J2第27節、西京極に山形を迎える。8月に入った京都は例年通り、蒸し暑い。前節の気温は29.1℃を記録した。厳しい環境下でのゲームとなるが、前節同様、熱いゲームを期待したい。
今節の相手は山形。前節、熊本に1-1で引分け、それまでの4連敗をストップさせた。熊本戦では鋭い出足で熊本ボールを奪い取る姿勢を強め、先制を奪う。追いつかれたものの気持ちの入ったゲームを見せた。京都・大木武監督も「ゴールに向かって(人が)湧いて出る感じがある」と攻撃時の迫力について口にしていた。
さらに、山形の攻撃について「いい選手が揃う」と指摘。FWの中島裕希に林陵平、サイドハーフに山崎雅人に伊東俊、ボランチのロメロ・フランクも攻撃的だ。そして、左サイドバックの石川竜也の名前も挙がる。「J1の時は(攻撃は)全部石川からと言ってもいいくらい」(大木監督)と、彼の攻撃力や状況判断に警戒度を高める。山形の左サイドバックには、元京都の中村太亮もいる。大木監督は「攻撃的という所では似ている」とした。どちらが出場しても山形らしさは変わらないだろう。と同時に、このエリアは今節のホットゾーンとなる。京都は駒井善成と安藤淳のいるサイド。京都の柱でもある。ボールを握って仕掛ければ、相手は対応する側に回る。逆に仕掛けられても奪えばチャンスになる。一瞬たりとも目の離せない、ハイレベルな戦いに期待が高まる。
京都のポイントはもう一つ。今節、累積警告で出場停止の横谷繁のポジションに誰が入るか。日曜日に行われた関西ステップアップリーグでは中山博貴、原川力がインサイドハーフに入った。この起用については今節の試合も考えてか、と監督に訊ねると「もちろん」と答えていた。ただ、木曜日の段階では「(誰を起用するか)まだ決めていない」と明言。もう既に誰が出場するか、情報は明らかになっているだろうが、木曜日の練習後の段階では未決定だったのだ。簡単に決められないというのは、裏を返せば「誰が出ても京都のサッカーは出来る。後は、調子の良い方を」という自信の表れでもあるだろう。
個人的には、「誰が」よりも「(チームとして)何をするか」にポイントを置きたい。つなぎとゴールへ向かうパス。横谷の個性に助けられた部分もあるが、それ以上に「チームとしてやることが整理されてきた」からスムーズに行っていた部分が大きい。だから、今節も「誰が」よりも「チームとしてやるべきことをやる」ことが出来れば、展開はスムーズに回るはず。まずはそこ。その次に、出場した選手の個性が出るか楽しみにしたい。
上手く展開出来なければ、それは、チームとしてやるべきことが出来ていないから、となる。パスの受け手、アタッカー陣の動き、セカンドボール等、調子を崩す要因は多々ある。それらの部分でしっかりとプレー出来れば問題は無いだろうし、そこに着目すると「誰が出る」というポイントも薄くなるのである。
大木監督は囲み取材の中で「(どういうプレーを選択しても)次のプレーとしてのプランがある。どんどん90分間動いて行く」と口にしていた。一人の選手によって一つのプレーが行われたら、その次のプレーへと移るし、そこでまた新たな判断(プラン)も起こる。サッカーはその連続で、90分間それが続いて行くということになる。
これを意訳すると、パスミスが出たとしても、その次のプレーでボールを奪い、攻撃に転じれば問題ない、という考えにもなるだろう(「ミスをしてもいい」ということではない)。
次のプレー、次のプレーと動いて行き、それが切れ目なく続けば、観ている方もサッカーの躍動感をさらに感じられるはず。「京都のサッカーは、何か目が離せないな」と、観る者を惹き付け続けるサッカーを、前節に引き続いて期待したい。
連敗を止めた山形と、連勝したい京都との激突。注目点の多い試合は好ゲームの予感が漂う。
以上
2013.08.03 Reported by 武田賢宗
J’s GOALニュース
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