8連勝で首位独走の川崎Ｆは、苦戦が続く仙台と対戦。Ｇ大阪は6連勝をかけてFC東京との上位対決に挑む【プレビュー：明治安田Ｊ１ 第21節】

明治安田生命Ｊ１リーグは、10日に第21節の9試合が開催される。

首位を独走する川崎Ｆはホームで仙台と対戦。前節はＣ大阪との首位攻防戦を制し、8連勝を達成した。水曜日のルヴァンカップでFC東京に敗れたダメージが懸念されるも、気持ちを切り替えリーグ制覇に向かって邁進するはずだ。一方の仙台は10試合未勝利と苦しい戦いが続く。前節は札幌と引き分け連敗を6で食い止めたものの、2点のリードを守り切れなかった。3試合連続で3失点を喫する守備が、川崎Ｆの攻撃にいかに対抗していくのか。そこが試合の焦点となりそうだ。

2位のFC東京と4位のＧ大阪の一戦は、今節の注目カードとなる。FC東京は2連勝で、水曜日に行われたルヴァンカップでも川崎Ｆに勝利を収めている。いずれの試合も無失点と、その堅い守りが光る。一方のＧ大阪は5連勝と勢いに乗る。こちらは4試合連続複数得点と、攻撃陣が好調だ。ここ5試合で4得点とゴール量産中の渡邉 千真が、今節も重要な役割を担うだろう。

3位に転落したＣ大阪は、名古屋の本拠地に乗り込む。前節は川崎Ｆに力の差を見せつけられて、1-3と敗れている。4試合連続で複数失点を喫する守備の修正が求められてきそうだ。名古屋は前節、浦和に1-0で競り勝ち、上位争いに踏みとどまっている。前回対戦で快勝を収めたＣ大阪を再び撃破し、さらなる浮上を実現したい。

横浜FMはホームに大分を迎える。前節は押し込みながらも神戸に2-3と競り負け、水曜日のルヴァンカップでもシュート数で大きく上回りながら柏に敗れている。チャンスは作れているだけに、決定力の向上が重要なテーマとなりそうだ。大分は前節、清水を下して2連勝を達成。絶好調の田中 達也が今節もキープレーヤとなるだろう。

柏はホームに神戸を迎える。前節は横浜FCに快勝を収め、水曜日には横浜FMを下してルヴァンカップ決勝にコマを進めた。良い流れが生まれており、その勢いをこの試合にも持ち込みたいところ。対する神戸も監督交代後に4連勝と絶好調。異次元のパフォーマンスを続けるアンドレス イニエスタが今節もカギを握りそうだ。

鹿島は2連敗と、再び調子を落としている。今節はホームで横浜FCと対戦。2試合連続無得点の攻撃陣が意地を見せたいところだ。横浜FCは前節、柏に完敗を喫した。こちらは3点を奪われた守備の修正がテーマとなるだろう。

鳥栖はホームに浦和を迎える。3試合勝利がなく、現在は2連敗中。ハードスケジュールが続く中、総力戦でこの苦境を乗り越えたい。浦和も3連敗と元気がない。3試合連続完封負けと、得点力不足を露呈。興梠 慎三、レオナルドら攻撃陣の爆発が待たれる。

清水も3連敗と苦しい戦いが続く。リーグ最多失点を喫する守備をいかに立て直すのか。この課題を修正できないようだと、今節も苦戦は免れないだろう。対する広島は前節、鳥栖に3-0と快勝。豪快な一撃を叩き込んだ青山 敏弘が、注目選手となる。

札幌vs湘南は下位チーム同士の対戦に。札幌は4試合勝利がないものの、前節は2点のビハインドを追いつき、仙台と引き分けた。得点力不足に苦しむ中で、久しぶりに複数得点が生まれたのは好材料。2ゴールを記録したアンデルソン ロペスが今節も爆発するか。一方の湘南は4連敗で最下位に沈む。4試合連続無得点とゴールが遠いなか、持ち前のアグレッシブな姿勢を貫き、復調のきっかけを見出したい。

■各試合の見どころをチェック
札幌vs湘南
FC東京vsＧ大阪
清水vs広島
名古屋vsＣ大阪
柏vs神戸
鹿島vs横浜FC
横浜FMvs大分
川崎Ｆvs仙台
鳥栖vs浦和