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【J2日記】福岡:気持ちで掴んだ49日ぶりの勝利(13.10.09)

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気合いは十分。開場前のゲートに大勢のサポーターが列を作る

キックオフを待つサポーター。全員に共通するのは「絶対に勝たなければいけない試合」という想いだ

翌日の練習はオフであったにも拘わらず、ほとんどの選手が雁の巣球技場に集合。残り6試合に向けて、いい雰囲気の中でトレーニングに励んだ

1点のリードを守って体を張って北九州の猛攻を耐え抜く選手たち。その背中に熱い声援を送る福岡サポーターたち。どんなに押し込まれようともゴールは決して割らせない。そんな想いを胸に、誰もがプライドをかけて戦っていた。そして、提示されていた5分間のアディショナルタイムが経過。勝利までラストワンプレー。誰もが思った瞬間、この日の福岡の気持ちが凝縮されたゴールが生まれた。

福岡の攻撃の起点は中原秀人から石津大介への縦パス。石津が背負った相手を反転してかわすと、福岡に攻撃のスイッチが入る。ドリブルで仕掛ける石津。並走する西田剛。そして、絶妙のタイミングで西田へラストパスが渡る。西田の前にはGK武田博行が1人待ち構えるだけだ。間合いを測りながらループシュートを放つ西田。ボールがGK武田の頭上を超えていく。息をのむサポーター。スローモーションのようにゴールに吸い込まれるボール。次の瞬間、この日最大の歓声が福岡側ゴール裏から湧きあがった。

西田がアウェイゴール裏に陣取るサポーターのもとへと走る。その姿を仲間たちが追う。その中には反対サイドから走ってきた神山竜一の姿も見える。その11人を両手を突き上げて迎えるアビスパサポーター。チームの上に重くのしかかっていた暗雲を吹き飛ばすかのように、誰もが全身で喜びを表現している。福岡の勝利を決定づける西田のアディショナルタイムのゴール。福岡は8月18日以来、49日ぶりの勝利を手に入れた。

「サポーターのダンマクに『意地』という文字が見えた。この試合は、そういうことだと思ってプレーした」と話すのは西田。内容はどうでも良かった。チームが再び前を向くために必要だったのは勝点3のみ。そのためだけに走り、そのためだけにゴールを奪った。

「(試合までの1週間は)自分たちが置かれている状況を、1人、1人が深く考える1週間だった。どんなに技術、戦術が素晴らしくても、まずはメンタルが充実しないことには全く無意味。今日の勝利は、内容はともかく、とにかく勝点3を取るために精神的に強く戦った結果」と試合を振り返ったのは古賀正紘。どん底とも言える状況の中から、選手たちは自分たちの手で這い上がってきた。

この日、中原とともに献身的な動きで守備を支えた岡田隆は次のように話す。
「練習場に来てくれたサポーターが『みんなが頑張っているのは分かっているから、いい試合をしよう、気持ちの入った試合をしよう』と言ってくれた。本当は『勝ちたい』と言いたいところを、そうやって言ってくれた想いは、すごく心に響いた。プロとして結果で応えないといけないという気持ちがあったし、温かいサポートを力に変えて、結果を出したいと思っていた」
辛かった勝てない日々。しかし、どんな時でもチームを支え続けたサポーターの想いに、選手たちは結果を出すことで応えた。

さて、今シーズンも残すところは6試合。たとえ、どんな順位にいようとも、目標である6位以内に入ることが困難であっても、福岡の戦いは終わらない。自分たちを信じ、仲間を信じ、常に戦う姿勢と、個の責任、プロとしての責任を意識し、仲間とひとつになって戦い抜くこと。そして、その姿勢を表現し続けること。それが福岡のするべきことだ。苦しい日々を抜けだして踏み出した新たな一歩。福岡の未来のために、その歩みを止めるわけにはいかない。

以上

2013.10.09 Reported by 中倉一志
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