すでに2節を消化した明治安田生命Ｊ２リーグ。2試合を終えて首位に立つのは水戸だ。2試合で4得点・無失点と安定した戦いを実現しており、今季のダークホースとなる予感を漂わせている。
今節はアウェイで長崎と対戦。昨季はＪ１に所属していたチームに、そのサッカーはどこまで通用するのか。今季の試金石と言える戦いとなるだろう。一方の長崎は前節、福岡にスコアレスドロー。安定した守備を組織は備わるだけに、前線の奮起が求められそうだ。
昇格チームの琉球も2連勝を達成。2試合で7得点と圧倒的な攻撃力を備える。すでに4ゴールを挙げている鈴木 孝司が今節もカギを握りそうだ。対戦相手の愛媛も1勝1分と好スタートを切った。こちらは堅守が武器。琉球の攻撃をいかに封じるかがポイントとなる。
1年でのＪ１復帰を目指す柏も2連勝スタートとなった。水曜日に行われたルヴァンカップでもＪ１相手に勝利を挙げており、勢いを加速させている。今節はアウェイで新潟と対戦。クリスティアーノをはじめ攻撃陣が好調を維持しているだけに、相手を押し込む戦いを演じそうだ。新潟は前節、千葉に4-1と快勝。田中 達也、矢野 貴章らベテランが元気なのは、頼もしい限りだ。
福岡はホームに京都を迎える。ここまで勝利がないものの、前節は長崎と引き分け、手ごたえをつかんでいる。いかに得点を奪っていくかが大きなテーマと言えそうだ。京都は前節、鹿児島を下して初勝利。今季復帰した宮吉 拓実がさっそく結果を出すなど、チーム状態は上がっていると言えそうだ。
東京Ｖは金沢とのホームゲームに挑む。開幕2連敗と苦しいスタートとなっており、ここからの巻き返しが期待される。2試合で無得点の攻撃面にテコ入れを図りたいところだ。一方の金沢もまだ勝利がない。前節は岡山に1-2で競り負けた。こちらも課題は攻撃面。垣田 裕暉ら前線のタレントが意地を見せたいところだ。
鹿児島はホームに甲府を迎える。開幕戦では徳島に競り勝ち、Ｊ２での初勝利を挙げたものの、前節は京都に競り負け連勝はならなかった。それでも金 鍾成監督が求める攻撃スタイルを貫いており、今節もアグレッシブな戦いを展開するはずだ。一方の甲府は前節、山口相手に5ゴールを奪っての大勝を収めた。ピーター ウタカ、ドゥドゥが軸を担う迫力満点の攻撃陣は、果たして今節も爆発するのか。
岐阜はホームに岡山を迎える。前節は徳島に競り負け、連勝はならなかった。チャンスは作れているだけに、フィニッシュ精度の向上がテーマとなるだろう。岡山は金沢に競り勝ち、初勝利を挙げた。仲間 隼斗、イ ヨンジェら攻撃陣が調子を上げてきたのは好材料と言えるだろう。
栃木vs横浜FCは、ともに未勝利同士の対戦に。栃木は前節、水戸に3失点の完敗。持ち前の堅守が崩れただけに、このポイントの修正が求められるだろう。横浜FCは連敗スタートに。2試合でゴールがなく、前線のテコ入れが必要となるかもしれない。
千葉と山口の一戦も、未勝利対決となる。ともに攻撃スタイルを標ぼうするものの、守備に課題を抱える。ストロングポイントを打ち出すのか、ウイークポイントを補うのか。両指揮官の采配が焦点となりそうだ。
町田はホームに山形を迎える。前節は柏に競り負け、連勝はならず。数多くあったセットプレーの機会をものにできなかったのが痛かった。今節もセットプレーの質が結果を左右するポイントとなるかもしれない。山形は前節、横浜FCに快勝。2ゴールを決めた阪野 豊史が注目選手となる。
徳島はホームで大宮と対戦。開幕戦では鹿児島に敗れたが、前節は上手く修正し、岐阜に勝利した。その良い流れを今節にもつなげたいところだ。大宮は前節、打ち合いの末に琉球に敗れ、2試合勝利なし。4失点を喫した守備の修正が、何より求められるだろう。
■各試合の見どころをチェック
福岡vs京都
東京Ｖvs金沢
新潟vs柏
長崎vs水戸
鹿児島vs甲府
岐阜vs岡山
栃木vs横浜FC
千葉vs山口
町田vs山形
徳島vs大宮
琉球vs愛媛
