4連戦の最後は、懐かしいムービングフットボールとの対戦となった。甲府はF東京と同じくパスをつないで自分たちの時間を長くするサッカーを志向している。最終ラインからの丁寧なビルドアップに加え、対戦相手のストロングポイントを抑えてウィークポイントを突いてくるチームだ。徳永悠平は「非常に、うちのサッカーに似ていてしっかりとつないでくる」と語り、米本拓司は「僕たちのサッカーと似ているから分かりやすいと思う、どっちが上なのか」と言う。
その甲府は現在6連敗中だが、リーグ再開後は僅差の試合を続けている。競り勝てていない理由はリーグワーストタイの得点数にも表れているとおり、得点力不足に他ならないだろう。J2リーグで無敗記録を更新した昨季のチームからダヴィと、フェルナンジーニョが抜けた穴はやはり大きかったと言わざるを得ない。ただし、その穴はチーム全員でカバーするしかない。粘り強く守って、できるだけ多くの決定機をつくってそれを決めきる。そこに勝機を見出す取り組みを続けている最中だろう。今節はGK河田晃兵が出場停止から復帰する。連戦の疲労などを考慮し、フィールドにも先発メンバーの変更がありそうだ。
一方のF東京はリーグ再開後、広島に0−1で敗れ、浦和と2−2で引き分けたが、新潟には3−0と快勝して復調の兆しを見せ始めている。今節は森重真人が累積警告で出場停止のため、センターバックは加賀健一と、チャン ヒョンスが務めることになりそうだ。前節新潟戦で米本拓司が胸を強打して途中交代したが、15日から練習に復帰して前日練習でも主力組のボランチに入った。右ふくらはぎ痛で別メニュー調整を続けている太田宏介に関してポポヴィッチ監督は「明日、最終判断したい。痛みが残っているようなのでドクターと相談して決めたいと思う。ただ、マル(丸山祐市)も良い状態なので心配はしていない」と語った。
似通ったサッカースタイルだからこそ、この一戦の見どころはシンプルだ。どちらがより自分たちの色を出し切るかだ。夏場の4連戦の最後となるだけに、マイボールを保持して相手を動かせれば、勝点3はグッと近づくはずだ。F東京がそれを教わったのは相手ベンチに座る敵将からだった。ただし、勝負に情を持ち込む必要はない。米本は「いつもと変わらずやるだけ」と言い、徳永は「思うことはたくさんある。でも、対戦相手なので、ピッチの上で成長した姿を見せたいし、全力で倒したい」と話す。現在リーグ8位のF東京も巻き返しに向けて必死だ。
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2013.07.16 Reported by 馬場康平
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