寂しがりやの守護神・北一真の存在感が試合ごとに高まっている。
前々節29節熊本戦では0−0で迎えた前半40分に熊本のPKを抜群の読みでストップしてチームの窮地を救ってみせた。北の「神の手」によって闘志を呼び覚ました群馬は後半に加藤弘堅が決勝ゴールを奪って1−0で勝利。残留争いの直接対決を制した。前節30節千葉戦ではセットプレーとオウンゴールで2失点は喫したもののゲーム終盤の好セーブで勝点1を死守した。
「いまは前線の選手を含めてチーム全体で守ることができている。ディフェンス陣もゴール前で体を張ってくれていてシュートコースが限定されているのでGKとしては助けられている」
今季は嫌われ役を買って出ている。チームはシーズン序盤から守備の甘さが目立ち、低迷が続いた。北はシーズン当初こそベンチを温めたが、正GKの座を奪い返すと、激しいコーチングでチームを鼓舞。若い選手たちに1プレー1プレーの重要性を伝えていった。初夏の練習場では毎日のように北の怒鳴り声が響いていた。
チームを叱咤するのには理由がある。北は2004年のJFL時代からチームに在籍する最古参プレーヤー。過酷な環境下で多くの先輩たちがチームに身を捧げて努力する姿を見続けてきた。そして多くの仲間が志半ばでチームを去る姿も見届けてきた。
「自分を育ててくれた先輩たちや一緒にプレーしたチームメイトのためにもチームを下(J3)へ落とすわけにはいけない。最年長選手として言うべきことは言っていかなければいけないと思っている」。北の言動がチームを戦う集団へと変貌させつつある。
孤高の守護神・北は現在、“友達”を募集中だ。「いまチームは下位にいるが、多くのチームを残留争いに巻き込みたい。今節は愛媛、次節は横浜FCと順位が近いチームとの対戦が続くので、どんどん“友達申請”を出して残留争いの仲間を増やしていきたい」。北は自らのシュートストップで“承認”を増やしていくつもりだ。
以上
2013.08.24 Reported by 伊藤寿学
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