●手倉森誠監督(仙台):
「敵地乗り込んでのレイソルのゲームで、今節、我々はリベンジの月だと、8月も中旬に来てレイソルとの戦いは上位に食い込めるかどうかのビッグゲームだと言いました。そういうところでレアンドロドミンゲスが復帰してきて、レイソルも今日を迎えるにあたって6戦負けなしの好調な時期に当たったのに対して、敵地でいかに辛抱するか、いかに集団性を持って組織的に対抗するかがキーでした。レイソルの良さというのを十分自分たちが理解している上で、彼らのダイレクトプレー、カウンターというところで細心の注意を払えば、恐さを軽減させることができる。90分通して守備意識高く、仕掛けの部分でも逆に良いカウンターというところも表現できたかと思います。立ち上がりのレイソルの圧力が素晴らしくて、自分たちの取ったボールをキープするまでの時間が少し長すぎた。消耗させられたゲームだったわりには、最後まで守備のところの集中を切らさなかった。しぶとさは柏と我々の意地のぶつかり合いだったなと感じます。ナイターで太陽の下で良かったなと(笑)、お月さまの下でやれたことが。選手たちも貴重な勝点1だとポジティブだという意見が出ていたので、この勝点1を次のゲームにつなげていきたい。我々は負けなしでいくという目標につなげていきたいと思います」
Q:最後の特別指定の二見宏志選手を投入しましたが、投入意図は。
「彼の性格は攻撃的なサイドバックだと思います。最後のカードを切る時に石川直樹、松下、ヘベルチがきつい状態で、へベルチが最後までできないというシグナルを出したのに対して、直樹のカバーもさせなきゃいけないというところで、守備の時は5バックになっても構わないから、そこまで帰れという話をして、彼は見事にその役割をやってくれたと思います。アクシデントがあった中でも柔軟性を特別指定の選手でも見せてくれたなと、助かりました」
Q:後半の後半は互角以上の攻めになっていましたが、攻めの意図と、そしてなぜ決勝点までいかなかったのかを教えてください。
「環境下の戦略としては、切れ味の鋭い選手が出てくるほど怖いものはないだろうと。我々にはそれがある。武藤と佐々木勇人、彼らで少しオープン気味になったところをサイドで1対1で仕掛けられればいいなと思い、見事その攻撃は繰り出すことはできたんですけど、なにせスピードを上げた仕掛けだったので、タメを作れればよかったのと、そこが今チームとして3取るかどうかというところに対して、スキルだけでなくメンタルで整えられる落ち着きの部分が出てくると、今日のようなゲームは最後の最後で勝点3が来るようになるのかなと思います。苦しい状況の中で、途中から出た選手もフルパワーでやってくれて、最後のところでもうひと運び、もうあと1パス絡めれば、生まれてくるもの、ゴールはあるだろうと思います」
Q:残りアディショナルタイムが7分と長かったんですが、それは勝ち、負け、引き分け、いずれの可能性があった中で、この長さをどのように感じましたか。
「7分作ったのは自分たちのチームですから、覚悟していました。最後まで勝点3を取りに行かなければ、レイソルに勝点3が行く可能性もあった。最後は本当に勝点3を奪い合えたからこそ、意地と意地がぶつかり合った素晴らしいゲームになったと思いますし、ACLに出たチーム同士、逞しさの競争という部分では両チームとも示せたのではないかと思います。自分はラッキーセブンだと見ていましたが(笑)、両者譲らなかったなというところにお互いタフだったと。ネルシーニョには最後にぜひACL優勝してほしいと言いました」
Q:負傷者が多い中で今日も松下とへベルチが退きましたが、2人の状態は。
「松下は流血するほどのことではないなと思います。しっかり処置すれば大丈夫でしょう。切れた部分からの流血だけなので、頭なのでしっかりした検査はドクターの方でやってもらわなければいけないし、へベルチは肩のところ、脱臼まではいっていませんが、痛みより疲れがきたんでしょう。足の方にも(疲れが)あったので交代しました。2人とも来週は大丈夫だと思います」
以上
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