今季のいわゆる“デスゴール”が生まれたカードだが、それも過去の話。両者は上位、下位という明暗分かれる形で約4か月ぶりに対戦する。
前回の対戦は4月上旬の埼スタ。雨のナイトゲームで磐田が前田遼一のシーズン初ゴールで先制したが、後半にCKから森脇良太、さらに試合終了間際に原口元気にゴールを許し、1-2で逆転負け。前田のゴールによってシーズン前半戦で最も注目を集めた試合の一つとなったが、試合後、浦和・ペトロヴィッチ監督は動じなかった。「前田選手のゴールのことが話題に上がっていたが、私は前日に『彼がゴールをしても3-1で勝てればいい』と言っていた。1点足りなかったけど勝利できたし、前田選手の最初のゴールにジンクスがあるということは気にしていない。もしかしたらシーズンの終わりに非常に危険な位置にいるかもしれないが(笑)」。
前半戦を上位で折り返しているからこそ、その“ジョーク”に説得力が出る。ACLと並行してリーグ戦を戦いながらも4位で後半戦に突入する。首位・広島との勝点差は『5』。リーグ再開初戦であり、優勝争いの生き残りを懸けた一戦となる。2連敗でリーグ中断期間に入っており、ここ3試合で計9失点の守備面には修正の余地があるが、攻撃はやはり上位陣にふさわしいクオリティーがある。第15節のF東京戦で負傷退場となった鈴木啓太は今節も欠場濃厚だが、前節ボランチで起用した那須大亮がゴールを決めるなど選手層は厚い。試合当日が27歳のバースデーとなる興梠慎三も前線で巧みな“駆け引き”を見せ、相手の脅威となっている。序盤に先制点を取れれば、持ち前のカウンターもさらに効いてくるはずだ。
前回の対戦では、シュート数は浦和の22本に対し、磐田は得点場面を含めわずかに3本。無論、シュート数を競うことに意味はないが、それでも試合内容を明確に示した数字であり、磐田にとっては極めて屈辱的な一戦となった。この試合では先制後に自陣に押し込まれる時間が徐々に長くなった。試合後、守備に追われたことを「ある程度わりきっていた」と振り返る選手もおり、現にそのまま逃げきることができていた可能性もなくはない。だが、埼スタで見せたチームパフォーマンスは、『勇敢に戦うこと』を合言葉としてきた森下仁志前監督のスタイルとは正反対のもの。開幕から勝てずにいたチームはそれほどまでに勝利を欲し、心身が疲弊していた。
その意味ではシーズン途中でバトンを受け取った関塚隆監督はまずは傷ついたメンタルを修復することから始めている。“関塚・ジュビロ”となってここまでリーグ4戦で1勝3分と負けなしできていることも大きいが、新体制となって最も変わったのは練習の雰囲気である。リーグ中断期間の23日には練習後に隣接するラグビー場を訪問。ジャパンラグビートップリーグに所属する『ヤマハ発動機ジュビロ』の練習を選手、スタッフで見学した。同監督は「選手たちが激しい肉弾戦を見て、感じるものがあれば」とその狙いを話していたが、タフな夏場の練習で選手たちを飽きさせず、上手く手綱を締めている。「前向きに練習できている」と語るのは川口能活。今節の結果次第では降格圏を抜け出せる可能性もあり、そうなればチームの“循環”はさらによくなっていくはずだ。
“代表対決”にも注目が集まる。日本代表として東アジアカップを戦った駒野友一は7月30日に全体練習に合流。同代表ではキャプテンとして優勝カップを掲げ、「結果がすごく大事だと思っていた。いい流れをチームに持ち込むことができれば」と充実した表情を見せた。山田大記は帰国した7月29日に全体練習に合流。「コンディションはぜんぜん大丈夫」とこちらも今節の出場に意欲を見せている。
浦和の代表組・槙野智章、森脇良太、原口元気の3選手は7月29日より全体練習に合流。中でも注目は韓国代表戦で決勝弾につながるシュートを放った原口元気。代表定着という意味でも重要な一戦となる。
先の決勝ゴールの場面で原口へパスを出したのは駒野。韓国でチームメイトとして戦った若手アタッカーを「スピードがあるし、コンパクトに守ることができれば」と警戒する。エコパのピッチで代表組にふさわしいハイレベルなマッチアップを見せてほしい。
以上
2013.07.30 Reported by 南間健治
J’s GOALニュース
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