明治安田生命Ｊ２リーグは、今節より後半戦がスタートする。注目はなんといっても山形vs京都の首位攻防戦だ。優勝争いの行方を占う重要な一戦となる。
山形はここ2試合勝ちがなく、勢いが消えつつある。守備の安定感は保たれているだけに、2試合無得点の攻撃陣の奮起が求められる。対する京都は4試合負けなしと安定した戦いを続ける。高いボール支配率を保ち、相手を押し込む戦いを実現している。そのパスワークが山形の堅守を打ち砕くことができるのか。前回対戦では0-1と敗れただけに、リベンジを期した戦いとなるだろう。
3連勝で3位に浮上した柏は、徳島の本拠地に乗り込む。前節は甲府に4-2と快勝を収め、勢いに乗る。代表帰りのオルンガがいきなり結果を出すなど、明るい材料も多く、このまま一気に波に乗っていきそうな気配だ。一方の徳島も6戦負けなしと好調を維持する。前節は千葉に勝ち切れなかっただけに、追加点を奪い取る力を身に付けたいところだ。
水戸は3試合連続引き分けと勝ち切れない戦いが続く。複数失点が続く守備の修正が求められてきそうだ。対戦相手の長崎は前節京都に競り負け、8位に順位を下げている。10試合ぶりに無得点に終わった攻撃陣が意地を見せたいところだ。
大宮は前節、新潟に敗れ、じつに17試合ぶりとなる黒星を喫した。先制しながらもリードを守り切れなかっただけに、試合の運び方がポイントとなりそうだ。対する鹿児島は2連敗と苦しい戦いが続く。2試合で5失点を喫する守備の修正を図りたい。
甲府はホームに愛媛を迎える。前節は柏に敗れ、2連敗となった。4失点を喫した守備をいかに立て直すのか。伊藤 彰監督の手腕が問われてきそうだ。愛媛は前節、首位の山形に引き分けており、復調の気配を漂わせている。ボール支配率の高い戦いを実現しており、あとは決定力の向上がテーマとなる。
金沢はホームで東京Ｖと対戦。7試合負けなしながら、勝ち切れない試合も目立つ。それでも前節は水戸相手に2得点を奪うなど、課題の攻撃面に良化の兆しが見えている。一方の東京Ｖは前節、横浜FCに2-3と競り負けた。水曜日の天皇杯では大学生チームに敗れるなど、状態はいいとは言えない。2試合連続ゴール中の井上 潮音が、流れを変える役割を果たせるか。
2連勝と調子を上げてきた新潟は、ホームに横浜FCを迎える。好調なレオナルドとフランシスの前線コンビが、今節も重要な役割を果たしそうだ。対する横浜FCも2連勝中。2試合で8得点と圧巻の攻撃力を示している。こちらはイバとレアンドロ ドミンゲスのコンビがカギを握るだろう。
琉球はホームで岡山と対戦。前節は栃木に快勝を収め、6試合ぶりに勝点3を手にした。得意のホームで連勝を狙う。岡山は前節、鹿児島に競り勝ち、10位に浮上。2試合連続ゴール中の中野 誠也が注目選手となる。
20位に沈む栃木はホームに山口を迎える。得点力不足に加え、失点の数も増えており、攻守両面で不安を抱えている。一方の山口は3連勝と勢いに乗る。3試合で11得点と圧倒的な攻撃力を示す。3試合連続ゴール中の山下 敬大にかかる期待は大きい。
21位の福岡は、町田とのアウェイゲームに挑む。前節は岐阜との下位対決に敗れ、これで3連敗。6試合勝利から見放されている。監督交代後も流れは変わらず、苦しい戦いが続く。この苦境をいかに乗り越えるのか。チーム一丸となった戦いが求められるだろう。町田は前節、山口に完敗。3失点を喫した守備の修正を図りたいところだ。
最下位の岐阜はホームに千葉を迎える。前節は福岡に勝利し、9試合ぶりに勝点3を手にした。長いトンネルからようやく抜け出し、ここから巻き返しなるか。真価が問われる一戦となりそうだ。千葉は3試合勝利がなく、18位に沈む。船山 貴之は好調を維持するだけに、他の攻撃陣も意地を見せたいところだ。
■各試合の見どころをチェック
水戸vs長崎
栃木vs山口
甲府vs愛媛
山形vs京都
大宮vs鹿児島
新潟vs横浜FC
徳島vs柏
琉球vs岡山
町田vs福岡
岐阜vs千葉
金沢vs東京Ｖ
