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【J1:第33節 大宮 vs 磐田】プレビュー:守備でペースをつかみたい大宮、攻撃で圧倒したい磐田。「このままでは終われない」同士の一戦。(13.11.29)

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長かったシーズンもいよいよ大詰めを迎える。大宮アルディージャはホーム最終戦、NACK5スタジアム大宮でジュビロ磐田と戦う。14位の大宮は勝点39で既に残留を決めており、17位の磐田は勝点20で既に降格が決定している。試合の勝敗そのものにモチベーションを見出すのは難しいが、前半戦の好調ぶりから一転して悪夢のような後半戦を過ごした大宮にとっても、チームを立て直せずなす術なく降格した磐田にとっても、「このままでは終われない」(菊地光将)という思いが、すべての選手の胸にあるはずだ。

大宮は16日にF東京戦を落として天皇杯が消え、23日には清水に敗れてリーグ戦今季2度目の8連敗を喫した。第16節以降のリーグ戦成績は1勝16敗と低調を極め、28日には小倉勉監督のほか岡本武行GM、古谷武士強化部長の今季限りでの退任が発表された。後任は未定だが、ひとまず現体制への区切りが明確になったことで、残された試合に集中しやすい環境になったとは言えるだろう。
チーム状況は良いとは言えないが、それでも今週の練習の雰囲気に久々の明るさを感じたのは、「清水戦はここ最近では一番手応えがあった」(渡邉大剛)からだろうか。ノヴァコヴィッチと長谷川悠の2トップが孤立していた前半はシュート2本に終わったが、「もう一度、しっかりポジションに戻ってコンパクトに、守備の距離感を意識した。攻撃ではDFの間でボールを受けて起点になることを意識した」(長谷川)後半は清水を押し込み、幾度も決定機を作った。その先週のF東京戦でも、前半終了間際に失点するまでは良い内容で戦えている。課題はいかに先に失点せず、良い時間を長く続けられるかだ。
今節はノヴァコヴィッチが累積警告で出場停止となるが、代わりにズラタンが復帰する。トレーニングでは磐田攻略法として、「FWが相手のサイドバックの裏に流れて起点を作る」(上田康太)形に取り組んでいるが、それはズラタンが得意とするプレーだ。そこから中にボールが入ったとき、もう一枚のFWやサイドハーフがいかに良い形で飛び込んでいけるか、精度を持って合わせられるかが鍵になる。一方、守備では「磐田の得点の大部分を占める形」(金澤慎)と、サイドからのクロスに警戒を強める。特に「駒野さんのクロス精度は強力。分かっていても止められないので、そこまで持って行かせないように」(上田)、青木拓矢と金澤のダブルボランチが復帰してコンパクトさを取り戻しつつある守備を、もう一段と高めたい。
また、腰の手術で離脱した江角浩司に続き、正GKの北野貴之も体調不良で今週のトレーニングに姿を見せておらず、流通経済大卒プロ入り6年目の清水慶記がリーグ戦デビューを飾ることが確実になった。「こういうときのためにずっと準備してきた。しっかりDFを動かしてやっていきたい」と語る背番号31が、低迷するチームに活を入れる起爆剤となることを期待したい。

一方の磐田。前節は横浜FMに敗れてリーグ戦3連敗。こちらも26日に関塚隆監督と長澤徹ヘッドコーチ、服部健二GMの退任が発表され、後任は未定。関塚監督には大宮からのオファーが噂されており、その点でも興味深い対戦となる。
得点は取れるものの失点癖が止まらず、勝てる試合を引き分け、引き分けられる試合を落とし続けて降格に至った印象だが、ここ3試合はその攻撃も不調で完封負けが続いている。横浜FM戦では試合を通じてシュート2本に封じられ、0-1のスコア以上の完敗。チーム状況としては大宮に勝るとも劣らぬ深刻さだ。今節は大宮から期限付き移籍しているカルリーニョスが契約の問題で不出場と見られるが、山田大記が出場停止明けから復帰するのは明るい材料だ。「山田はDFの間で受けてスルーパスや、ドリブルで入っていくこともできる」(渡邉)ため、そこでフリーで持つことでサイドが空き、クロスから前田遼一、あるいは前田を囮にして金園英学に合わせる形も生きる。受けに回るより、攻撃で大宮を圧倒したい。

リーグ後半戦の失点数を見ると磐田が25で、大宮に至っては35を数える。湿りがちとはいえ互いに攻撃陣には強力な駒があり、無失点では終わらないだろう。「勝たなければと言い続けて、ズルズルここまできてしまった。終わり良ければすべて良しということには決してならないけど、それでも応援し続けてくれたサポーターのために、絶対に勝たなければならない」と、キャプテン菊地はチームを代表して思いを語った。思えば大宮が先に連敗を脱した横浜FM戦、勝つためには選手の多くがピッチに倒れ込むほどのエネルギーを必要とした。ホーム最終戦、そのエネルギーはスタンドを埋めるサポーターが背中を押してくれるはず。だから臆することなく、大宮のサッカーを力の限り示してほしい。それが来季に向けての希望となるはずだ。

以上

2013.11.29 Reported by 芥川和久
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