正真正銘の正念場だ。後半戦の巻き返しを誓ってリスタートを切った群馬だが、蓋を開けてみれば、後半戦4試合で勝点1すら奪うことができずに痛恨の4連敗。サポーターの切なる願いとは裏腹に、チームはズルズルと不甲斐ない敗戦を重ねてしまった。降格圏内に位置する21位群馬は岐阜との「2弱」状態を避けるために、これ以上負けるわけにはいかない。今節富山、次節松本のホーム2連戦はクラブの命運がかかった戦いだ。
群馬は前節アウェイ徳島戦で先制しながらも徳島の反撃に屈して4失点、1−4で敗れた。4失点のうち2点がPKによる失点だった。PKの判定には不運な部分もあったが、PK以外で守備組織の綻びがみえていたのは事実。全体が間延びしてプレスがかからず攻撃をもろに受けてしまう状況となっていた。敗因を2本のPKに向けてしまってはチームの成長はない。
リーグワースト4位タイの38失点が示すように群馬の守備には甘さが残る。これを改善できなければ順位を上げることはできない。古巣富山戦へ向けて準備を進める加藤弘堅は「4連敗には原因がある。そこから眼をそらしてはいけない」と話す。前節の敗戦を引きずる群馬だが、気持ちを切り替える一方でチームの課題を一つずつ修正していかなければいけない。今節、群馬デビューが確実となっているクォン ハンジンは「DFラインからのコーチングで守備全体をまとめたい。デビュー戦を勝利で飾ってチームの順位アップに貢献したい」と闘志を漲らせる。
4連敗のショックを払拭するため群馬は23〜25日にクラブ発祥地である草津温泉で緊急のミニキャンプを張った。植木繁晴代表(兼GM)が「(厳しい財政の中で)経費をかけていくので結果が求められる」と話すように、このキャンプは単なる気分転換ではない。群馬は8試合連続で勝利から遠ざかった昨年5月末にも草津ミニキャンプを張ったが、直後の福岡戦で勝利を収めている。ベテラン櫻田和樹は「クラブや草津町の協力があってキャンプをすることができた。その成果を試合で見せなければ意味がない」と気持ちを込める。今季のチームは草津温泉のパワーをチームの力に変えられるのか。ミニキャンプの成果を表現するのは富山戦のピッチだ。
富山は18節で群馬と対戦して以来、8試合連続で勝利から遠ざかっている。富山も、群馬同様にパスサッカーを追求しているが、それが得点に結びつかずに苦しい時間が続いている。勝てないことでじりじりと順位を下げる富山は今節で敗れると群馬との勝点差は1に接近。降格争いに引きずり込まれることになる。富山は昨季も残留争いを経験しているだけに同じ鐵は踏みたくない。その気持ちをピッチにぶつけてくることだろう。
21位群馬と19位富山の下位直接対決はリアルなサバイバルレースの始まり。群馬の選手たちがそれを感じてプレーできるかどうかがカギとなる。秋葉忠宏監督は「残留争いの行方を占う重要なゲームで、自分たちに求められているのは結果のみ。富山も苦しい状態なのでガチンコ勝負になるのは確実。うちはこの殴り合いを制して連敗を止めたい」と選手以上に気迫をむき出しにする。直接対決の勝点3はそれ以上の価値を持つ。連敗を止めた先に群馬の希望が生まれる。
以上
2013.07.26 Reported by 伊藤寿学
J’s GOALニュース
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