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データで振り返るJ2前半戦(チーム編) 首位の大分は、際立ったデータは少なく……【Jリーグ】

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2018年7月6日(金) 19:30

データで振り返るJ2前半戦(チーム編) 首位の大分は、際立ったデータは少なく……【Jリーグ】

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データで振り返るJ2前半戦(チーム編) 首位の大分は、際立ったデータは少なく……【Jリーグ】
攻守両面において際立ったデータは少ないが、首位に立つ大分。サッカーはデータだけでは語れない奥深さがあるということなのだろう

明治安田生命J2リーグは、先週末に第21節が行われ、シーズンの半分を消化したことになる。21節を終了して首位に立つのは大分。その一方で、昨季はJ1に属した“降格組”の3チームは苦戦を強いられている。

勢力図が浮き彫りとなるなか、シーズン前半戦を各チームはどのように戦っていたのか。各種データを紐解きながら、その戦いを振り返っていく。

まず今季の順位変動を見ていくと、首位の大分は出足こそやや躓いたものの、10節で首位に立ってからは安定した戦いを続けている。山口も常に上位をキープしており、3位の町田は8位以下には落ちていない。松本は5節に20位に転落しながら、その後に巻き返し、前半戦を終えて4位にまで順位を上げている。

2018年J2 節別順位

序盤に苦しんだ福岡は徐々に盛り返し18節で首位に立ったものの、その後に再び調子と落としつつある。6位の横浜FCは大きく崩れことはなく、上位を狙える位置を保っている。

山形、大宮、甲府、岐阜といったクラブも上昇基調を描きつつあり、今後、上位争いに絡んでくる可能性が高い。一方で水戸、栃木、岡山、熊本は序盤戦の勢いが消え、徐々に順位を落としつつある。京都、愛媛、讃岐は低空飛行を続けたままで、後半戦に向けて復調のきっかけをつかみたいところだ。

攻撃に関するデータに目を向けると、『得点』が多かった上位3チームがそのまま順位表のトップ3に名を連ねている。一方で少なかった3チームが順位表でもワースト3となっており、当然ではあるものの『得点』の数が、おおむね順位表に結びついていることが分かる。

ただ『得点』の多い大分だが、他の攻撃項目は決して高い数値を示しているわけではない。ポゼッションスタイルを標榜しており『パス数』は3位につけるも、『シュート数』や『ボール支配率』『クロス数』といった項目は、軒並み中位以下に留まる。際立つのは『決定率』の高さで、チャンスを確実に『得点』に結びつける効率の良さが光る。

2位の山口は『得点』『シュート数』『敵陣PA内プレー数』『クロス数』など様々な項目で上位にランクされている。標榜する攻撃スタイルはしっかりとデータにも表われている。

注目したいのは『ボール支配率』。徳島、千葉、岐阜といったチームが高い支配率を記録する一方で、山口を除く上位6チームは、軒並み50%以下に留まっている。3位の町田は46.5%で19位。4位の松本は44.9%で21位となっており、ボール支配率の高さが結果に結びつくとは限らない。

象徴的なのは徳島だろう。60%近い『ボール支配率』を記録しながら、順位は16位に留まる。徳島はほかにも『シュート数』『パス数』『敵陣PA内プレー数』『クロス数』『スルーパス数』と多くの項目で高い数値を示しているが、結果には結び付いていない。リーグワーストの8.6%に留まる『決定率』の低さが、低迷の原因となっているのかもしれない。

守備の項目でも首位の大分は、際立ったデータが少ない。『インターセプト数』は6位となっているものの、22位の『敵陣でのボール奪取数』をはじめ、10位以下に留まる項目がほとんどだ。攻守両面で特筆すべきデータがないものの、首位に立っていられるのは、要所を逃さない攻撃と、瀬戸際で身体を張れる粘り強い守備が備わっているからだろう。

守備のデータで目立つのは岡山と東京V。前者は最少失点、後者は最多無失点試合を記録している。ただし、その守備のスタンスは対照的で、『敵陣でのボール奪取数』で373回を記録する岡山に対し、東京Vは272回に留まる。高い位置でのボール奪取を狙う岡山と後方で凌ぐ東京V。そんな両者のスタイルが浮かび上がる。

アグレッシブな守備という意味では町田のデータも面白い。『敵陣でのボール奪取数』は1位を記録し、『オフサイド奪取数』も千葉に次いで2位。ハイプレスとハイラインを保ち、相手に自由を与えない。それが『被シュート数』4位という数値につながっているのだろう。

徳島は攻撃に続き、守備の項目でも比較的良い数値を出している。『失点』『被シュート数』はともに少なく、『敵陣でのボール奪取数』も5位。『無失点試合数』も8試合を記録しており、上位陣に引けを取らないデータを示している。数字上では昇格争いを演じていてもおかしくはないのだが……。サッカーはデータだけでは語れない奥深さがあるということなのだろう。

データ協力:データスタジアム

 

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