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【J2:第29節 栃木 vs 鳥取】プレビュー:勝星に見放されている栃木と鳥取。未勝利の泥沼から這い上がるのは、果たしてどっちだ!栃木はホームで意地と覚悟を示したい(13.08.18)

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リーグ後半戦に入ってから勝点1しか挙げられずに、いまだ未勝利の栃木は9試合も勝利から遠ざかっている。リーグ前半戦を6位で折り返したことを考えれば、消化試合が1試合少ないにしても14位まで沈むとは誰もが想像できなかったはずだ。対する鳥取も序盤の勢いを考えれば、6戦未勝利と泥沼から抜け出せずにもがいている事態は、ある意味“異常”と言えるだろう。想定外の状況に見舞われている両者が激突する今節、勝利への飢餓感は共に高まっているはずで、いかにそれを90分通してピッチで表現できるかが、勝敗を左右する最大のキーファクターになるだろう。とことん勝利にこだわる姿勢を、ホームの栃木は貫徹できるか。覚悟が問われる一戦になる。

前節、撃ち合いの末に3‐4で敗れた水戸との「北関東ダービー」後、珍しく怒りを露わにした廣瀬浩二。敗戦で被ったショックの大きさは小さくなかったはずだ。試合から数日が経過し多少モヤモヤした感情は和らいだものの、水戸戦の悔しさは忘れておらず、今週は「当たり前にやるべきことのレベルを上げる」ことに注力したと言う。具体的には「ボールへの寄せ」、「セカンドボールへの反応」。「個人戦術を上げないといけないし、楽をしていては勝てない」と廣瀬が指摘したように、前々節の神戸戦も、前節の水戸戦もボールへのアプローチの甘さが失点を招いた。流れがいい時ならば幾分か寄せが緩くてもシュートがDFに当たって跳ね返るが、今はコースが変わりゴールに吸い込まれてしまう。それを変えるには、「(寄せる時に)半歩、一歩の部分を意識的にやる必要がある」(大和田真史)。つまり、予測を効かせた、アラートな対応が求められてくる。それを怠りなく遂行できれば、ここ数試合目に付くミドルレンジからの失点も自ずと減るに違いない。

4失点の課題があった一方で、4試合ぶりにゴールを、それも複数得点が奪えたことは少なくない収穫だった。セットプレー、サイドアタック、カウンターと、奪った3ゴールの形はいずれもバリエーションに富んでいた。しかし、1‐1に追い付くゴールを決めた廣瀬は、3ゴールにも厳しい注文をつけた。
「3点取れたことはいいことだけど、後追いになっていた。先制する形で試合を進めないと。先制してカチッと守って1‐0、2‐0で勝つのが栃木の試合」
まさにその通りである。水戸を相手に2度も同点に持ち込んだ、下を向かないメンタリティは大事にしたいが、やはり大量得点を望めない栃木のサッカーでは後手に回る展開は回避しなければならない。となれば、先制点を献上する事態は絶対に許されないのだ。「堅守・栃木」という看板を掲げている以上、失点が止まらない現状の不甲斐なさは選手自身が最も感じている。「失点してはいけない」というプレッシャーは、我々の想像を絶するほど重いはずだ。だが、堅守が最大の武器である以上は、それを取り戻さない限り上位への再浮上は叶わないし、昇格争いに絡んだとしても脱落するのが目に見ている。自分達のスタイルを思い出すのは容易ではない。でも、やるしかない。かなり困難な作業になるが、ここで、ホーム“グリスタ”でやり遂げるしかないのだ。本橋卓巳は言う。
「こういう状況なので言い訳になるが、個々人が要らない力みを感じたり、ナーバスになっているところもあると思う。でも、やるしかない。とにかく、いい意味での開き直りも必要になってくるのかなと感じている」

栃木同様、前節は撃ち合いで富山に2‐3で屈した鳥取は、J2残留に向けて劇薬を使う決断に至った。監督交代である。今季、新たに就任したばかりの小村徳男監督を解任し、前田浩二強化部長を新たな指揮官に据えたのだ(強化部長と兼任)。監督交代が奏功した熊本のように、まずは守備から前田監督は手をつけるはずで、これまでの3バックから4バックに移行して立て直しを図る可能性が高いのではないか(あるいは5バック気味にして失点しないことを最優先するかもしれない)。計算が立たない攻撃に比べれば、守備に神経を割く方が再建に向けて効率的である。指揮官が交代したチームにとって初戦は重要で、そこで躓くようだと修復にさらなる時間を要することになる。そう考えれば、無失点で終えることが最低条件になる。前節はロングボールを跳ね返した後の、セカンドボールの処理で相手に劣ったことが敗因の一つだった。それだけに、よりコンパクトな陣形を保つことが、勝敗を左右することに繋がる。栃木在籍経験のあるGK小針清允を中心に鳥取もアラートな対応を心掛け、高い集中力を維持したい。

鳥取がどんな形で今節に挑んでくるのは不透明だが、そこにストレスや恐れを感じる必要はない、と栃木の選手は考えている。「相手のことを気にして合わせても、いい結果は出ない」と近藤祐介が言えば、「(後ろが)3枚でも、4枚でも自分達のやるべきことを表現することが大事になる」と廣瀬は同調し、「相手がどうこうよりも、自分達が何ができるのかを意識したい」とは大和田。スカウティングも、蓋を開けた時の臨機応変さも重要だが、栃木のサッカーは相手に合わせてやり方を変えないのが強みである。相手に惑わされることなく、やるべきことをしっかりやり抜ければ、最後の最後にはウイニングロードを歩いているはずだ。今度こそサポーターの応援に結果で報いたい。

以上

2013.08.17 Reported by 大塚秀毅
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