昇格争いはいよいよ佳境。首位の徳島はアウェイで金沢と対戦。2位の福岡は復調してきた大宮と激突【プレビュー：明治安田Ｊ２第37節】

明治安田生命Ｊ２リーグは、28、29日に第37節の11試合が開催される。

首位の徳島は金沢の本拠地に乗り込む。前節は町田に快勝を収めた。とりわけ後半に見せたアグレッシブな戦いを今節も再現し、優勝＆昇格に向けて勢いを加速させたい。対する金沢は3連敗と元気がない。前節は山形に4失点の完敗を喫した。攻守両面で不安を抱えるなか、首位チームと対峙する今節も厳しい戦いを余儀なくされそうだ。

徳島を4ポイント差で追う2位の福岡は、ホームに大宮を迎える。前節は東京Ｖと引き分け、2試合連続のドローとなった。追いかける展開が続いているだけに、先制点を奪うことが勝利への近道となるだろう。大宮は3戦負けなしと、復調の気配を示す。前節は群馬に2-1で競り勝った。堅い守りが蘇ってきたなか、同じく堅守を誇る福岡との我慢比べの試合となりそうだ。

福岡を勝点3差で追いかける長崎は、ホームで新潟と対戦。前節は先制しながらも終了間際に追いつかれ、松本と引き分けている。得点力に陰りが見えるなか、高い決定力を誇るエジガル ジュニオに期待がかかる。一方の新潟は前節、愛媛に完敗を喫し、昇格が厳しくなった。3点を奪われた守備の修正が重要なテーマとなるだろう。

4位の北九州はホームに岡山を迎える。4試合負けなしながら、ここ2試合は勝ち切れていない。早い時間帯での失点が目につくだけに、試合の入り方に細心の注意を払いたい。対する岡山は4試合勝利がなく、前節も栃木に逆転負けを喫した。終盤に隙を見せた守備陣が意地を見せられるか。

5位の甲府はホームで山形と対戦。7戦負けなしと安定感はあるものの、前節は京都と引き分け、浮上の好機を逸している。複数得点を奪い取る迫力をもたらしたい。山形は前節、金沢に快勝を収め、好調を維持する。勢いが止まらないヴィニシウス アラウージョが今節も爆発するか。

東京Ｖはアウェイで琉球と対戦。前節は福岡と引き分け、連勝が3でストップした。それでも上位チームを最後まで苦しめた戦いはポジティブなもの。今節も好調を維持する山下 諒也に期待がかかる。 琉球は前節、磐田に完敗を喫し、2試合勝利なしとなった。3点を許した守備面に修正が求められそうだ。

その琉球を撃破した磐田は、千葉の本拠地に乗り込む。1年でのＪ１復帰の道は絶たれたが、前節見せたアグレッシブな姿勢をこの試合でも示し、来季につながる戦いを実現したい。千葉も前節は山口に勝利。ここ4試合で3勝と状態を上げている。山口相手に2ゴールを奪ったクレーベの出来が、今節もカギを握るだろう。

松本はホームで京都と対戦する。ここ3試合負けがなく、前節は長崎と引き分けた。終了間際に追いついた勢いをこの試合にも持ち込みたい。京都は前節、甲府と引き分け、昇格の可能性が潰えている。ここ4試合で3得点と再び量産体制に入ったピーター ウタカのパフォーマンスに注目が集まる。

愛媛は前節、新潟に快勝を収め、5試合ぶりに勝点3を手にした。2ゴールを奪った丹羽 詩温に今節もかかる期待は大きい。一方の水戸は前節、2点のリードを守り切れずに北九州と引き分けた。隙を見せた後半にパワーを残せるか。90分を通したペース配分がポイントとなりそうだ。

町田はホームに群馬を迎える。前節は徳島に完敗を喫し、これで3試合勝利なし。3点を奪われた守備はもとより、2試合無得点の攻撃面にテコ入れが求められそうだ。群馬は前節、大宮に惜敗。連勝はならなかったが白石 智之が2試合連続ゴールと調子を上げているのは好材料。このアタッカーがチームに勢いをもたらせるか。

最下位の山口は9試合勝利がなく、現在は5連敗中と、苦しい戦いが続いている。厳しいシーズンとなるなか、残り6試合で意地を見せられるか。チーム一丸となった戦いが求められる。その山口をホームに迎える栃木は、前節、鮮やかな逆転劇で岡山を撃破した。途中出場から決勝ゴールを奪った矢野 貴章が、今節も大仕事をやってのけるか。

■各試合の見どころをチェック
長崎vs新潟
北九州vs岡山
琉球vs東京Ｖ
千葉vs磐田
松本vs京都
金沢vs徳島
愛媛vs水戸
福岡vs大宮
栃木vs山口
町田vs群馬
甲府vs山形