中断明け初戦の第14節新潟戦で痛恨の逆転負けを喫した柏であったが、結果的に見ればあの敗戦が教訓になったのかもしれない。その後、湘南戦、鹿島戦と2試合連続で逆転勝利を飾り、もちろん修正しなければならない部分はあるにしても、ともすれば新潟戦のショッキングな敗戦でズルズルと下降していく可能性もあったところ、その悪い流れを断ち切り、しかも2試合連続で先制を許しながら勝利へと漕ぎ着けたメンタリティーの強さ、勝負に対する飽くなき欲求は、これからのリーグ戦への巻き返しに向けて大きな可能性を感じさせた。
15日には鈴木大輔、工藤壮人が東アジアカップに挑む日本代表に選出されるという朗報も伝えられた。彼ら2人のメンタルの充実は当然のことながら、彼らの代表選出はチームメイトたちにも多大な刺激を与え、今チームは活気に満ち溢れている。
そういった状況で迎える4連戦最後の相手は清水である。この対戦は現在柏が5連勝中と、データだけを見れば優位に思える対戦成績も、1つ1つの試合内容を振り返れば苦戦の連続だった。特に直近の3戦は、柏が逆転勝利を収めていると言えば聞こえはいいが、それは裏を返すと清水が先行していることを意味し、中でも昨シーズンの第18節では、柏は数的優位にあったにもかかわらず、一時は1−3とリードを2点差に広げられ、崖っぷちまで追い込まれた。その清水に、柏にとっては“天敵”とも言うべきバレーが加わったのだから、より手強い相手となったのは間違いないだろう。
清水は前節の大分戦、終始主導権を握りながら、なかなか先制できない時間帯が続いたが、河合陽介の精度の高いキックから、平岡康裕のヘッドが2本炸裂。膠着状態が続いた時に勝敗を決するのはセットプレーである場合が多く、その“飛び道具”でゴールを奪える強みが清水にはあり、昨シーズン第3節の日立台でも柏は清水のセットプレーから先制を許しているとあって、普段以上の集中力と警戒が必要である。
前節は4バックの鹿島に対し柏は3バックで臨み、3枚のDFで相手の2トップを封じにかかった。清水はバレーの1トップであるため、今節は4バックで行くという見方ができる一方で、前節同様3−4−2−1のシステムで5バック気味に戦い、清水の幅を使ったフレキシブルな攻撃を止めにかかるとの可能性も捨てきれない。いずれにせよ、前節、鹿島の強力攻撃陣に対しタイトなマーキングとスムーズな受け渡しを90分間続けることで1失点に抑えたように、3バックでも4バックでも、あの粘り強い守備は清水戦でも継続すべきだ。
また、清水は両サイドバック、右の吉田豊、左のイ キジェが高い位置取りでポイントを作る。「目には目を、歯には歯を」との諺通り、相手の幅を使う攻撃には、同じく幅を使った攻撃が鍵になる。つまり柏は中盤の両サイド、工藤壮人、ジョルジ ワグネルが清水のサイドバックの背後を取り、そこにキム チャンス、橋本和が絡むサイド攻撃を仕掛けられれば、サイドを押し込む形で相手の幅を使った攻撃を封じることにもつながり、すなわち優勢に試合を運べる。
前節の試合から中3日、そして4連戦の最後。暑さもあって選手の疲労は相当蓄積されているだろうが、柏にとっては連勝でようやくつかんだ上昇への足がかり。後半戦への巻き返しに向けて、この機を絶対に逃すわけにはいかない。
以上
2013.07.16 Reported by 鈴木潤
J’s GOALニュース
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