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ここが踏ん張りどころだ。首位の広島に快勝して臨んだ名古屋戦、浦和は0ー2で星を落とした。「こういう試合で勝っていかないと優勝できない。ここで勝てなかったことで、前節で広島に勝った意味がなくなってしまった」と柏木陽介が唇を噛んだように、せっかく直接対決で縮めた距離がまた広がった。これで広島との勝点差は5に広がり、下からは追い上げを目論むチームが迫ってきている。
これ以上引き離されるわけにはいかない。次の相手は最下位で苦しむ大分。絶対に負けられない相手だが、そこで思い出されるのは去年の苦い経験だ。ミシャ体制1年目で臨んだ2012シーズン、急成長を遂げる浦和は優勝争いに絡んでいたが、下位に低迷していた札幌にまさかの黒星を喫したことでタイトルレースからの撤退を余儀なくされた。
混戦のリーグにおいて、勝ち取るべき星を落とすことがどれだけの重荷になるのか痛感させられた。「去年の札幌戦は非常に悔しい敗戦で、いまでも忘れられない厳しいものだった。あそこを落としたことで優勝戦線から退いた部分はあった。大分を倒せるように、普段以上に気持ちを入れて行かないといけない」。平川忠亮は同じ轍を踏むわけにはいかないと気を引き締める。
指揮官も大分戦は分水嶺となり得る一戦だと感じているようだ。今週の練習では大分の戦術を意識したトレーニングが行われた。ミハイロ ペトロヴィッチ監督は基本的に対戦相手を意識して戦うことは少ないが、就任一発目のホームゲームとなった昨季の柏戦、あるいは先の広島戦のように、黒星が許されない一戦では勝負に徹する一面も持っている。
また、15日の練習では、セットプレーのみというメニューを組んだ。これは森脇良太が広島でも経験したことがないと驚いていた異例の取り組みだった。森脇は「監督はどんな得点でもいいから大分戦では取らないといけないと言っていた。びっくりしたけど、どんな形でもゴールを奪えという意志かなと思った」と監督の強い想いを感じ取り、「監督が大分の戦術を落とし込んでくれたので良いイメージはついた」と力を込めた。
強い思いを持って臨むという意味では、大分も負けていないだろう。アウェイでの戦いになるとはいえ、最下位から抜け出したい大分はどの試合も落とせないという気持ちを持っているはずだ。
リーグ折り返しの大事な時期に5連敗と苦しい戦いが続いていた大分だが、前節の柏戦で連敗をストップ。スコアレスドローで勝ち星をつかむことはできなかったものの、内容的にはポジティブな部分も見受けられた。
田坂和昭監督も「我々としては勝点1でも重要。試合の内容は評価できるし、やろうとしていることが形になった。点を取れない課題は残ったが、ここ数試合のなかでは一番良かった」と評価し、手応えを感じたようだった。
新加入選手の存在も大きい。F東京から期限付き移籍で加入した梶山陽平はチーム合流からわずか数日で試合という難しい状況で柏戦に臨んだが、傑出した個の能力の高さを示し、早くもチームを動かす存在になっていた。
「彼が入ることでチームに安定感と自信を与えた。他の選手に相乗効果を生み、やろうとすることが形にできた」と指揮官も強い信頼を寄せていた。チームのなかで飛び抜けた技術の高さを誇る梶山を中心に置くことで、浮上のきっかけを掴む可能性は十分ある。
浦和戦の後は首位の広島戦が控えている。同じシステムで戦う相手との連戦になるため、一発目の試合で好感触をつかんでおきたいという思いもあるはずだ。浦和、広島といった上位勢から勝点を取れれば、残留ラインが見えてくるかもしれない。大分にとってもターニングポイントになり得る一戦だろう。
以上
2013.08.16 Reported by 神谷正明













