7月最後の週末に行われるこの第26節。北海道札幌市にある札幌ドームでは現在勝点35で9位につける札幌が、同25で18位の鳥取を迎え撃つ。札幌にとっては夏休み最初のホームゲームであり、前回対戦は敵地で2−0のスコアで勝利したカードだ。
5月3日の京都戦(●0−1)以来となる札幌ドームでのホームゲームを戦う札幌の前節は、敵地で松本と対戦して4−2で勝利。前半中頃にCKから上原慎也のヘッドで先制すると、後半立ち上がりに一度は同点とされるも、60分に再びCKから今度はチョ ソンジンが決め、そこからは完全にゲームをコントロール。内村圭宏、三上陽輔が加点して勝点3を奪い取った。その上、新加入のブラジル人FWフェホも短時間ながら起用することができたとあって、ほぼ理想的な形で試合を終えたと言っていいだろう。アウェイでの連敗も4でストップさせた。
「セットプレーから取れていなかった分、今日はたまたまじゃないですけど、セットプレーから得点できてよかった」。試合後、財前恵一監督はこのように振り返っている。今シーズンの札幌はCKをあまり多く獲得することができておらず、上里一将や砂川誠がFKから直接決める場面はあったものの、高さのある選手をなかなか生かしきることができていなかった。そうしたなかで上原、チョという長身選手が、それも相手の隙をしっかり突く形でリスタートから得点ができたとあっては手応えも強いはず。特に夏場のゲームでは運動量が保てないようなケースも出てくるため、セットプレーからの得点というのは普段以上に大きな価値を持つ。松本戦ではいいリズムでパスをつないで相手守備ブロックを翻弄する場面もあったため、いくつもの収穫を得ることができた様子。いい流れでこの試合に挑むことができそうである。
一方、北海道へと乗り込む鳥取は前節、敵地で水戸と対戦し2−2のドローゲーム。常に先手を取りながらも、最終的には追いつかれてしまい、これで東京V戦(1−1)、横浜FC戦(0−0)に続き3戦連続の引き分け。「ここ3試合引き分けということで勝利をプレゼントすることができず、非常に残念ですし、サポーターに対して申し訳ないと思っています」と小村徳男監督は悔しそうに振り返る。
しかし、である。3戦引き分けの直前にはアウェイで山形に勝利しているものの、その前に目を向けると鳥取は18節から21節まで4連敗を喫していたわけである。しかもその4敗はすべて1点差負けだったことを考えると、ここ4戦で続けて勝点を得ていることや接戦を落とさなくなっていることなどは間違いなくプラス材料と見るべきだろう。流れは決して悪くないはずだ。
そうしたなかで指揮官は「試合のなかでやってはいけないプレーや危険なプレーをチームとして徹底させていければ、もっとチームはよくなると感じています」と確かな手応えも口にしている。水戸戦に続いてのアウェイゲームというコンディション的に厳しい場面ではあるが、ここで結果を出せれば浮上の契機にもなり得るはず。鳥取の今後を左右する重要なゲームと見ていいだろう。
また、この試合はJAグループ北海道による「JAグループ北海道サンクスマッチ」が実施される。来場者25000人を目指してたくさんのイベントが催されるので、ぜひとも札幌ドームに足を運んでみよう。
そうして迎えるこの一戦だが、焦点としては会場が空調設備の整った札幌ドームであるということ。夏場のデーゲームではあるが、こと試合中に関して言えば暑さが敵になることはなく、むしろアグレッシブに走り回れるシチュエーションであると言える。そうしたなかで、互いに前節に手にした流れをどこまでこの試合に持ち込むことができるか。その意味では、どちらも序盤から主導権を握って戦いたいはずであり、立ち上がりの攻防からは目が離せなくなりそうだ。
以上
2013.07.26 Reported by 斉藤宏則
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