2009シーズンから4年間、ニンジニアスタジアムでは4戦4分と互角に渡り合ってきた愛媛と栃木。今回の栃木は4連勝中ということもあって愛媛にとっては苦戦も予想された対戦だったが、勝負は愛媛の思い通りの展開で大差がつく結果となった。
まず、愛媛に勢いをもたらしたのが前半15分のゴールだった。愛媛は自陣でボールを奪うと左サイドで細かくパスをつなぎ、ペナルティエリア内で待つ河原和寿へパス。河原は冷静に背後から追い越してくる吉村圭司にラストパスを送ると、フリーの吉村は落ち着いてゴール左へ流し込んだ。
3試合ぶりのゴールで勢いに乗った愛媛に対して、栃木はボランチの高木和正が負傷をして交代を余儀なくされる。アクシデントに見舞われた栃木は急遽サビアを投入。菊岡拓朗をボランチに回して対応したが、さらに勢いを増す愛媛の攻撃を受ける状況が続いた。特に愛媛はスカウティングで意識付けをしていた大きなサイドチェンジで栃木を揺さぶり主導権を握ると、36分にはショートカウンターで赤井秀一のフィニッシュに結びつける。すると、追加点が入ったのはその直後だった。栃木のパスミスを逃さなかった愛媛はすぐさま攻撃に転じ、赤井のスルーパスから最後は加藤大が豪快に蹴りこみ追加点を奪った。前半は、愛媛が連敗の重苦しい雰囲気を完全に吹き飛ばしたのに対して、栃木はミスが続いてそれが失点にも結びついてしまうまずい展開となってしまった。
後半に入ると栃木も反撃を開始し、25分にはコーナーキックのこぼれ球をつないでサビアに合わせたが、ヘディングは枠をとらえられず。逆に、直後には石井謙伍のクロスに飛び込んだ三原向平を山形辰徳が倒してしまい、PKを与えてしまう。愛媛はこれを河原がきっちりと決めて、勝負あり。リードを3点に広げ、アディショナルタイムのピンチもGK秋元陽太を中心に体を張って守り抜き、栃木をシャットアウト。快勝で連敗を3で止め、決着がつかなかったニンスタでの栃木との対戦も5度目にしてようやくケリをつけた。
栃木にとっては球際で競り負け、続いたミスが失点にもつながってしまうらしくない展開での敗戦。立ち上がりのビッグチャンスも決めきれず、その後は愛媛の狙う展開に持ち込まれ、連勝も4で止まってしまった。「今日は相手のよさをどんどん出してしまう動きの悪さがあった」と松田浩監督はコンディションの悪さを指摘をした。次の週末までの1週間でどれだけリフレッシュをしてゲームに臨ことができるか。次は勢いに乗る長崎が相手(5/12@栃木グ)となるだけに、しっかりと切り替えてまずは連戦の疲れを取りたい。
一方で、愛媛はこれまで得点力不足に悩まされていたのが嘘のような快勝劇。一歩間違えば前回のホーム、長崎戦のように追いかける苦しい展開になってもおかしくなかったものの、今回は逆にチャンスを逃さず先手を取った。「選手は自信を持って自分たちのボールを大事にしながら、ボールを動かすことをゲームを通して実践してくれた」と石丸清隆監督は選手たちのプレーを称えたが、3試合ぶりの先制点がチームに自信と勢いをもたらしたことは間違いない。それが追加点、ダメ押しゴールにも結びつき、理想的な勝利の形にもつながった。連敗中もチームの狙いは出せていただけに、あとは結果が出たことを次の試合にもしっかりとつなげられるか。より上の順位を目指すためにも、次の横浜FC戦(5/12@ニッパ球)でも貪欲にゴールを目指し続け、連勝を成し遂げたい。
以上
2013.05.07 Reported by 近藤義博















