明治安田生命Ｊ２リーグは、16日に第41節の11試合が開催される。大混戦の昇格レースもいよいよ大詰め。「優勝」「昇格」「プレーオフ出場」争いは、今節にも決着がつく可能性がある。
昇格が目前に迫る柏は、アウェイで町田と対戦。勝つか、引き分けならもちろん、敗れたとしても2位の横浜FCと3位の大宮が引き分け以下に終われば、昇格が決定する状況だ。前節は危なげない戦いで鹿児島を下し、勢いに乗る。１年でのＪ１復帰を勝利で飾ることができるか。対する町田は残留争いに苦しんでいる。それでも勝点1を上積みできれば、残留が決まる状況にある。前節は山口に競り勝ち、11試合ぶりの勝利を手にした。復調の気配を示すなか、ホームで意地を見せられるか。
2位の横浜FCはアウェイで岡山と対戦。2位以内を確保するためにも、勝点3が求められる。現在3連勝と勢いに乗っており、前節は徳島との上位対決を制した。再びプレーオフ出場を狙うチームとの対戦となるが、勝負強さを示し、自動昇格に向けて突き進みたい。一方の岡山は今節敗れれば、プレーオフ出場が潰える可能性もある。ここ2試合は勝ち切れていないなか、望みをつなぐ戦いを実現できるか。
3位の大宮はホームに新潟を迎える。前節は栃木と引き分け、3位に転落。自動昇格に向け、取りこぼしは許されない。勝利はもちろん、同勝点で並ぶ横浜FCを上回るためには、得失点差も重要となる。多くのゴールを奪い、2位浮上を狙う。
4位の山形は、山口の本拠地に乗り込む。2連敗で自動昇格の可能性が小さくなるなか、現実的にはプレーオフ出場権の確保がテーマとなるだろう。プレーオフでアドバンテージを手にするためにも、ひとつでも上の順位で終わりたいところ。2試合連続で3失点を喫する守備の修正がテーマとなりそうだ。
同じく4位の水戸は、アウェイで鹿児島と対戦。2連勝と調子を上げているものの、今節は得点源の小川 航基がU-22日本代表の活動のために不在となる。頼れるエースが不在のなか、他の攻撃陣の奮起が求められるだろう。対する鹿児島も、残留に向けて負けられない一戦となる。前節3失点を喫した守備の修正もさることながら、ここ2試合得点のない攻撃陣が意地を見せられるか。
6位の徳島はアウェイで東京Ｖと対戦。前節は横浜FCに競り負け、13試合ぶりの黒星を喫した。プレーオフ出場圏内に留まるためにも、連敗は避けたいところ。攻撃の形はできているだけに、フィニッシュワークの質の向上が求められてきそうだ。
7位の甲府はアウェイで岐阜と対戦。2連勝と調子を上げるなか、最下位チーム相手に確実に勝利を手にしたい。岐阜はすでに21位以下が確定したが、21位となればＪ３の結果によっては残留の可能性が残されている。2連勝が求められるなか、今季ホーム最終戦で意地を見せたいところだ。
8位の京都はホームに千葉を迎える。前節は琉球に快勝を収め、連敗を2で食い止めた。6位の徳島とは2ポイント差で、今節の結果次第ではプレーオフ出場圏内へと浮上できる。再び調子を上げてきた一美 和成にかかる期待は大きい。
21位の栃木は、長崎の本拠地に乗り込む。今節敗れれば21位以下が確定する可能性もあるだけに、是が非でも勝利を手に入れたい。前回対戦では1-3と完敗を喫した相手だが、前節、大宮を苦しめた堅守を武器に、勝機を高めたい。
福岡はホームで金沢と対戦。2連敗と調子を落とすなか、失点が増えている守備の修正がテーマとなる。金沢も2試合勝利がない。過去最高順位で終えるためにも、巻き返しを図りたいところだ。
愛媛vs琉球は17位と15位の対戦となる。ともに残留が決まっているものの、一つでも上の順位を目指し、熱い戦いが期待される。前回対戦では琉球が2-0と快勝。愛媛はそのリベンジを果たせるか。
■各試合の見どころをチェック
山口vs山形
福岡vs金沢
大宮vs新潟
町田vs柏
岐阜vs甲府
京都vs千葉
岡山vs横浜FC
愛媛vs琉球
長崎vs栃木
東京Ｖvs徳島
鹿児島vs水戸
