岡山にとって前節・山形戦での3試合ぶりの勝利の意味は大きかった。後半戦のスタートとなった神戸戦では白星を挙げたものの、続く横浜FC戦はスコアレスドロー、水戸戦では10人になった相手にカウンターを許し0−1で敗れ、「ふっきれない、もやもやした戦いが続いていた」(竹田忠嗣)状態で乗り込んだアウェイ・山形。このゲームは、3連敗中の山形にとっても負けられない戦いだった。竹田は続ける。「どうしても僕らは勝ちたかった。でも前半は押し込まれる時間が続き、僕の足に当たって失点という、不運という言葉では片付けられない展開で、メンタル的にかなりきつかった。後半、落ち込んではいけないと言い聞かせて入って、セットプレーの良いボールとリュウジロウ(植田龍仁朗)の良いヘッドで追いついたあたりから、全員のスイッチが入ったと思う。その後、諒(田所)がスーパーなゴールを決めてくれて、後ろは『守れば勝てる』という、冷静だけど熱い状態になったんです。リュウジロウもケイタ(後藤)も足がつりそうになりながらやっていて、千明(聖典)のオーバーヘッド気味のクリアとか、仲間の頑張る姿に勇気がもらえる、本当にいい時間だった。ホイッスルが鳴った時は、自然とガッツポーズが出ました」。
迎える岐阜は、前節・福岡と対戦。序盤はハイプレスで積極的に出たものの、ワイドに揺さぶられ、手薄になった中央を突破されて失点。さらに後半、ミドルシュートを決められ0−2で敗れた。しかし、7月の加入後、初めて出場したFWヴィンセント ケイン、MFド ドンヒョンが、ともに決定機に絡んだ点には期待が高まる。とくにU―19韓国代表に選ばれた19歳のドは、ひとりでDFをかわしてシュートに持ち込む強さと技術がある。また、ここまで6ゴール・4アシストでチームを引っ張ってきた左ワイドの染矢一樹が岡山戦は累積で出場停止となるが、この穴を埋めるべく、FW樋口寛規、MF美尾敦、右ワイドの杉本裕之といったメンバーはかなり奮起してくるはずだ。
岡山と岐阜との前回の対戦は6月2日。岡山は相手DFの間を狙って仕掛けるが、分厚いブロックで集中的に守った岐阜を崩せず、ゲームは0−0で終わっている。同じ3バックを採用し、守る時間は5バックの形を取るため、ゴールを奪うためには明確なアイデアが必要だ。前節、見事なゴールを決めた田所諒は、「久木田(紳吾)が途中から入って、かなり流動的に動いてくれた。あれは久木田が半分以上取らせてくれたゴールだと思う」と話したが、アイデアはすでに自分たちの内にあり、それをいかにコンプリートするかが課題。10人になって引いた相手を崩すことの出来なかった6月末の富山戦、先日の水戸戦とは違う岡山の姿を今節は見せたい。
注目選手のひとりは09〜11年、岐阜でプレーしていた岡山の押谷祐樹。かつて岐阜の選手として岡山から3ゴールを奪った押谷は、このゲームでどんな仕事をするだろうか。前回の岐阜での対戦は、外閉鎖筋の肉離れのため出場できなかったが、「出たかった。自分がやっていた場所だから」と話していた。押谷の今季のゴールはすべてホームゲームで生まれているが、とくにゲーム終盤に決めた2つのゴールは、「間違いなくサポーターのおかげです。カンスタの盛り上がりはすごいですから」。
このゲームから、岡山はホーム連戦「夏夜祭」がスタート。岡山がJリーグに入会後の過去4年間、ホームで一度も勝ていない岐阜を相手にモチベーションは非常に高まっている。夏本番のkankoスタジアムの盛り上がりを体感しながら、今季2度目の2連勝を後押ししたい。
以上
2013.07.26 Reported by 尾原千明
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