとつなぐ時間を作ってもよかったのかなと思うけど、個人的には狙っていった方が自分のよさも出てきたと思うし、今日は暑いなかでも動けたかな」
Q:うまくゲームを作っていたように見えたが?
「さばきながら、狙うところは狙って、守備の部分でもしっかりいけていた」
Q:那須選手が点を取ってからチャンスの数も増えたが?
「相手も前に出てこないといけない状態になったので、それで逆に自分たちのサッカーがやりやすくなった。前半もウガ(宇賀神)のところが空いていたけど、そこをずっと使いすぎるのもよくなかったから、自分たちで動かしながらできた」
Q:今日は柏木選手を含め、いつもと異なるポジションやメンバーで戦っていたが、違和感は?
「矢島もよかったと思うし、疲れてからちょっとあれだったけどよかったと思う。全体を通してみてもみんなよかったと思う」
Q:ACLが終わってしまったが?
「またこの舞台に立って、自分たちが優位に運べるような試合展開にしていきたい。とりあえずACLの舞台のことは忘れて、またここに立つためにリーグでしっかり勝って優勝することが大事だと思う。また、この舞台で自分たちが輝けるように、帰ってきたい」
●森脇良太選手(浦和):
「景色は違ったけどチームの戦術、やるべきポイントはどこで出ても変わらないと思っているので、このチームの戦術をできる範囲で100%こなそうという思いでピッチに立った。無難にやれたと思う。もちろん、もっと果敢にチャレンジすることとかやるべきことはたくさんあるけど、今日できる範囲では自分の仕事をまっとうできたのかなと思う」
Q:前半はあまり上がらなかったのはバランスを考えてか?
「暑さの影響もあったし、相手の勢いもあったので、そこでこっちがイケイケドンドンになっても仕方ない。後半になれば相手の体力も少なくなると思っていたし、そうなってから勝負を仕掛ければいいかなと思っていた。前半は何回か上がるチャンスがあったけど、そういうチャンスをもっと増やしていければいいと思う」
Q:予想以上に相手に持たれる時間もあったが?
「90分トータルで試合を終わらせればいいと、90分でしっかり勝点3を上げられればいいという話のもとで今日のゲームは入ったので、それはプラン通り。最初からイケイケドンドンでいって、相手にカウンターをくらうよりはしっかりブロックを作るところ、いくところのメリハリをつけていこうことだった。気温が高かったので、そういうメリハリをしっかりつけようというプランがチームにあった」
Q:勝利したけど、大会は終わってしまったが、試合終了後の気持ちはどうでしたか?
「勝ったのに、こんなにも悔しい、がっかりしたのは初めての経験だった。これは突破した中国や、韓国のチームのせいではなく、僕らの力の無さを痛感した。自分たちの責任だと思っている。勝点10で敗退しなければいけないつらさはあるけど、勝点1の重みを感じた大会でもあった。この悔しさをリーグ優勝で果たして、また来年ここに戻ってきたい。今日もアウェイの地までサポーターが来てくれたけど、サポーターにはそれを約束したい」
Q:ACLは試合数が少ないから1試合の重みが大きいが、振り返ると韓国との試合がカギになった?
「ホームで敗戦するというのはこういう大会ではよくないこと。勝点を奪っていかないといけない。韓国のチームに1勝もできなかったけど、その悔しさは僕らが今後解消していかないといけないものだと思う。悔しい思いでいっぱいです」
Q:途中出場した相手の10番が何回かチャンスを作ったが?
「いい選手だと知っていたし、僕らの体力が減ってきたなかでの投入だったので、いやらしさはあったけど、チームとしてコンパクトに守れたのでさほど怖さはなかった」
●阿部勇樹選手(浦和):
「結果は結果なので。全試合を通して自分たちがやってきたことは出せたと思うし、そこはブレずに続けていかないといけない」
Q:もう1試合の結果はどの時点で知った?
「試合が終わった後。同時刻というのは聞いていたので」
Q:未成熟なチームで最後まで競ったが?
「アジアの戦いが終わるのは残念だけど、まだまだ続くし、またこの舞台で戦えるように頑張っていきた」
Q:Jリーグ勢が苦戦しているが?
「見ている側としても日本のチームが出ていかないと面白くないと思うし、レイソルが次のステージに進んだので頑張ってほしい。僕らも行きたかったという思いはもちろんあるけど、前を向いてまた頑張っていきたい」
Q:さらに上にいくために必要なものは?
「自分たちのサッカーは予選を通してできていたと思う。リードしている時の試合運びで、もっとうまく時間を使ったりできれば、相手もイライラするだろうし、そうすればより自分たちのサッカーも生きてくる。そういう部分の使い分けだと思う。アジアの舞台でも自分たちのサッカーはできるという実感はみんな感じているし、その精度を高めていければ」
●宇賀神友弥選手(浦和):
「両ワイドがすごく空いていたし、そこにいい形でボールが入ることが多かったので自分のところから少しでも崩せればと思いながらプレーしていた」
Q:暑いなかでのプレーだったが?
「案外動けた」
Q:後半はボランチが前で絡むシーンが増えたが?
「相手もそんなに前から来ていなかったので、自分たちのサッカーを続けていけば点は入るという話をしていた。そのなかで相手の運動量が落ちてきて、ボランチが上がれたのかなと思う」
Q:いつもと違うメンバーだったが?
「慎也も練習ですごくいいプレーをしていたので問題ないと思っていたし、僕のサイドではいつも槙野がプレーしているけど、今日は森脇くんで、森脇くんもすごいうまい選手なので僕がやりやすいように気を使ってくれていたと思う」
Q:勝たないといけない試合で前半は抑え目に見えたが?
「相手がもっと前から来ていたら、もっと激しい試合になっていたと思うけど、GKまでプレスに来ていなかったので。自分たちはこの気候にも慣れていないし、しっかり後ろから作ろうとしていた」
Q:矢島選手との連携は?
「慎也が裏に抜けるのにDFがついていったら、自分がフリーになるし、僕についてくれば慎也がフリーになる。慎也が動き出してくれることで、出し手も選択肢が増えると思うし、そういうなかで今日は自分のところがよく空いていたと思う」
Q:メンバーが変わっても自分たちのサッカーができたのは収穫?
「どの選手が出ても、チームとして高いクオリティで同じサッカーができるのがこのチームの強みだし、今日はそれを見せることができた」
Q:アジアでも自分たちのサッカーができましたか?
「アジアの舞台でも自分たちのサッカーが通用するというのは改めて分かったし、その中で足りない部分が分かったのも収穫なので、来年またこの舞台に戻ってこれるようにリーグ戦をしっかり戦いたい」
以上
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