西京極での京都と岐阜の対決は、京都がゲームを支配して勝点3を積み上げた。
先発は、京都が前節と同じメンバーに対し、岐阜は「後ろのスペースを空けない様に」(岐阜・行徳浩二監督)、杉山新が右、野垣内俊が左に入り5バック気味になり、中盤に、右から染矢一樹、森安洋文、服部年宏、美尾敦の4人が並ぶ、5−4−1の形を取った。
試合は、京都がボールを持つ時間が長いものの、守備的な岐阜も良く粘るという構図に。ただ、京都も10分に駒井善成、16分には安藤淳が裏への飛び出しから攻撃を活性化する動きがあり、攻め手を繰り出していく。
スコアが動いたのは22分。京都の、中盤でのボール奪取から右の横谷繁が中央の山瀬功治にパスを送ると、山瀬が前を向いてDFを一人かわして左足を振り抜く。これがゴール上段左隅に突き刺さり、京都が先制する。
その後は、京都が攻撃のアクションを繰り出していく。23分にはショートコーナーから工藤浩平が入れたボールを三平和司が頭で合わせ、29分、31分に駒井が飛び出し、36分辺りには左サイドで福村貴幸が攻撃参加し、38分にも、工藤から裏へ走った横谷に渡り、ハンドにはなったものの、岐阜を攻め立てた。
「後半、勝負しようというプランニングだった」(行徳監督)と、後半に入ると岐阜が前に出ていく。開始早々、美尾がブレ球ミドルを放ち、岐阜の意気込みを感じさせるも、京都も盛り返す。同6分に山瀬がミドルシュートを放ちCKを得ると、同10分には右サイドから駒井がドリブルで持ち込み、13分にはFKを山瀬が枠に入れ、岐阜を攻め立てる。同25分にはFKから秋本倫孝が頭で合わせるもクロスバー。同30分には右サイドから作り、横谷から走り出した三平へ送られ胸トラップからシュートを放つと、後半33分、右CKから三平が頭で逆サイドネットを揺らして、ついに待望の追加点。京都が2-0とすると、このままタイムアップの時を迎えた。京都が勝点3を積み上げた。
会見で岐阜・行徳監督が、前節のG大阪戦で大量失点したことを受け、攻撃的な京都を相手に背後のスペースを消す戦いを仕掛けたことを明かしたが、京都・大木武監督も「難しい試合だった」と評した通り、岐阜の戦い方は明確だった。
前節から時間が少ない中、戦い方を明確化して、それを実践した岐阜。服部、美尾、杉山、森安、そして、染矢、野垣内と経験のある選手が揃っているということもあり、失点しても粘り強く戦ったのは、素直に感心した。
順序としては、今節の、プランに従った戦いで手応えを整理して、自分たちの良い所を確認しながら落ちたメンタルを上向きにしていく、となるのだろう。
対して京都。岐阜の狙いのある守備に対し、攻撃を繰り出し続けていた点は素晴らしく、高く評価したい。工藤、横谷がボールを受けて攻撃陣を見渡していた。工藤、横谷だけでなく、中盤エリアで「ボールを受けに行く」というのが肝なのだろう。そして、「ゴールへのアクションを見逃さない」ことへとつなげているという印象だ。
ポジションにとらわれず、自由に攻撃に入れば良いとは思うが、一つ欲を言えば、最終ラインの前のスペースは常に誰かがカウンターに備える状況を作っておいた方がより安定するだろうと感じた。中盤中央の選手がボールを受けようと、或いは攻撃的なパスを送ろうと前に出る。それ自体は良いプレーだと思うが、そこを引っかけられると相手のカウンターを喰らう。中盤に人が多い時は目立たないが、点の欲しい終盤、多くの選手が前に出て、中盤の人数が少ない時は相手にチャンスを与えてしまう。
そうしたスペースを消すのをポジションで指定するのか、それとも流れの中で、誰かが前に出れば誰かがスペースを消す様にするのか。それは分からないが、最終ラインの前のスペースを消す選手がいて、その選手とは別の選手が勝負パスを配給する流れの方が、より安心感を生むのだろう、とは感じた。
それを京都がやっていないという事ではなく老婆心ながら、ということであるし、それ以上にゲーム運びの上手さに感心しているというのが、本心である。
京都はここからアウェイ2連戦となるが、是非連勝して、西京極に帰還して欲しいところだ。
以上
2013.07.08 Reported by 武田賢宗















