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【J2:第31節 徳島 vs 京都】プレビュー:プレーオフ圏内で順位を争う京都との直接対決。徳島は根付いた粘り強さを今節も勝利へ繋げられるか!?(13.08.25)

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リーグ前半戦を終えた時点(6/29・21節終了時)の徳島は、勝点26、順位は下位と呼ばれても仕方がない15位であった。それが今や勝点は51にまで伸び、立つ位置はJ1自動昇格枠も視野に捉える4位─。2ヶ月前、その後の9戦を負けなしで突き進み、そこで25もの勝点を上積みするなど一体誰が予想できたであろうか。そう驚くしかないほど7月以降の徳島の成長は凄まじいものと言えよう。

そしてその成長において最もクローズアップすべき部分は、組織に根付いた粘り強さである。事実チームは前節・熊本戦でもそれを発揮。一方的に押し込まれ、幾度となく危険な場面を作られながらも、最後のところでしぶとく凌ぎ続けて失点だけは決して許さなかった。結果、徳島は終了間際の得点で価値ある勝点3を手にしたが、その勝利を引き寄せた最大の要因はやはりそうした粘り。小林伸二監督も「絶対やらせたくないという失点へのこだわりが見えたゲーム」と表現していたように、選手たちは自らの強力な武器とするそれをピッチでしっかり出して戦い、成果も伴わせられるようになったのである。

さて、その徳島は今節、プレーオフ圏内で順位を争っている京都をホームに迎えるが、当然この一戦でも粘り強い戦いで勝機を引き寄せたい。ただそのためには高い集中による正確なプレーが必要となろう。と言うのも、夏場の厳しい気象条件下で無敗の戦いを続けてきたための疲労がミスとなってチームに少なからず見え始めているから。
ミスが起これば組織全体にはそれをリカバーする動きが求められる。そうなると当然選手たちの体力はその動きによって余分に失われ、大事なところでの踏ん張りが弱いものになってしまう。だからこそ、正確なプレーをこれまで以上に意識し、出来る限りミスをなくしていかなければならない。自分たちのストロングポイントである粘りの強度を低下させず、勝負所でそれを強く輝かせるために。

さらに言うなら、対する相手が京都であることも正確なプレーの必要性を浮き立たせる。
確かに京都は現在3連敗中と歯車を狂わせてしまっているが、それでも個の部分に目を向ければ、そこには優れた能力と抜け目のなさを兼ね備えたピースが多く揃う。特に前線には山瀬功治や原一樹、三平和司といった要注意プレーヤーがいるだけに、不用意なミスは命取りになりかねない。自陣の深いエリアなどでそれを発生させてしまえば、間違いなく彼らにフィニッシュにまでもっていかれるだろう。

冒頭で述べたような組織の急成長に加え、今の徳島は集団としての充実も得ている。センターバック陣にケガ人が重なった危機的事態を急きょコンバートされた青山隼がしっかり救えば、前々節、前節では松井謙弥に変わってゴールマウスに立った長谷川徹が文句なしの活躍。上昇するチームに不可欠な次々の立役者誕生が見られるのである。
それも踏まえると、まだまだ進撃は続けられるはず。今節も連続無敗記録更新が期待される。

以上

2013.08.24 Reported by 松下英樹
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