●レヴィークルピ監督（Ｃ大阪）：
「先ほど社長とも話したところですが、私が来てから少なくとも（川崎）フロンターレと試合をやって、0-0というのはあまりなかったんじゃないかなと。はっきり覚えてはいませんが（編集注：実際いは2010年J1リーグ戦17節で0-0の試合結果がある）。お互い攻撃的なチームなので、スコアとしてもなかなかない結果で終わったと思います。今日のゲームは、両チームとも非常にディフェンスの意識が高くて、最後の最後でしのぐ、ゴールを防ぐという攻防が続いた、そういうゲームだったと思います」

Q：今日の柿谷選手の出来についてはいかがでしたか？
「（柿谷）曜一朗のパフォーマンスからいけば、今日はノーマルなものだったかなと思います。というのは、何回か決定的なチャンスに絡むプレーというのは出せていたと思いますが、それをしっかりと決めて、結果に結び付くようなプレーというのは、出せなかった。そういうところを考えると、よくもなく、悪くもなくというパフォーマンスだったと思います。それは彼だけではなく、大久保選手であったり、中村憲剛選手、あるいは我々の（杉本）健勇も、同じような評価になるのではないかなと思います」

Q：普段とシステムを変えていたが、4-4-2だったのか、4-3-3だったのか説明していただきたい。何を目的に変更したのか？
「私にとっては、今日の形で試合をしたことについて、大きく変更はなかったと捉えています。選手の特長を考えたうえで、1人あるいは2人、ポジショニングが変わっていたところはあったかもしれませんが、ベースはスタートからそれほど私は大きく変わっていないという考え方です。3人の交代枠を使いながら、試合の流れのなかで、システムがいつもと違うように思えたときもあるかもしれませんが、基本的には、中盤に（山口）螢、タカ（扇原）、ファビオ（シンプリシオ）の3人がいて、さらに前に3人がいる、そういったところで、多少の配置が変わるだけで、私は大きくチームとして変わったという捉え方はしていません」

Q：相手に合わせて布陣を変えたというわけではないのですか？
「相手に合わせて変えたというわけではないです。多少の変更があったとすれば、それはＣ大阪の選手たちの持ち味をより引き出すためには、どういう形がいいのか、それを考えたから少し変更があっただけで、基本的には私は相手に合わせて自分のチームのポジショニングをいじるというのは好きではありません。もちろん、対戦相手のストロングポイントを止めることは、試合のなかで必要になってくることですが、そのために我々の選手のポジションを変えることは、基本的にやらないというのが私のスタイルです。今日のゲームのなかで一番見事な崩しのプレーというのは、（杉本）健勇のフィニッシュのプレーだったと思いますが、ああいった形で我々のよさをどんどん出すためには、どういう形が一番いいのかというのを常に考えています」

Q：両チームとも非常に攻撃的なチームとよく言われているが、結果的にディフェンシブな戦いになった要因は？　この暑さもあったと思いますが？
「一言で言うと、アタッカー陣がいつものクオリティ、精度を見せることができず、相手のディフェンスを上回ることができなかったということになります。具体的に言うと、シュートを枠に飛ばせなかったということです。健勇のシュートであったり、（柿谷）曜一朗のシュートであったり、最終的には非常にいい突破、崩しであったにもかかわらず、枠を捉えることができなかった。これがこのスコアで終わってしまった原因だと思います。私が思うのは、両チームともただ攻撃をするだけではなく、ディフェンスをおろそかにしなかったゲームだったということだと思います。攻撃を捨てていたわけではなく、攻撃的な姿勢があったけれども、決まらなかった。川崎Ｆも中村選手のポジションを1つ下げて、前の（攻撃的な）選手を入れましたよね。我々も前の選手を2人、（楠神）順平と健勇を入れています。両チームとも攻撃的な交代策をとっていますが、それが結果的にはスコアにつながらなかったということです」

Q：この3試合で3引き分けという結果で、1勝2敗と同じ勝点3になりますが、3試合を振り返って、どう思われますか？
「仰るとおりです。一般論でいうと、この1シーズン制で戦うときに、引き分けの勝点1というのは、いい数字とは言えないですよね。よくはないですが、まずまずの結果と言うしかない。ただ、この勝点1というのも、上位の他のチームが負ければ、より前向きに捉えられる部分もあるとは思います。ただし、基本的にはどの試合も勝点3を求めて戦うスタイルなので、この3試合の数字に対する捉え方は同じ考え方です」

以上