3カ月間ブラジルに留学していたMF甲斐敬介が10月7日に帰国、オフ明けの9日から全体練習に合流している。
留学先は、武富孝介(湘南)や酒井宏樹(ハノーファー)も留学、そしてFWファビオも在籍したサンパウロ州にあるモジミリンECのU-20のチーム。周囲からすると「あっという間」の3カ月だったように思えるが、本人にしてみると「長かった」とのこと。
10日のトレーニングでは、全体練習が終わったあとも黙々とグラウンドを走る姿が見られたが、この3カ月で最も変化を感じるのは「メンタル面」だという。
「たとえばシュート練習の時なんかでも、向こうの選手はガンガン横入りして来るんですよ。消極的に自分の順番が回ってくるのを待ってるだけだと、みんなが10回やる間に1回くらいしかできない。自分も向こうに行くまでは、言葉では『試合に出たい』って言ってましたけど、実際にそういう意気込みでやれていたかというとそうじゃなかった。向こうでも『なんでそんなに球際が緩いんだ?』って言われて、ケガを怖がってちゃいいプレーはできないって自分に言い聞かせていたつもりだけど、そういうのがプレーにも出ていたと思う。試合に出る機会は少なかったし、どん欲になれたのは良かったと思います。でも今日の練習ではどうだったかっていうと…、ミスを恐れていたんじゃないかと思うところもある。ちょっと足が重い感じもするので、もっとコンディションを上げていかないといけないですね」
滞在中、寮の部屋に置いていたトレーニングウェアが盗難に遭ったそうだが、それ以外は周囲にも溶け込み、フェジョンをはじめ食事も気に入って、3カ月目には自分からプレー中の要求ができるようになるなどコミュニケーションも大きな問題はなかった。技術的な面ですぐに大きな変化が出ることはないかもしれないが、練習を見ていても、ボールを受ける前の動きの緩急の付け方や、次のプレーを選択する判断スピードに関しては、留学前から一段ステップアップした印象。そして何より、その面構えからハングリーさが感じられるようになった。
「ただいま、はポルトガル語で何て言うの?」と聞くと、「うーん、ちょっとわからないけど、元気?とか元気だよ!っていう“TudoBem”でいいと思います」とのこと。
2012年の加入会見で「ネイマールの髪型を真似た」と話したこともあって、個人的には今も「カイマール」という愛称がしっくりくるし、久々に見た風貌もなんとなくブラジルっぽくなった気はする。
サッカー王国で磨いてきたスピリットを胸に、これからが勝負だ。
以上
2013.10.10 Reported by 井芹貴志















