９月15日に行われたヴィッセル神戸との試合前、関係者以外は誰も潜入することができなかった選手のロッカールームに、離島に住む子供たちだけが特別に入ることを許された。

Ｖ・ファーレン長崎のロッカールームはファンならずとも一度は入ってみたいと望む場所だが、これまで完全非公開となっており、内部はベールに包まれていた。今回もロッカールームに入ることはできたが内部では写真撮影は禁止。そこにはクラブの勝負に撤する強い気持ちを感じることができた。普通のファンならば入るだけでも大変なこと。選ばれた子供たちにとっては極めてプレミアムな体験となった。

今回の企画はクラブのオフィシャルサプライヤーであるオリエンタルエアブリッジ（ORC）が「ダッシュ８」の搭乗２００万人達成を記念して企画したもので、この日は五島、壱岐、対馬から小学生をそれぞれ10人づつ試合に招待。ロッカールームやピッチ、試合中に監督などが座るベンチなどを見学するスタジアムツアーもあわせて体験した。
多くのファンが知りたいであろうロッカールームの広さは約４メートル四方程度で、おそらくファンが想像しているものよりも狭い。監督とコーチ、それにベンチ入りメンバー17人が全員入るとなるとかなり圧迫感があると思われる。窓は天井近くに横長の採光枠が設けられているが、外部から中の様子を伺うことはできないようになっている。

また、四方の壁に沿って選手たちが腰掛けるロッカーが備え付けられており、綺麗に折り畳まれたユニフォームやソックス、それにぴかぴかに磨き上げられたスパイクがそれぞれのロッカーに並んでいた。ソックスは普通のタイプのものと足の指がそれぞれ分かれたタイプの２種類が置かれており、小さいところにもかなり気が配られていることがわかった。ロッカールームの奥にはシャワールームが直結しており、ハーフタイムや試合後はすぐにシャワーを浴びることができるようになってる。

スタジアムツアーを体験した島の子供たちは特別なイベントに目を輝かせ、普段では味わえない非日常の体験を楽しんでいた。

以上

2013.09.23 Reported by 植木修平