リーグ再開後はまだ勝利がない清水と大分。とくに清水はアウェイで2連敗しており、1ヶ月半ぶりのアイスタで、何が何でも勝利が欲しいホームゲームだ。
ただ、清水は2連敗しているといっても、チームが悪い方向に進んでいるという印象はない。前節の鹿島戦でも、1-3で敗れたとはいえ、バランス良く守り、ボールを動かしてチャンスを作っていくという面で、その時間でも質でも鹿島を上回っていた。2試合目の先発となった六平光成もよく機能して攻撃にアクセントを加え、トップ下の伊藤翔は絶好調。伊藤が相手の守備組織の隙間に顔を出してクサビを受け、それを河井陽介、竹内涼、六平といったパサーに落として、サイド攻撃や裏への飛び出しにつなげるという流れがうまく機能し、ゴール近くまでボールを運ぶ回数が中断前よりも確実に増えている。
それは中断期間の練習で取り組んできた内容そのものであり、「より攻撃的なサッカーをするために(中断期間で)ハードワークしてきて、多くの部分が改善できている。今後は良いサッカーができる時間をより長くしていくことが課題」とアフシン ゴトビ監督も手応えを口にしている。ケガ人が戻って、若手の成長も見られ、調子を上げてきた選手もいる。ネガティブな要素よりも、むしろポジティブな要素のほうが多い。
ひとつ気になるのは、カルフィン ヨン ア ピンの出場停止が明けて、彼がどのポジションに入り、他の配置がどう変わるかというところ。鹿島戦の中盤構成がかなり良く、杉山浩太や平岡康裕を外すのもリスクが大きい。ある意味贅沢な悩みだが、ゴトビ監督がどんな決断をするのか注目される。
チームの流れが悪くないという意味では、清水の出身者が多い大分も同じ。前節の仙台戦はホームで惜敗(0-1)したが、試合後に田坂和昭監督は「前回の試合から比べると攻撃をする時間や回数が増えている。我々が進んでいる方向、やっている事は間違っていない。結果が出ていないからいろんな見方をされるが、チームは確実に成長している」と前向きに語った。ここ4試合は1勝2分1敗と五分の結果を残しており、清水と同様に中断期間の練習の成果も表われているため、選手たちもメンタル面ではかなり前向きになっているはずだ。
また、田坂監督が2010年まで清水のヘッドコーチを務めていて、今季は高木和道、児玉新、辻尾真二、木島悠と清水出身の選手も多く在籍。彼ら全員が遠征に帯同するとは限らないが、4年ぶりにアイスタを訪れる大分を、清水サポーターも暖かく迎えてくれることだろう。
そんな両チームの戦いで注目されるのは、やはり清水のポゼッションvs大分のショートカウンターというところだろう。清水が目指しているのは、自分たちがボールを支配し、パスを速く回すことで相手を消耗させながらギャップやスペースを作り出し、そこを突いてチャンスを作っていくこと。ただ、その過程で―とくにDFラインに近いところで―ミスを犯してボールを奪われてしまうと、相手のカウンターを食らってピンチを招くというリスクがつねにつきまとう。
当然、大分としてはそこが狙い目で、いかに良い位置で良い形でボールを奪うかがポイント。3-6-1で中盤に人数の多く、チーム全体のハードワークを身上とする大分としては、そこが自分たちの見せ場でもある。
猛暑が続く中、清水がポゼッションする時間が長くなれば大分が消耗し、大分がカウンターを仕掛ける回数が多くなれば、逆に清水が消耗する。お互いの体力の奪い合いという視点も、この試合の大きな見どころとなるだろう。体力の維持と集中力の維持は密接に関係しているが、体力的に非常にきつい中でも決めるべきところを決め、守るべきところを守り切れるか。それも勝敗を分けるうえで非常に大きなポイントになる。
以上
2013.07.12 Reported by 前島芳雄
J’s GOALニュース
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