今日の試合速報

開幕招待
開幕招待

チケット購入はこちら

J’s GOALニュース

一覧へ

【J2:第29節 福岡 vs 長崎】プレビュー:産みの苦しみの中で迎える長崎との九州ダービー。目の前の壁を乗り越えて更なるステップアップを目指せ。(13.08.18)

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
福岡の今シーズンの行方を大きく左右すると言われている第26節京都戦から第32節千葉戦までの7連戦。J1昇格争いをリードする上位5チームと、J1昇格を目標に虎視眈々と上位グループ入りを狙う難敵との対戦が続く。この期間を、タフな試合が続くことを覚悟しながらも、上位陣との差を詰め、順位を上げるチャンスと捉えていた福岡だったが、ここまでの成績は3連敗。厳しい戦いが続いている。しかし、雁の巣球技場の空気に変わりはない。そこにあるのは、自分たちと真正面から向き合い、常に100%の力でハードワークする選手たちの姿。そして、マリヤン・プシュニク監督は話す。「何回転んだかが問題なのではない。何回立ち上がるのか。それこそが問題なのだ」。どんな状況にあっても、常に前に向かって進む。それこそが今シーズンの福岡の姿だ。

そして、次なる対戦相手はV・ファーレン長崎。今シーズンからJ2に参入したチームは、開幕から3戦は勝ち星に恵まれなかったが、第4節富山戦でJ2初勝利を挙げると、そこから11戦負けなし。開幕直後のG大阪、山形に2連敗した以外に連敗はなく、第8節熊本戦に勝利して順位を4位に上げると、以降、6位以内を確実にキープしてきた。「彼らはサプライズを起こしているが、非常にいいチームでもある。高木監督は経験があり、J2を良く知っているので、どんな選手が必要で、どんな起用をすればいいのかを知っている。しかも、実績のある選手の獲得をはじめ、積極的に補強に動いており、何が何でも6位以内に入ってプレーオフを戦うというクラブの強い意志を感じる」とプシュニク監督は話す。

その戦い方はシンプルだ。ベースはボールに対してアグレッシブに働きかける姿勢と、労を惜しまずに90分間走り抜くフィジカルの強さ。早めに高い位置へボールを送り込み、そこへ1人、2人とアタックしていく。その動きに迷いはなく、次から、次へと駆け上がってくる姿勢は、どの対戦相手をも苦しめてきた。そして、ただ前へ仕掛けていくだけではなく、ボールを奪われた後の「攻」から「守」への切り替えも速い。得点数はJ2では11番目の成績だが、90分間に渡ってハードワークに徹して勝点を積み重ねてきた。「上位6チーム以内に、いるべくしているチーム」と城後寿も警戒心を緩めない。

だが、強豪相手に苦しい戦いを続ける福岡も、確実に成長の跡を見せている。金久保順と船山祐二が中盤に定着したことでアクセントが加わり、攻撃に厚みが生まれてきた。最終ラインでのボール回し。狭いスペースでのテンポのいいパスワーク。大きなサイドチェンジ。それらが従来からの特長である高い位置からのハイプレスと相まって、やや縦一辺倒だったサッカーから、懐の広い戦い方へと変化してきた。いまは産みの苦しみの時期。自分たちの戦い方を90分間に渡って表現することと、細かな部分での精度を上げるという課題を乗り越えた時、次のステージへステップアップする気配を漂わせている。

その状態の中で迎える長崎戦について、城後寿は次のように話す。
「今の自分たちの課題である『90分間を通して自分たちのサッカーをする』ということを意識しながらプレーすれば、どの相手が来ても大丈夫だと思う。いまは自分たちのサッカーをしながら、なかなか勝点3が取れないというもどかしい状態が続いているが、G大阪相手に、あれだけの試合が出来たことは自信になっていると思う。その自信を大きな物にするためには、やはり勝点3が必要。それにこだわってプレーしたいし、そのことだけを考えて走りたいと思う」

互いに、ボールに対してアグレッシブに働きかけることと、豊富な運動量をベースにするという特長を持つチーム同士の戦いでは、まずは、1対1の局面や、球際でのせめぎ合いに負けないことが第一条件。その上で、全員が連動し、サポートし合い、自分たちのサッカーを表現する時間を多くすることが出来るかが勝敗を分ける。そのために、プシュニク監督はトレーニングで「個の責任」の上に成り立つ「チームの連動性」を徹底して求めているが、それを試合で表現することが、勝点3という結果につながっていく。それは、連敗をストップさせ、もうひとつ上の福岡を見つけるステップでもある。

長崎は直近の3試合を1分2敗。福岡は3連敗。互いに勝点3を積み重ねる必要がある戦いは、序盤から激しいものになることは必至だ。だからこそ、その戦いで得た勝利は次へ進むための大きな力になる。すべての力を総結集して長崎を迎えたい。そして、90分間が終わった時、スタジアムに足を運んだファン、サポーターとともに勝利の雄叫びをあげたい。

以上

2013.08.17 Reported by 中倉一志
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

旬のキーワード

最新動画

詳細へ

2025/12/21(日) 10:00 知られざる副審の日常とジャッジの裏側——Jリーグ プロフェッショナルレフェリー・西橋勲に密着