今日の試合速報

開幕招待
開幕招待

チケット購入はこちら

J’s GOALニュース

一覧へ

【第93回天皇杯 4回戦 C大阪 vs 鳥栖】レポート:C大阪、ホームの利を活かせず、鳥栖にまたも苦杯をなめる。鳥栖はエース豊田の決勝点で第88回大会以来となる準々決勝進出!(13.11.17)

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
J1終盤戦の第30節での対戦において痛恨の敗戦を喫していたC大阪にとって、そのときのリベンジマッチとなった、天皇杯4回戦鳥栖との今季4度目となる試合。しかし、想いは叶わず、返り討ちにあってしまった。3年連続となるベスト8入り、そして、元日国立、カップウイナーの夢は、12月に入る前についえた。

柿谷曜一朗、山口螢の主軸2選手を日本代表戦のために今回の天皇杯4回戦でも欠いていたC大阪。この1週間のトレーニング中、数パターンのフォーメーションを試していたレヴィークルピ監督がチョイスしたのは、1トップにエジノ、3シャドーに南野拓実、シンプリシオ、枝村匠馬、ボランチに扇原貴宏と横山知伸を並べる形。今大会で5ゴールをあげている杉本健勇は、楠神順平らとともにベンチスタートとなった。

前回のJ1第30節のときには、セットプレー絡みで2失点していたC大阪。そのため、前日練習でも鳥栖の武器であるロングスローなど、セットプレー対策を入念に行っていたが、試合開始早々、最も警戒していたはずの藤田直之のロングスローから失点。しかも、決められた相手は金井貢史。これがC大阪戦今季3得点目となる『C大阪キラー』にヘッドでのゴールを献上してしまった。「ちょっとふわふわした部分があったかもしれない。もうちょっと集中して入らなければいけなかった」と山下達也も悔しさをにじませるような出足の悪さは、C大阪にとっては非常にもったいなかった。

それでも、20分に酒本憲幸のダイレクトシュートがゴールポストを直撃するなど、反撃に出たC大阪は、22分、試合を振り出しに戻した。シンプリシオが相手のファウルで得たFKに、すぐさまボールをセットし集中を高めた9番エジノ。ゴールまで約25mの距離から、得意の左足を一閃。そのボールは鋭い弧を描きながら、鳥栖の守護神、林彰洋の手の届かないような絶妙なコースに吸い込まれ、ゴールネットに突き刺さった。天皇杯3回戦の神戸戦以来となる先発で、並々ならぬ闘志を抱いていたストライカーは、ガッツポーズで喜びを表現。スタジアムのボルテージも高まり、その後、南野の決定機など、流れはC大阪に傾いたかに見えたが、前半は1-1で終了した。

ハーフタイムを挟んで、試合に動きが出てきたのは、後半途中の選手交代からだった。64分、C大阪が守備的な長身ボランチの横山に代えて、ドリブラーの楠神を投入。シンプリシオをボランチの位置に下げる形で、得点を取りに行くと、その交代を見計らっていたかのように、この2分後、鳥栖の尹晶煥監督は水沼宏太に代えて、ベンチスタートだったエースFW豊田陽平を送り込む。ここからは両者がゴール前で好機を作るシーンが増え始め、トップ下に移っていた南野がポストに当たるシュートを放てば、鳥栖の豊田も金井のクロスにあわせるが惜しくも枠の上へ外す。

さらに攻勢を強めたいC大阪のレヴィークルピ監督は、74分にエジノから杉本へスイッチ。その1分後、生え抜き期待の20番に、ファーストタッチで絶好のチャンスが舞い込む。中央でのコンビプレーから抜けだし、左足でシュートを放ったが、鳥栖GK林に阻まれ、そのこぼれ球も押し込むことはできず。79分に楠神、80分に再度、杉本が相手ゴールを脅かしたが、決めきることがなかなかできない。

すると、桜色のチームに、再び悪夢がやってきてしまう。87分、鳥栖のハイプレスに引っかかり、ボールを奪われ、ショートカウンターを食らうと、最後、最も目を離してはいけない選手がフリー。鳥栖のエース、豊田がペナルティーエリア内から右アウトサイドで放ったグラウンダーの強烈なシュートは、C大阪GKキム ジンヒョンが正面で止めたかに思われたが、無情にも股間を抜けてしまい、ゴールイン。J1第30節同様、終盤に決勝点を奪われたC大阪は、またも難敵、鳥栖の前に敗れ去った。

「『決めるときに決めなければ、やられる』と。前回の試合と同じような試合になってしまった」というのは、レヴィークルピ監督。「最後、自分のミスといえばミス。悔しい……」とキム ジンヒョンは自らを責めていたが、そこに至るまでの過程で、ゴールを決めきれなかったこと、さらには、失点シーンでは奪われてはいけない場所でボールを失ったことなど、チーム全体のミスであったことも言及しなければいけない。「今日の負けはすごく悔しい。でも、あと(狙えるタイトルは)1つしかなくなったので、そこに向けてしっかりやっていくだけ。この負けをただの負けに終わらせないよう、リーグ戦に(反省を)つなげていけるようにしないといけない」と危機感を募らせた南野をはじめ、この悔しさを糧に、イレブンはJ1リーグ戦ラスト3試合に、すべての想いをぶつけて戦うことを誓っていた。

一方の鳥栖は、これで公式戦3連勝。2008年度の第88回大会以来となる準々決勝進出を果たした。攻撃力のあるC大阪をおさえこんだ立役者の1人、GK林が、「Jリーグのなかで、ウチは一番ハードワークをするチームじゃないかなと。上手い選手がそこまで揃っているわけではないが、ハードワークする分、相手が嫌がっていると思うし、そこが結果につながっている」と、自分たちの戦いに自信を示すように、鳥栖自慢の運動量を活かした戦いを今回も発揮し、敵地で白星を奪いとった。「チームが前半から頑張っている姿を見ていたので、(決勝点のシュートは)しっかりと気持ちをこめて(打った)という感じ」という殊勲の豊田。「勝ったので、元日まで行かないと、意味がないのかなと思うし、引き続き頑張りたい」というエースとともに、鳥栖はさらなる躍進へ、気持ちを高めていた。

以上

2013.11.17 Reported by 前田敏勝
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

旬のキーワード

最新動画

詳細へ

2025/12/21(日) 10:00 知られざる副審の日常とジャッジの裏側——Jリーグ プロフェッショナルレフェリー・西橋勲に密着