G大阪を迎えての大一番だ。「相手がガンバだからといって連敗は許されない」(岡山・影山雅永監督)のが岡山の状況だ。前節、岡山はホームで岐阜と対戦し、1−2で敗れた。GK中林洋次は振り返ってこう話す。「ゲーム全体で枠内に飛んできたのが1、2本。ほとんどピンチがない状況で決められたので、それが本当に悔しかった」。トップのポジションで古巣と対決したFW押谷祐樹は、「今年いちばん悔しかった試合」と話した。チームは「リフレッシュのための」2連休を取り、今週の戦いに向けて準備を行っている。
G大阪は前節、アウェイで東京Vと対戦。2点先制されながら、6月に加入したFWロチャ、FW宇佐美貴史からパスを受けたFWパウリーニョ、さらにMF遠藤保仁のFKで3点を返す。しかし後半33分の時点で、雷雨のためゲームが約55分間中断。その後のアディショナルタイムで1点を返され、3−3で引き分けた。G大阪にとっては逆転後の中断、その後追いつかれてゲーム終了、という鬱憤の溜まるゲームだったに違いない。
最近の試合では、宇佐美復帰後初のゲームとなった第25節・神戸戦で、宇佐美の2ゴールも決まって勝利。しかし第24節、北九州とは引き分け、第23節・アウェイの千葉戦に3−0で完封負けしている。今季はこれまで、この千葉戦と5月6日のアウェイ神戸戦の2敗しかしていないチームだが、2位神戸との勝点差は「1」。現在は、MF倉田秋が怪我のため離脱中で、また、前節の試合中にパウリーニョと守備の要だったCB岩下敬輔が負傷し、チーム状態は厳しい。
岡山とG大阪の前回の対戦は、6月22日の第20節。この時に対戦したメンバーでは、2トップにFWレアンドロと倉田がいて、右SHにパウリーニョ、岩下敬輔(サブ)がいた。6月末でレアンドロとMF家長昭博がチームを離れたため、今回対戦するのは、FWに宇佐美、ロチャ、前回は代表戦で不在だったMF遠藤保仁、DF今野泰幸が戻ったチームだ。つまり、抜群のポゼッション力を誇るチームの、さらなる進化版だ。「正直なところ、ガンバ、神戸に対しては、我々がチャレンジャーとして相手をリスペクトして、思いきりぶつかりたい」と影山監督。
前回の対戦で開始3分の先制ゴールを挙げたMF田中奏一は、「点は取れましたが、それ以外は何も出来ませんでした。個人的にはすべて逆を取られて、今までの対戦相手の中ではいちばんすごかった」と言う。そのゴールをアシストしたMF田所諒は、「先制の後、積極的にボールに行くことをやめて、引いてしまったのは、無意識のうちに『残り87分を守り切れるはずがない』と思ったのかもしれない。先制点を精神的有利に持っていけなかった」と話している。
しかしこの対戦も2度目だ。ボランチの千明聖典はこう話す。「一生ボールを回され続けるってことはないと思う。ただプレースピードはいつもより速めないと」。また仙石廉は、「ボールを奪って自分たちがボールを動かしていく必要がある。そのための粘り強い戦いをしたい」。前回のアウェイ戦には特別な思いで臨んだDF植田龍仁朗も、「深く考えても仕方がない。ボールに厳しくいって奪って前に運ぶ」とシンプルに考えている。岡山の前線のプレーヤーは、7月から負傷者が続出しているため、限られたタレントで戦わなくてはならない。前節、試合中に右手の甲を骨折したMF石原崇兆も、「考えることがない。前に行くしかない。思いきりやればいい」と話す。ボールをどれほど回されても奪い、前回は出来なかったが前に繋げることが出来ればゴールチャンスはある。
一般発売初日の数時間でチケットが完売となったこの対戦カードは、1万5000人前後の入場が見込まれる。岡山の最大の夏祭りと日程が重なることもあって、岡山の街じゅうが熱気で包まれる夜となる。「全員をファジのファンにして帰したいですね」と中林。「満員のカンスタを体感したいし、楽しみたい」と石原。キックオフは明日19時だ。
以上
2013.08.03 Reported by 尾原千明
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