[ ゆく年くる年：今年の漢字　鳥栖 ]
「クラブ史上、最高の成績を残す」と岸野靖之監督は宣言し、今季が始まった。史上最高の勝利数をあげ、最多得点を更新した。１０試合負けなしや５連勝を飾った。そしてＪ２の全てのチームから勝利を奪った。
それだけの成績を残しても、悲願の「Ｊ１昇格」は、成しえなかった。手の届くところまで寄っただけに、『悔しさ』は大きい。そして、何より『悔しい』のは、ここまで鳥栖を引っ張ってくれた岸野監督が去っていくことである。「無失点で耐え、先制点で勝つ」サッカーを確立し、「負けたらアカン！」と選手だけでなく、ファンやサポーターも引っ張ってくれた。岸野監督とともに「Ｊ１昇格」を成しえないことが『悔しい』。

Text by サカクラ ゲン

2009年12月31日（木）