明治安田生命Ｊ２リーグは、19、20、21日に第38節の11試合が開催される。
勝点69で首位に立つ松本は、ホームで岐阜と対戦。前節は金沢に快勝を収め、3試合ぶりに勝点3を確保。7試合負けなしと安定した戦いを続けており、うち5試合で無失点と堅守が際立つ。今節も安定した守りを軸に試合の流れをつかんでいきそうだ。対する岐阜は前節、岡山に競り勝ち、14試合ぶりに勝利を収めた。得点力不足を露呈していた攻撃陣が2ゴールと気を吐き、久しぶりの歓喜を味わっている。好転のきっかけ見出したなか、この勢いを首位チームにもぶつけたいところだ。
1試合消化が少ないながら、2位につける町田はアウェイで岡山と対戦。水曜日に順延消化試合をこなし、山口に1-0と競り勝った。これで2連勝と息を吹き返しており、逆転優勝も射程圏内に捉えている。対する岡山は6戦未勝利と元気がない。複数失点が続いており、持ち前の堅守を取り戻したいところだ。
3位の大分は千葉とのアウェイゲームに臨む。前節は町田に逆転負けを喫し、わずか1節で首位から陥落した。3点を奪われた守備の修正がポイントとなりそうだ。千葉は2連勝と復調の気配を示す。得点力の向上が好転の要因となっている。同じく攻撃スタイルを標ぼうする大分との一戦は、激しい打ち合いになる可能性が高い。
4位の福岡は、山形の本拠地に乗り込む。3戦負けなしと安定した戦いを実現しており、今節もリーグ2位の堅守を軸とした戦いを展開しそうだ。山形は6試合勝ちがなく、10位に留まる。得点力に課題を抱えており、攻撃陣の奮起が求められるだろう。
横浜FCvs大宮は、プレーオフ進出をかけた上位対決となった。6位の横浜FCは前節愛媛に快勝を収め、状態を上げている。一方の大宮は2連勝。1点差をものにする勝負強さを示している。横浜FCはイバ、大宮は大前 元紀と、ともにエースが好調を維持する。両ストライカーのパフォーマンスが、そのまま勝敗に直結する可能性が高い。
東京Ⅴと徳島の一戦も、昇格戦線を左右する重要な戦いとなる。7位の東京Ⅴは1-0で競り勝つ手堅い戦いが目立つ。一方、8位の徳島は攻撃面に特長があるものの、ここ3試合は無得点で3連敗と、後がない状況に追い込まれている。プレーオフ進出のために、ともに負けられない一戦は、確かなビジョンを備える2人のスペイン人指揮官の手腕が結果を左右するポイントとなりそうだ。
甲府はアウェイで栃木と対戦。6試合負けなしと着実に勝点を積み重ねており、5試合連続クリーンシートと、圧巻の堅守を実現している。対する栃木も3試合未勝利ながら、守備の安定感は保たれている。お互いに守りに特長があるだけに、1点を争う緊迫した展開が繰り広げられそうだ。
金沢vs愛媛は他試合に先駆けて、金曜日に開催される。金沢は前節、松本に敗れ、連勝が3でストップ。不発に終わった攻撃陣が意地を見せたいところだ。愛媛も前節は横浜FCに完封負け。ここ2試合はいずれも無得点と前線の出来が浮上のためのポイントとなりそうだ。
京都はホームに新潟を迎える。前節は徳島に1-0で勝利。決勝弾を決めた“FW闘莉王”が今節もカギを握る存在となるだろう。一方の新潟は前節、甲府とスコアレスドローに終わり、連勝は5で止まった。それでも引き続き好調を維持しており、攻守にアグレッシブな戦いを展開し、さらなる浮上を実現したい。
21位に沈む讃岐は、ホームで山口と対戦。前節は熊本に競り勝ち、11試合ぶりに勝点3を手にした。20位の岐阜に7ポイント差つけられているものの、消化試合がひとつ少ないだけに、十分に逆転は可能。ホームで連勝を実現し、残留への可能性を高めたい。一方の山口は2連敗。水曜日に町田との順延試合をこなしており、中3日での一戦となる。攻撃陣に元気がないなか、フレッシュな人材の台頭が求められるだろう。
熊本はアウェイで水戸と対戦。前節は讃岐との残留争い直接対決に敗れ、ついに最下位に転落した。8試合勝利がなく、現在は4連敗中。今節敗れれば、いよいよ窮地に追い込まれるだけに、アウェイとはいえ積極的な戦いを示して、残留への希望をつなげたい。対する水戸も4連敗と元気がない。いずれも1点差負けと、勝負弱さを露呈。勝利への執着心を示し、連敗脱出を実現できるか。
■各試合の見どころをチェック
柏vs名古屋
仙台vs鳥栖
清水vs広島
Ｇ大阪vs横浜FM
浦和vs鹿島
湘南vs札幌
FC東京vsＣ大阪
川崎Ｆvs神戸
長崎vs磐田
