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【J2:第27節 徳島 vs 岐阜】レポート:遂げている進化をゴールへ結び付けた徳島。連勝記録をまたひとつ更新!(13.08.05)

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セットプレーを活かして11分に幸先良く先制した徳島だが、その後の前半はかなり難しい戦いを強いられた。ある程度のポゼッションはするものの、引いて分厚くブロックを作る岐阜の守りを攻めあぐね、チャンスらしいチャンスを作ることが出来なかったのである。
また守りでも、橋内優也が「思ったより上手く収められたというか、体を使われてしまったなという印象はあります」と振り返っていたように、岐阜の新ストライカー・中村祐輝が見せる強さと勢いに相当手を焼かされていたのが現実だ。特に左サイドの美尾敦が入れるアーリークロスへその中村が飛び込んでくる形は間違いなく脅威となっており、徳島の守備陣は一瞬足りとも集中を途切れさせられない緊迫した状態へ追い込まれていた。

しかし、勝利を重ねながら遂げている進化はやはり伊達でない。前半アディショナルタイム、徳島はそれを証明するが如く波状攻撃の中にそれまでと違う変化を付ける。一度目に仕掛けた左サイドからの攻めはバイタルエリアで跳ね返されたが、そのセカンドを拾ったチームは再び左サイドへ展開し、そこでボールを受けた大崎淳矢が短いカットインだけでシンプルにクロスへ入れたのだ。その時間帯まで繰り返していたシュートパスでの丁寧な攻め入りから一変した、早くゴール前へボールを送り込む形─。するともう一度外へのチェックに行くべく広がりかけていた岐阜はゴール前のマークがズレて徳島の2トップを捕まえ切れず。結果、ファーサイドへ回り込んだ高崎寛之がヘディングで折り返すと、最後はゴール至近距離でフリーになっていた津田知宏が自身の高い決定力を示すように冷静にネットを揺らした。

そして試合を決定付けた3点目にも、徳島の進化は強く出ていたと言っていいだろう。それは岐阜が得点を狙って前がかりになってきていた72分に生まれたが、その岐阜の状況を逆手に取った仕掛けの選択をチームがきっちり行ったからである。
「あのようにかかってくる相手に対して、慌てることなく、後ろでボールを回しながらスピードアップのスイッチが入っていくということは、少しずつですが後半出来ていたと思います」と小林伸二監督も語っていた通り、自陣深くでボールを奪った徳島は藤原広太朗が中盤を飛ばして高崎へフィードし速攻のスイッチを入れる。そしてそこから大崎を経由したボールを引き取った柴崎が右サイドへ開いた津田に展開すると、自らパスアンドゴー。ペナルティエリア内に侵入し、もう一度リターンを受け、しっかりフィニッシュを決め切った。

こうして徳島は岐阜の挑戦を退け6連勝を達成。クラブの連勝記録をまたも更新して見せた。ただ、青山隼が「あそこをゼロで抑え切る強さがまだ足りないということ」と反省していた最後の失点は次節に向けた大きな課題となったように思われる。前節・千葉戦から終了間際の失点が続いてしまっているが、選手たちは激しく消耗していても最後の最後まで途切れない集中を持たなければ。チーム全体として次の戦いにそこをどう修正してくるか、大いに注目だ。

さて敗れた岐阜に関して言うと、前半も後半も中村にゴール前で勝負されることが出来た時には得点の可能性が感じられたと言える。しかしながらこのゲーム、そうした形は放り込むクロスだけでしか作れていなかった。そのため中村も徳島の守備陣にかなり体を寄せられ、競り勝ちはしてもボールをゴールマウスへ飛ばすことはなかなか出来なかったと言えよう。また守備においても、木谷公亮を新しいリーダーとした組織がまだまだ機能していない印象だったと言わざるを得ない。もちろん意思統一された組織形成はそう簡単には出来ないのだが。
いずれにしても岐阜としては、新戦力をチームとしてどこまで活かしていけるかが今後のカギ。浮上出来るかどうかはそれにかかっているはずである。

以上

2013.08.05 Reported by 松下英樹
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