ここ数日、全国各地で相次いで発生している『ゲリラ豪雨』。この日の万博記念競技場も、キックオフ約2時間前くらいから空が真っ暗になったと思ったら、落雷、そして雨。キックオフを迎える頃には雷こそ聞こえなくなったものの、雨は降ったり、やんだりと定まらない天候の中、18時3分、戦いが幕をあける。
前半から優位に試合を進めたのはホームのガンバ大阪。低めに堅い守備を敷いたギラヴァンツ北九州に対し、圧倒的にボールを保持しながら攻勢に出る。ここ数試合の展開から、相手が守勢にまわることは予測できたからだろう。立ち上がりすぐの時間帯は、まず北九州の敷いたDFラインの背後をとるロングボールで北九州の中央を堅く閉ざした守備に揺さぶりをかけ、その後、試合が落ち着き始めてからは、サイドを使ってクロスボールを放り込んだり、パスを繋いでスペースを見つけながら仕掛けを試みたり。落ち着いて攻撃を構築していく。
対する北九州は、G大阪のパス回しに振り回されながらも、我慢強く守備を展開。「首位のガンバに対して下位にいる自分たちがアウェイで戦う訳ですから。しっかりいい守備をしてから攻撃に繋げて行くということを意識していた(柱谷幸一監督)」との狙い通りに試合を運ぶ。攻撃についてはラストパスに繋がる以前でG大阪にボールを奪い返されるというシーンも多く、なかなかゴールまで運ぶことはできず『獲れる』予感は感じられなかったが、一方で『獲られない』雰囲気を作り出していたことを思えば、決して悪くはない立ち上がりだったと言えるだろう。
そうして互いに我慢比べのような時間が続く中、流れに変化をもたらしたのはG大阪だ。36分、北九州DFのクリアミスを拾ったMF岡崎建哉が落ち着いてゴール。重いムードを払拭する先制点を奪う。
先制点を奪ったことで、ある程度、北九州にも動きがあるかと思われた後半だったが、展開は変わらない。ビハインドを負った展開にも北九州は前半同様、低く守備ブロックを敷いて、G大阪の攻撃を受ける時間が続く。これに対してG大阪も前半同様に、ボールを保持し、パスを繋ぎながら追加点のチャンスを伺うが、相手の守備ラインの間、間にパスを通すというよりは、その前で横に、横にとパスが繋がることが多く、なかなかアタッキングゾーンに切れ込んでいけない。それでも全体が焦ることなくボールを動かしつつ、時折鋭く縦にパスを通すなどして好機を伺うも、ゴールには繋がらない。それは前線の顔ぶれを代えても同じで1-0のまま試合が進む。
G大阪のパスサッカーに疲れを見せ始めつつも、我慢強い守備を展開していた北九州が好機を見出したのは78分のことだった。それまでの時間帯は全くといって攻撃での見せ場なかったFWキム ドンフィが、ここぞ、という動きでカウンターからG大阪DFラインの背後に鋭く飛び出したのに対し、G大阪DF二枚とGKが対応したが、そのプレーがファウルと判断されPKに。それをMF小手川宏基がゴール右上のコースに鋭く蹴り込み、同点に追いつく。
以降は、追加点を奪い、なんとしてでも『勝点3』が欲しいG大阪と、試合内容、展開からしても『勝点1』を守り切ろうという北九州によって、より、それぞれの『攻』『守』が明白に。守備の枚数を増やして5バックを敷き、堅守を徹底してきた北九州の守備をこじあけようと、G大阪がひたすら攻撃を仕掛けるという展開が続くが、途中出場でピッチにたったMF二川孝広のスーパーボレーがバーに嫌われるなどして得点を奪えず、1−1で試合終了。勝点1ずつを沸ける結果となった。
この結果、順位に変動はないものの、首位を独走していたG大阪と、2位神戸の勝点は50で並ぶことに。次節はその神戸を再び万博記念競技場に迎えての首位決戦となる。
以上
2013.07.15 Reported by 高村美砂















