●関塚隆監督（磐田）：
「広島まで、たくさんのサポーターが駆けつけてくれたことに、まず感謝したいと思います。
広島はとても特徴のある戦い方をしてきます。守備では4枚+5枚でブロックをつくってくるし、攻撃ではカウンターも速く、ビルドアップでもGKをうまく使いながら、後ろで攻撃の変化をつけられるチーム。
そこをどう突き崩していくか。自分たちがボールを持って主導権を握れる場面もあるので、そこで攻めきろうと考えた。落ち着いて相手がやってくるところを、こちらも望むところとして攻めきろう、と。その時間や回数を同等にして、戦っていく。落ち着いてサッカーをやっていこうと考えた。
前半、0-0なら良かったのだが、ちょっとした縦パスのミスで2度〜3度と速攻を受け、その一つが失点となってしまった。後半、立ち上がりから行こうと言っていたのだが、もう一つ、勢いが出なかった。そこでメンバーを変更しながら、活力というかエネルギーを加えていった。ゴールに近づいていく回数は増えたし、押し込んではいた。そこから同点になって「これから」という時に、ミドルシュートで突き放された。それでも、選手たちは足を止めずに、ゴールに向かってくれたことをポジティブにとらえて、この暑さではあるけれど、チームとして一つになって次の試合に向かっていきたい」

Ｑ：開幕から先発した川口能活と前田遼一を先発から外したことについて。
「チームの中のエネルギーの変化を求めたかった。そこを加えて、広島に戦いを挑みたい。二人がどうこうではなく、エネルギーを一つ加えたい。就任して2ヶ月、ここがタイミングだと思って決断しました」

Ｑ：駒野友一にキャプテンを任せたのは？
「山田大記はキャプテンシーもあるし、一人で背負っている部分もあるなと見ていた。連敗していたこともあるし、みんなでチームのことを考えようということもあった」

Ｑ：後半、ポジティブな要素もあったと思うが、そこはどういう部分が？
「もう一つ、みんなで一つになって、勝つという気持ちを出していきたい。球ぎわ、最後はネットに突き刺す、ゴール前でシュートを防ぐ。そういうところだと思う。力が入りすぎているような流れではなかったし、もっと流れをつかみとるために、みんなで積み上げる作業を続けている。それが大切。攻守両面、積みあがっていると思うし、やり続ける強い気持ちが大切だと考えます」

以上