●三浦泰年監督(東京V):
「ホームの駒沢ということで、こういう環境で注目が集まる中、どういう試合ができるかという、前節の熊本戦と同じような条件の中で、いい前半の入りをして、いいタイミングで得点できた。プラス、もう1点取りに行く姿勢は、高原(直泰)、巻(誠一郎)を中心に出ていたと思う。運なくゴールにはならなかったけど、そういう姿勢というのは前半を振り返れば良い形が出ていた。そこにチームに自信を与えたと思う。後半は非常に難しい展開にはなりましたが、最終的には必要なものを取りに行く。それを選手が理解した中で、最終的に勝点3を千葉から、そしてこの駒沢で、余談になるかもしれないですが、2020年東京で五輪を開催するという中で、この地とヴェルディが共感していかなければいけない関係でありたいということを考えても、かけつけた10000人の中で勝利すること、プレーをすることは非常に大事だったと思うので、そういうミッションを成し遂げることができたのだから、これをプラスにして残り8試合、より高いモチベーションと意識でシーズンを進めていければと考えております。以上です」
Q:千葉は、サイドに数的優位を作って前に厚みをかけてくるチームですが、どのような指揮を?
「もちろん、両サイドバックが米倉、高橋という攻撃的な選手であるということで、特に右サイドの米倉というのが決定的な仕事もできますし、その前に4-2-3-1だったり、森本であれば4-4-2という形だというのが予想できる中で、1つ前にいるサイドの選手と、最終尾からくる米倉をどうしっかり受け渡してマークできるかっていうことが非常に大事だったかなと。そのへんの声であったり、ヴェルディというチームのプレーヤーメンタリティというのは、個々が強い気持ちで戦える。ただ、それが個々であると、なかなかこういう相手を抑えることはできない。何が必要かといったら、一人一人の勝ちたいという気持ち、頑張りというのが、集団にならなければいけない。今日であれば11、もしくは18にならなければいけない。そのグループで、そのサイド、またサイドだけではない、強い2トップとサイドをどう抑えるかっていうことが非常に大事だったし、その中で、ダブルボランチのどちらかが飛び出してくるところまでをしっかりイメージしながら準備をしてきたのが今週のテーマだったと思います」
Q:両ワイドの森と中後、小池と飯尾に加え、3バックであればもう1人、ガンガン前に行ける選手を置いてサイドを3人で攻めるのが理想だと思うのですが?
「おっしゃる通り。自分自身も意識していることであって。ただ、今日であれば、今まで戦ってきた中で、一番、攻撃から守備に切り替える時の意識というものを、攻撃しながらも守備を考えなさい。それはケンペスと森本をつく、縦関係になったとしても、2人のストライカーがいるわけですから、そこに攻撃を優先というよりも、切り替わったときに必ず3のうち2人がセンターFWをしっかりつくというのを、今までよりは少し強く言ってあったので、今日はどちらかでいうと石神のところで考えた。ウチの左サイドで考えると、攻撃参加というのは今までよりは抑え気味だったのかなと。ただ、これも自分が白黒はっきりものを言っても、判断というのはグレーであっていいものだと自分は考えていますので、そういう意味では状況のなかでチャンスと思えば、3バックの両脇が参加していくことであったり、または中央の選手が持ち出せるチャンスがあれば持ち出すことを禁止をしているわけではまったくないです。そういうトライというものは、私にとっては選手のクリエイティブさというのは大事にしていきたい。ただ、今日彼らが判断した中での今日の攻撃の強度というのはこれぐらであったのかなと思います。前半でもう1つ2つしっかり決めることができる、または後半、セップレーでも、ちょっとしたチャンスを1つモノにできる、そうやってもう少し勝ち味というものを濃く強くしていきたいんですけど、まだ行き着いていないというのが正直なところなので、これからもしっかり努力精進していければと思います」
Q:得点に関して。
「コーチと、自分が「打て」というのと同じタイミングで打って、まさかあんなにすごいシュートが飛んでいくとは思わなかったし。あれをもう1つ2つ持ち出したらどういう展開になったか。またより近いところにもっていって、入る確率が上がったかかどうか。小池という選手は非常に意外性のある選手なので、逆にこっちが無理してでも撃てというタイミングのほうがいいところに飛んでいくのかなというのを自分が見て感じての「打て」だったんだけど、バーにあたり、運良く落ちるところがゴールの中であったわけですから、非常にアグレッシブでいいシュートだったんじゃないかなと思います」
Q:こういう試合をしていれば、なかなか失点はしないと思うのですが、ここまで失点が続いてきた理由は?
「先程も言いましたが、攻撃と守備の配分というのが、試合によっても少し強めに言ったという形である中で、いつも自チーム、相手チームというのを、自分の中では50%50%の伝え方というのは非常に多いです。その中で、攻撃が生きて点を取りきって勝つこともあるし、引き分けもあり、負けもある。いまおっしゃったように、負けの時のセカンドボール、またはプレスバックのスピード、切り替えの、特に攻撃から守備への切り替えが自チームが遅い時には難しい試合になって当然です。それを、じゃあ変な言い方ですが、泳がせているわけでも何でもないです。2日後、3日後に自チームの中で映像を見せながら、こうなればこういうことが起きると説明し、確認しながら、今の力がこういう形にあると。だから、今日出来たことが次にできなければいけない、次は最低限できなえればいけない。ただ、そうでない試合もできてしまう。まだまだ私のマネージメント、またはトレーニング方法の部分もあるのかもしれないですけど、選手自身ももっともっと勝利することへの意識を、勝利したい、昇格したいという気持ちではなくて、トレーニングの中で、与えられたピッチの中で、最低限今日ぐらいのものを出していけば、もっともっとポイントはとれていくのかなと感じています」
Q:駒沢のピッチが使い慣れていない中、今日の2トップを起用した理由は?
「今日の2人を先発で起用した理由は、ピッチ状況ではないということ。ただ、駒沢で、相手が千葉であるということを考えた時に、この2人というのは非常にモチベーション高く、しっかりしたクオリティを発揮できるだろうとそういう計算というのはありました。たとえば中島翔哉と常盤に比べれば、スピードやトリッキーさ、運動量を考えれば若い選手の方が勝るのかもしれない。ただ、それと同じぐらいのものをモチベーションから確保できる動きの質、量も普通の試合よりは増えるという狙いをもっての器用になっています。ピッチ状況は関係ないですが、やはり観に来たファンも、もっと良いピッチ状態の中でサッカーを見たいと思います。千葉も我々も、それによって見せられるサッカーが変わってくると思いますので、もう少し芝がよければというのはあります。ただ、ピッチマネジメントというのがありまして、選手が前半であれば、これだけ悪い状態でありながら、狙っている相手に、中へボールをつけたりとか、で、相手の勢いで奪われているシーンというのは、ピッチを考えた時の100%通るパスなのか、あるいは50%か10%か。このピッチの中で、外から中で、自分たちのディフェンシブサードからミドルサードにさしかかるところのパスというのは通る確率は非常に低くなっていると思う。ピッチを考えれば、より確率が落ちると考えた中で、彼らはそこを選択するというのは、まだピッチがいいときと同じプレーを選択している。まだ彼らの経験の浅さだと思う。その中で、把握している選手も中にはいる。まだそこを把握できていない選手もいる。そういう選手の中で積み重ねてきたものが今の自分たちの結果だと思っているので、もっともっと経験を積んでいって、そういうパスの成功する確率、ゴールを決める確率、勝利する確率を上げていければなと思っています」
Q:監督が指示するよりも経験させる?
「やる前に、準備している中では、アンカーにつけてビルドアップというのをやっている中で、いきなりピッチが悪いからNGだということを今まで言ったことはない。ただ、中でもあまりにもそれが連続している。ハーフタイムでも言っている、それでもまだそういうミスがある、そこへ出してしまう。もちろん訓練の中で、そこへつけてフリックであったり、そこが開けば使おう。相手が来ればという判断をさせている中で、いきなりピッチが悪いからNGだということは言っていない。だからといって、同時に裏へ蹴ることも禁止はしてないし、長いボールが効果的になるという話もしている。実際には選手が一番良い判断をするのが、一番のサッカーのクオリティを上げることにつながると思っています。今日は前半はちょっとあの辺はヒヤヒヤしていたのは正直なところです」
Q:高原、巻の2トップについて。
「私は前向きに捉えています。残り8試合あるので、元気な若い選手もいますし、組み合わせ。また相手がどういうセンターバックを用意しているか、相手のシステムなど、いろいろなことを加味しながらこれからも間違いない判断をしていきたいと思っています」
以上
- 終盤戦特集2025
- アウォーズ2025
- 明治安田J1昇格プレーオフ2025
- 明治安田J2昇格プレーオフ2025
- J3・JFL入れ替え戦
- AFCチャンピオンズリーグエリート2024/25
- AFCチャンピオンズリーグ2 2024/25
- はじめてのJリーグ
- Jリーグ×小野伸二 スマイルフットボールツアーfor a Sustainable Future supported by 明治安田
- 明治安田Jリーグ百年構想リーグ
- 2025 月間表彰
- 2025 移籍情報
- 2025 大会概要
- J.LEAGUE FANTASY CARD
- 2025 Jリーグインターナショナルユースカップ
- シャレン Jリーグ社会連携
- Jリーグ気候アクション
- Jリーグ公式試合での写真・動画のSNS投稿ガイドライン
- J.LEAGUE CORPORATE SITE













