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2021年度 第1回Jリーグ理事会後チェアマン定例会見発言録

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2021年2月4日(木) 11:30

2021年度 第1回Jリーグ理事会後チェアマン定例会見発言録

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2021年度 第1回Jリーグ理事会後チェアマン定例会見発言録
2021年度 第1回Jリーグ理事会後チェアマン定例会見発言録

2021年1月28日

2021年度 第1回Jリーグ理事会後チェアマン定例会見発言録

2021年1月28日(木)17:30~
オンラインにて実施
登壇:チェアマン 村井
陪席:副理事長 原
フットボール本部 本部長 黒田

〔司会より決議事項、報告事項について説明〕
本日14時から行われました2021年度 第1回Jリーグ理事会後の定例会見を開催させていただきます。本日はJリーグ公式サイトにてPUBリポートも公開されています。また規約規定の改定も行っておりますので、ご確認いただければと思います。
それでは本日の発表事項は13件です。

《決議事項》
1.2021シーズン 試合実施・大会ルール(交代人数の件)

2021シーズンもコロナ禍において選手への負担が大きく、試合日程も過密であることから、選手の怪我を防止するため以下のルールを適用します。

・交代人数は、2020シーズン同様、5名以内。交代回数はハーフタイムを除き3回までとする
【対象試合】
2021明治安田生命Jリーグ、2021Jリーグ YBC ルヴァンカップ、
FUJI XEROX SUPER CUP 2021

2.2021シーズン 試合実施・大会ルール(飲水タイム)
2021シーズンもコロナ禍において選手への負担は大きく、また感染予防のため飲水ボトルの共有を不可としており、選手が給水しづらい環境であることから、以下ルールを適用します。

・原則、各試合においてWBGT値(湿球黒球温度)によらず前半1回、後半1回の飲水タイムを設ける
・両チーム合意の場合は飲水タイムを設けないことも可能とする(WBGT値が基準を超えない場合のみ)
・2021年7月末までの実施とし、8月以降についてはその時点の状況に鑑み再検討する
※ WBGT値:気温、湿度、日射・輻射などの周辺熱環境を総合して計測する暑さ指数。JFA「熱中症対策ガイドライン」にて飲水タイムを行う際の基準が定められている。

3. 2021Jリーグ YBC ルヴァンカップ・U-21先発出場ルールの件
・2020シーズン同様、Jリーグ公式試合のエントリー下限人数(13名)を設けるため、継続して本ルールを適用しない
・U-21先発出場ルール(2021年12月31日において満年齢21歳以下の日本国籍選手を1名以上先発に含める)」を、適用しない

上記により、21歳以下の選手が先発できない場合にも、試合を開催することになります。

4.2021シーズン 公式試合の中止に関する対応について
・中止となった試合の代替開催日やスタジアムが確保できない場合、当該試合は開催したものとみなし、中止原因により、以下の対応といたします
・エントリー下限人数を満たせなかった場合(新型コロナウイルス感染症の影響を含む)は、チームの責に帰すべき事由があるものとみなします

【対象大会】
2021明治安田生命Jリーグ、2021Jリーグ YBC ルヴァンカップ

■2021明治安田生命Jリーグ、2021Jリーグ YBC ルヴァンカップ

中止原因 結果
双方のチームの責めに帰すべき事由によらず、不可抗力による中止(荒天など) 0-0の引き分け
一方のチームの責に帰すべき事由による中止 帰責性あるチームが0-3で敗戦
双方のチームの責に帰すべき事由による中止 双方のチームが0-3で敗戦


 ■2021JリーグYBCルヴァンカップ決勝が中止になり、代替開催日が設定できない場合

中止原因 結果
双方のチームの責めに帰すべき事由によらず、不可抗力による中止 優勝:両チーム
賞金:両チーム1億円
一方のチームの責に帰すべき事由による中止 優勝:帰責性ないチーム
準優勝:帰責性あるチーム
賞金:優勝1億5千万円、準優勝5千万円
双方のチームの責に帰すべき事由による中止 準優勝:両チーム
賞金:両チーム5千万


■FUJI XEROX SUPER CUP 2021
・開催日(2021年2月20日(土))の3日前の正午までに、どちらかのチームのエントリー要件未充足などによる出場不可が確定した場合、2020明治安田生命J1リーグの順位上位チームが当該チームに代わって出場いたします
・開催日の3日前の正午以降にどちらかのチームの出場不可が確定した場合、開催中止といたします

<中止となった場合の順位・賞金の取り扱い> 
大会不成立とし両クラブへの賞金は支払わない

5.Jリーグ公式試合等における脳振盪による交代の試行について
Jリーグは、国際サッカー評議会(IFAB)より通達のあった「脳振盪による交代(再出場なし)の追加における試行」について、選手の安全の確保を最大化させることを目的に、育成年代も含むJリーグの公式試合すべて及びプレシーズンマッチにおいて導入することを決定いたしました。

■脳振盪による交代」導入大会
・FUJI XEROX SUPER CUP 2021
・2021明治安田生命Jリーグ
・2021Jリーグ YBC ルヴァンカップ
・FUJI XEROX SUPER CUP 2021 NEXT GENERATION MATCH 
・2021Jエリートリーグ
・2021Jユースリーグ ・2021JリーグU-14

■Jリーグが試行する「脳振盪による交代」について
<原則>
・1試合において、各チーム最大1人の「脳振盪による交代」を使うことができる 
・「脳振盪による交代」は、その前に何人の交代が行われているにかかわらず、行うことができる 
・氏名を届け出る交代要員の数が、交代の最大数と同じである競技会においては、既に交代で退いた競技者であっても「脳振盪による交代」に基づき、交代で競技者になることができる

<交代の回数>
・「脳振盪による交代」は、「通常の」交代の回数の制限とは別に取り扱われる
・チームが「脳振盪による交代」を「通常の」交代に合わせて行った場合、1回の「通常の」交代としてカウントされる

6.2021Jリーグマッチコミッショナー決定
102名の方を今シーズンのマッチコミッショナーとして決定させていただいております。

■マッチコミッショナー総数:102名
・マッチコミッショナー:95名
・2021シーズン新任マッチコミッショナー:7名

7.2021シーズン懲罰基準に関する確認事項について
今シーズンの各大会で適用される懲罰基準に関する確認事項について、リーグ公式サイトとメディアチャンネルに公開いたしましたので、ご確認いただければと思います。

8.2021シーズン追加登録期限について
Jリーグは、2021明治安田生命JリーグおよびJリーグYBCルヴァンカップの出場資格を得るための選手追加登録期限を下記の通り決定しました。

■2021シーズンの追加登録期限
2021年10月1日(金)

■2021登録期間(ウインドー)
第1登録期間(ウインドー)・・・2021年1月8日(金)〜4月2日(金)
第2登録期間(ウインドー)・・・2021年7月16日(金)~8月13日(金)

9.実行委員選任について
Jリーグは、ヴィッセル神戸ザスパクサツ群馬大宮アルディージャの実行委員変更を承認いたしました。

ヴィッセル神戸
変更前 楽天ヴィッセル神戸株式会社 代表取締役社長 立花 陽三
変更後 楽天ヴィッセル神戸株式会社 代表取締役社長 徳山 大樹 
※2021年2月1日付けで同職就任予定

ザスパクサツ群馬
変更前 株式会社ザスパ 代表取締役社長 奈良 知彦
変更後 株式会社ザスパ 代表取締役社長 森 統則
※2021年2月1日付けで同職就任

大宮アルディージャ
変更前 エヌ・ティ・ティ・スポーツコミュニティ株式会社 代表取締役社長 森 正志
変更後 エヌ・ティ・ティ・スポーツコミュニティ株式会社 代表取締役社長 佐野 秀彦
※2021年2月1日付けで同職就任予定

10.参与選任について
Jリーグは、本日の理事会において、2021年1月31日付でエヌ・ティ・ティ・スポーツコミュニティ株式会社を退職される森 正志氏を参与に選任することを決定いたしました。

11. Jリーグ YBC ルヴァンカップ 2021 シーズンもフジテレビとスカパー!で放送決定
3月2日(火)から開幕するJリーグ YBC ルヴァンカップは、2021シーズンもフジテレビ、スカパー!での全試合放送が決定しました。

《報告事項》
1.2021Jリーグ担当審判員決定

2021シーズンのJリーグ担当主審、副審およびVAR/AVARが下記のように決定いたしました。

・Jリーグ主審・・・59名
・Jリーグ副審・・・99名
・VAR/AVAR・・・7名

2.JリーグTEAM AS ONE募金 日本赤十字社への送金ご報告(令和2年7月豪雨など梅雨前線等による一連の災害に対する義援金)

Jリーグは、令和2年7月豪雨など梅雨前線等による一連の災害で被災された方々を支援するため、スタジアム等でJリーグTEAM AS ONE募金を実施しました。
新型コロナウイルス感染拡大防止のため「JリーグTEAM AS ONE募金口」でも一般の方からの募金送金を受け付け、9月30日をもって受付を終了、10月30日付で日本赤十字社に送金いたしました。

■Jリーグからの送金合計額:3,549,557円

〔村井チェアマンよりコメント〕
皆さんこんにちは。先日の実行委員会に続きまして第1回理事会が開催されました。シーズン開始前に、さまざまな競技関係のルール組みが必要で、数多くの決定事項を報告させていただきました。
コロナ対策も予断を許さない状況が続いております。すでに多くのクラブがキャンプインをしている状況であり、それに向けたガイドライン等は先日お伝えした次第でございますけれども、2月7日までとされている緊急事態宣言の取り扱いについて、政府が今後どのような方針で行くのか、これに関して我々も機動的に対応・対処していかなければいけないということを申し合わせております。重ねて、しっかりとした感染対策を今シーズンも行っていこうという目線合わせができたと思っております。

その他、冒頭少しお話しがありましたが、PUBリポートが刷り上がりました。今日、手元に届いたのですが、皆様にもWebでも確認していただけるような内容となっております。PDF版も開示しておりますので、ぜひご確認いただければと思います。2020年のコロナ対策において、ディティールとしてどのようなプロセスを踏んだのか、また意思決定がどのようにされていたのかといった、感染対策に関するものが非常に多くのボリュームを割いております。またそれに伴い、フットボールがどのような影響を受けたのか。若手の出場記録等々も掘り下げております。また財務的な側面。そしてto Cの側面。お客様の入場がどのようなトレンドにあったのか。様々な観点から掘り下げておりますので、ぜひご覧になっていただきたいと思います。また、1年間、理事会も、よろしくお願いいたします。

〔質疑応答〕
Q:中止にあたる対応について、FUJI XEROX SUPER CUPは出場予定クラブが出場不可になる場合は、(繰り上げで)下位のクラブが出るということでしょうか。例えばリーグ2位のガンバ大阪が出られない場合は、その代わりに3位以下のクラブが出るということなのでしょうか。

A:フットボール本部 黒田本部長
ご認識の通りです。もしいずれかのチームが出場できないことになった場合は、昨年の明治安田生命J1リーグの順位に基づいて、繰り上げをしていくということになります。川崎フロンターレもしくはガンバ大阪のどちらかが出場できないことになると3位名古屋グランパス、4位セレッソ大阪という順に、繰り上げで出場するということにしております。

(両チームが参加できない場合は、名古屋グランパスセレッソ大阪ということになるのですか。)
はい。その可能性もあります。

Q:もう一点質問です。脳振盪の対策ですが、今回は交代枠が設置されましたが、リーグとして脳振盪によってプレーできずに交代した選手が、次の試合に戻るためのプロトコルは検討しているでしょうか。例えばアメリカのNFLなどでは脳振盪の選手はピッチに戻るためにいろいろな条件をクリアしないといけないのですが、Jリーグでは、クラブが設定する基準か、リーグが設定する基準のどちらになるのでしょうか)

A:フットボール本部 黒田本部長
選手が脳振盪からプレーに復帰するまでの順番や、クリアしていかなければならない要件等々は、ガイドラインとしてあります。

A:原副理事長
Jリーグのメディカルのところで基準があって、例えば試合中に脳振盪があって退場をした場合は、その後復帰まで何日間かという決まりがあります。その期間は対人プレーができないとか、2回やった場合はさらにこうだと言う決まりがあって、昔みたいに本人がいいと言えばやれるのではなく、ドクターの中で基準があって、それを適用していると言う形になります。実際に、それで次の試合に出られないと言う選手は、何人か今までにいました。

(そのことについては詳しくないので、勉強しておきます。)
今度関係者から情報を教えるようにしておきます。

Q:飲水タイムについて、暑くなくなった場合は両チームの協議によって飲水タイムを設けないこともできるということにされましたが、そうなった背景を教えていただければと思います。

A:フットボール本部 黒田本部長
本件を検討する際に、クラブからは「原則設けることでよいと思うが、昨年の11月、12月の寒い中で、わざわざ取らなくてもいいという試合がいくつかあり、そこは柔軟に対応してはどうか」という意見もありまして、両者合意というのを条件に、設けなくてもいい、ということを今年付け加えたというのが背景です。

(クラブの皆さんの意見としては、暑いときもいらないよという意見もあるのでしょうか。)
そこは様々な意見がありました。プレーの流れが止まってしまうのでは、というようなサッカーのクオリティに関する意見など、様々な議論をしました。ただ何よりも選手の安全を考え、また試合も続いていく中で、コロナ禍でのプロトコルでは飲水ボトルの共用は禁止ということにしていますので、原則、選手の皆さんは水を取りづらいという前提に立って、選手の安全確保という目的で飲水タイムを設けようという話になりました。また選手会にも意見を求めていまして、選手の皆さんは、パフォーマンスにも繋がるので、飲水タイムはあった方が助かると。特に中盤の選手、センターラインにいる選手はプレー中にピッチサイドにいることがないので、水が取りづらいということも言っていましたので、その辺の意見もいただきながら皆さんと協議して決定したということでございます。

Q:公式戦中止に対する「みなし」の件で、どういう条件になった場合に「みなし」とするのか。ある程度ケースバイケースだと思いますが、先日、オリンピック期間中も試合を開催するかもしれないというのをクラブには通達をしているという一部の報道がありました。それとは別に、例えばシーズン序盤のオリンピック開催前に(試合が)飛んだ場合にイベントを優先して「みなし」を決断するのはその後になるのか、ある程度「みなし」を使う手順、後はオリンピック期間中を使う可能性も充分あるのか、そのあたりの手順、感覚について教えていただきたいです。

A:フットボール本部 黒田本部長
各試合へのエントリー基準を設けていまして、1チームが13名以上エントリーすることとなっています。もしエントリーできない場合は、その試合は中止となります。中止となった後、まずは代替日を探してそこに日程をセットすることを最優先に考えます。それでもなお代替日も取れない場合は、最終的に試合はやっていないですが、「みなし開催」ということで、帰責性があるチームの0-3敗戦ということになります。ここはクラブの皆さんとも、まずは代替日での開催が最優先されますので、Jリーグが最初から介入していわゆる「みなし開催」にならないよう、速やかに両チームで最大限の努力をしようということを確認しています。ご質問にあった、代替日をオリンピック期間中に置くこともあるかということですが、現時点でないとは言い切れません。ただ、ご存知の通りオリンピック代表の期間中でもありますので、選手が代表の方で、というクラブもあるかもしれないので、個々中止になった試合を見ながら、入れるところに入れていくということになると思います。現時点では、オリンピック期間中に入れないとは決めていない状況です。

Q:東京ヴェルディの件です。クラブというか、いわゆるゼビオ側、それから羽生前代表取締役社長も含めてそれぞれが主張する形になっています。お互い色々言い分があると思いますが、現時点でどちらが正しいということとは別に、Jリーグの社会的評価を毀損する見苦しい状況になっていますが、情報収集や、こういう形ではなく、きちんとできないかという仲裁も含めて、リーグが乗り出す必要性があると感じていますでしょうか。東京ヴェルディの状況をどうご覧になっているか、どういう処置が必要か、どうお考えか教えてください。

A:村井チェアマン
東京ヴェルディというクラブはオリジナル10であり、日本サッカー界にとっては大変ブランド力の高い、まさにヴェルディとともにJリーグがスタートしたと言ってもいいくらい、Jリーグにとっては大切なクラブであります。現状、そのクラブの経営の在り方を巡って様々なメディアが報じることとなっていますが、こうした話題がリーグ全体のレピュテーションを下げることを大変危惧しております。その中で最も大切なことは、しっかり事実確認を進めること以外にはないと思います。
本件については、現ヴェルディの経営サイドからは、事実確認中というコメントと聞いていますので、こうした事実をしっかり確認していただいた上で、必要に応じてJリーグとして対処していくことになると思います。

(報道を受けて、何かご報告を受けたり、報告を求めたりしたことはありますでしょうか。)
1月の中旬、ヴェルディの経営陣から、ヴェルディ内部監査チームからクラブライセンス事務局宛に事実確認を進めていますという報告をいただいていますが、そこの内容は最終報告ではないので、調査を注視している状況でございます。

Q:実行委員の選任は運営会社の社長交代を意味するのでしょうか。

A:村井チェアマン
実行委員の選任は理事会で決議する内容となっていますが、通常のケースで言えば、まずクラブと言われているのは通常、株式会社など法人格を持っていますので、法人の役員の選任は法人の株主の専権事項となります。ステップでいうと、まず法人の役員が選任されます。その役員の中からクラブ側の申請に基づいて実行委員を選ぶわけですが、通常であれば常勤でかつ代表権がある方が候補となりますので、その方を理事会としてお認めするということになります。ですので、代表取締役を選ぶことが実行委員を選ぶことではなくて、クラブの役員を株主が選んだあとに、その中から実行委員を理事会が選任するというステップになります。

Q:サガン鳥栖の竹原稔代表取締役が退任を表明していますが、その件が直近の理事会にかかるとサガン鳥栖への取材で伺っていました。その件は今日の理事会の議題になっていたのでしょうか。

A:広報 担当者
サガン鳥栖の株主総会を以て発表になると聞いております。

Q:5人交代決定のプロセスについてお尋ねします。これは保有戦力によっても影響がある問題で、5人交代を主張するところとそうでないところがあったと思いますが、議論の過程ではどんな意見があってこの結論となったのか教えていただけますでしょうか。

A:原副理事長
両方の意見が当然ありました。サッカーの交代枠はやはり3人だ、というところもありましたし、国際サッカー評議会(IFAB)が今認めているのは5人です。コロナ禍ですので、ハードスケジュールでもありますし、日程がどんどん変わることもありますので、5人でいいんじゃないかと。特に、若い選手達やフレッシュな選手が出るメリットもありますし、逆に我々とすれば、試合をしっかりこなしていきたいという大前提に立って、多くの選手が出場できる機会を増やしたいということで、確かにいろんな意見がありました。ですが、今年、新型コロナウイルスが感染拡大している中で、選手がなるべく多く出られる、試合が成立しやすい方を選んでやっていきましょうということで、最終的には5人交代で今年も継続しようということになりました。

Q:緊急事態宣言が延長すると開幕にも影響が出てくると思いますが、どういった影響を想定されているのか、準備はどういったことをされているか教えていただけますでしょうか。

A:村井チェアマン
緊急事態宣言に関しては、おそらく早々に政府の分科会等々が開かれて方針が表明されるということですので、現時点においてどのような扱いになるか確定していませんが、いくつかの場合分けを想定しています。一つは、2月7日を以て緊急事態宣言が終結する、もしくは今11都府県ですが、この中で終結するエリアも出てくるというパターン。それから、現状のレギュレーションがそのまま延長するというパターン。この延長のパターンも1カ月延長なのか、2月末までなのか、期間によって様々なパターンがあると考えています。場合によってはさらに厳格化することも、シナリオ上は考えておかねばいけないことかもしれません。いくつかのパターンに分けて今シミュレーションしております。具体的には入場者数の観点です。
それからキックオフ時間、いわゆる20時までに終了するかしないかは(緊急事態宣言期間)延長によって大きく影響されます。
それから、飲食、アルコール等も含めて何時までに終えるか終えないか。このあたりも変わってくる内容かと思います。過去を振り返れば50%に緩和するまでに現状の5,000人基準もしくは50%の少ない方、さらにその前の段階で言えばもっと厳格に運用していた時期もありました。例えばビジターの来場を制限するかしないか。先程申し上げた3つくらいのパターン分けと、延長の場合はその期間を想定しながら、いくつかの観点で整理を行っております。
間近に控えているのが、2月20日のFUJI XEROX SUPER CUPの扱い。そして、2月26日金曜日からの開幕節。このあたりも今申し上げた様々なバリエーションの中でシナリオを作りながらクラブと協議していくところでございます。

Q:試合の中止に関する対応についての関係です。先程、オリンピック期間中に入れるか入れないかという話がありましたが、代替開催日を探る際に、最終節は揃えるという理解でよろしいでしょうか。最終節より後ろに代替開催日は持ってこないということは決まっていますでしょうか。

A:フットボール本部 黒田本部長
基本的にはその考えです。最終節を揃えるということはリーグ戦のインテグリティの確保という観点で非常に重要なことですので、基本的には全クラブが同じ日の同じ時刻にキックオフするということを何よりも優先させます。最終節以降に代替日をセットすることは原則ありません。

Q:2月20日のFUJI XEROX SUPER CUP、26日のJ1開幕のスケジュールですが、通常Jクラブもチケットの券売を2週間前から売りたいと構えていると思いますが、FUJI XEROX SUPER CUPも同様のスケジュールで逆算すると2月3日位には発売したいというスケジュールになると思います。ただ、一方で、緊急事態宣言が2月7日までというところもあって、その何日か前に政府方針が見えると思いますが、FUJI XEROX SUPER CUPのチケットスケジュールをどのようにしていくか現状のお考えをお聞かせください。

A:村井チェアマン
通常チケットの販売は2週間程度を見ています。この後、おそらく2月7日の緊急事態宣言の扱いがどのタイミングでどのような内容で出てくるかによって、多少そのスピードを早めたりする必要もあると思いますが、現状の見立てでは、2月8日の実行委員会、そしてその後皆様との会見を用意しています。そこから12日間、2週間にすれば少し足りないところではありますが、しっかり政府の方針を踏まえ、実行委員会で協議する。この8日をエンドと置いています。必要に応じてそれを前倒すこともあるかもしれませんが、そのような段取りで考えています。

Q:今回の理事会をもって年を跨ぎましたが、競技的なルール設定も一通り終えて、次の2月の理事会は開幕直前、FUJI XEROX SUPER CUPは終わっているタイミングになります。新シーズンに向けてルール作りまで終えて、昨年はコロナで苦しめられてかなり変則的な大会方式にならざるを得なかったことに比べると、今年はビデオアシスタントレフェリー(VAR)も復活させしますし、「みなし開催」というルールも準備してかなり競技的には公正を期すといいますか、コンペティションらしく近づけていく年になると思います。そういう設定ができたことについての受け止めを教えていただければと思います。

A:村井チェアマン
昨年も想定すること一つ一つが覆されてシナリオ通りいかなかった経験もしていますので、今シーズンも当初の想定通りいけるかどうか分かりませんが、まず、Jリーグ、クラブ等々との間のスピーディーな合意形成や意思決定がフレキシブルにできるような風土が根付きつつあることに支えられていると思っています。クラブの協力に感謝しているのが1点です。それから、昨シーズン4カ月に渡る中断があり、様々な制約の中で最終的には相当過密日程になるわけですが、やはり選手側の意向を聞いていくと、サッカーができる喜びをすごく選手は語ってくれました。そういう意味では、選手の気持ちを考えるとしっかり運営ができるような体制を築こうということが一つ原動力となってここまで来られたということです。あとは、これも繰り返すようですが、なかなか世界でも(珍しく)、お客様をお迎えしてお客様と一緒に試合ができる恵まれた環境を与えていただいていると思っています。スタジアムの中での安全確保に関してはサポーターの協力抜きではできないわけですので、こうした皆さんのお力添えで何とかここまで来られたのかなと思っています。ただ、油断せず対応していかなければとも思っています。

Q:本日Jリーグ担当審判員の発表がありましたが、その中に山下 良美さんの名前があります。明治安田生命J3リーグの主審を担当されるとのことですが、Jリーグ初の女性審判員誕生にあたって、先ほどWEリーグの会見でも、今後どのように女性の審判員の人数を増やすのかという話題もありましたが、村井チェアマンとして女性審判の誕生についてのコメントをいただければと思います。

A:村井チェアマン
今年、WEリーグがスタートするということです。多くがJクラブの女子チームの参戦になります。
サッカーが日本でもっともっと深く根付いていくために女子サッカーが発展していくことが不可欠だと思いますので、協力しながら成功に向けて努力していこうと思います。その中で女性審判員ということですが育成に関しては主にJFAが主導していくことになりますが、そうした場にJリーグのフィールドが提供できることが大変うれしく思いますし、もっともっと増えていけばと思っています。審判員としては、VARというスタイルがありますし、ピッチ上の審判員だけでなく、デジタル上の様々な人材を今後養成していかなくてはいけないと思っていますので、男女問わずすそ野が広がっていくことを願っています。

Q:明治安田生命Jリーグ、ルヴァンカップの中止(みなし開催)の取り扱いに関して、「それぞれのクラブに責がある、無い」の基準みたいなもの、ルールはあるのでしょうか。クラブにとっては相当重要な点だと思いますが、どのような議論をされているかも含めて教えてください。

A:村井チェアマン
前提として、新型コロナウイルスに感染すること自体が責任をとらなければいけないもの、という認識は、置いておりません。急遽、直前になって試合が行われないということを昨年も多く経験しました。その場合、そこから試合日程を動かせない終盤戦になると、みなし開催が適用されるかもしれませんが、感染者を出したクラブに、感染に関して責任を求めるものではないということが大前提です。
ただチームには、同時に何が起こるかわからない、不測の事態に備えて、チームを編成できるような準備をしてくださいということを、今シーズンのスタート前から重ねて申し上げております。感染の原因や、感染経路はどうかということと別に、みなし開催となった場合は、チームが編成できなかったということで0-3負けという位置づけをクラブに認識いただいています。

(誰がどう「責がある」と判断するのでしょうか。)
試合開催基準を検討する、我々Jリーグ側で、試合エントリーを満たす人員が編成できなかった時にみなし開催と判断します。必要とされる試合エントリー人数に充足しなかった場合、適用するということと理解しております。

Q:昨年含めて、陽性、罹患された選手、スタッフがいるかと思いますが、Jリーグとしてその方々がどのような回復をしているのか、後遺症がこのように残っているなどの追跡調査はされていますでしょうか。

A:窪田理事
そこに課題感を持っています。年が明けて、今年その辺りを調査しようと思っていましたが、まだできていないというのが実態です。復帰に向けたプログラムや、どの様な症状が起きてどのようなトラブルが起きているかを調査することで次につながると思っていますので、その辺りはクラブや選手の協力を得て行いたいと思っていますが、まだ手が付けられていないという状況です。

A:村井チェアマン
極めて重要な視点だと思っています。選手会長の高橋 秀人選手が、自身が感染したこと、自分自身の経験をウェブサイトで公開しています。私は同選手に直接連絡を取り、どのような想いで表明したのか確認したところ、やはり非常に精神的に不安定な状態であり、そこからリハビリを重ねていくプロセスが大変困難を極めたという回答がありました。
個人のプライバシーは厳格に守りながら、昨年、合計94名の選手、スタッフ(およびクラブ関係者)が感染していますが、協力を得られる方々の例えば感染経路や、その時のご自身のコンディションや復帰に向けた苦労、何が支えになったか。どういうことが非常に有効だったか。様々な医学的な、もしくはスポーツのトレーニングの側面、市民としての家族との様々な関係性の話などをしっかりと追跡していくことが我々の大きな財産だと認識しています。

Q:脳振盪の件で確認ですが、リリースを拝見して5人交代した後にもう1人交代できるという記載がありますが、リリース中の「<原則>・氏名を届け出る交代要員の数が、交代の最大数と同じである競技会においては、既に交代で退いた競技者であっても「脳振盪による交代」に基づき、交代で競技者になることができる。」という部分を具体的に教えてください。
ベンチに下がっても、大会によっては緊急的にもう一度プレーできるということなのでしょうか。

A:競技・運営部 担当者
その理解となります。例えばJリーグのトップの試合の場合は、ベンチ入りの人数が 18名、11人は先発、交代できる人数は7人いますが、競技ルール上交代できる人数の最大は5人となります。控え選手7人に対して、交代ができる選手が5人と、人数が異なります。
逆に、育成大会などでは、ベンチによる控え選手7人、当該大会において交代できる選手7人と、人数が一致している場合があります。このような場合は、一度すでに出場して交代でベンチに戻った選手が、脳振盪の交代が発生したときに再出場することができる、ということになります。
脳振盪の疑いで交代した選手は当然ながら再出場できませんが、すでに後退してベンチに下がっている選手の再出場は、交代人数と控え人数が同じ大会においては再出場可能というルールになります。主に育成年代の大会が対象となりますが、そのような趣旨となります。

Q:大相撲のケースもあって、脳振盪に関しては社会的な関心事となっています。脳振盪は、現役選手だけでなくセカンドキャリアにも大きな影響を与えかねないことだと思います。今回のルールにどのような効果、影響を期待されますでしょうか。

A:村井チェアマン
選手の安全を守るという意味で極めて重要な判断をいただいていると感じています。骨折や筋肉の怪我などと違い、本人が脳振盪に気付かずにプレーを続けてしまうことがあり得るという危険性があるということと、一定期間の間に再び脳振盪になると今後の人生そのものを左右するような大きな被害を招く可能性もあります。後遺症や、甚大な生命そのものに関わることになりかねないため、適切に対処する事案です。
また、アカデミーや育成世代、グラスルーツ、子ども達も、こうした脳振盪ということと近いところでプレーをしている可能性がありますので、トップリーグであるJリーグが、脳振盪に対する万全の啓発や予防を行うことは、サッカー界全体、サッカー以外でも極めて重要であるという視点について、理事会でも提示がありました。そういう意味では、スポーツ界にとってとても大事な視点であると思います。

A:原副理事長
私たちが現役選手の頃は、私自身も脳振盪を試合中に何度も経験し、極端なときは1年ぐらい半身にしびれが残ったこともありました。その影響で最近物忘れがひどいのかな、と思うくらいです。
やはり後遺症が出るということが色々なデータで非常にはっきりとわかっていますので、特にトップリーグやプロだけでなく、社会人でも、学生でも、脳振盪になってしまった選手本人も申し訳ないという気持ちが働いて「大丈夫だ」と言ってしまったり、指導者も、もう少しだからとそのまま試合に出させたりということがありました。
特に子どもにとって重要だと思います。子どもたちが頭をぶつけた時に、私たちが経験していた以上に、思っていた以上に、影響が大きいというデータが出ています。トップリーグだけでなく、日本サッカー界、スポーツ界全体で、脳振盪に対して無理は絶対しないんだというメッセージを出していくことが非常に重要なことだと思っています。

Q:先ほどオリンピック期間中に代替日を設ける可能性の話が出ましたが、インターナショナルマッチデー(IMD)の期間中に試合を行う可能性はあるのでしょうか。

A:フットボール本部 黒田本部長
IMDについては、代表側に拘束力がありますので、クラブはどんな状況でも 代表選手を送り出さなくてはいけないという原則があります。よって、原則論でいうと、IMDに試合を設定することは考えていません。ただ、「みなし開催ルール」ができたということで、これは非常に重要なことですので、個々に判断することになりますが、みなし開催のルールがある前提においては、現時点でIMDに試合をすることを否定していない、という考え方になります。

(アジアサッカー連盟が、3月のワールドカップ予選を場合によっては延期することを考えているようですが、3月下旬に日程が空き、予選が延期になったら日程がもったいないと思いますが、その期間に試合を入れることは考えてますでしょうか。)

A:フットボール本部 黒田本部長
現時点で我々もまだ正しい情報を持っているわけではありませんので、延期を前提として何か暫定的に考えていることやシミュレーションしていることはありません。

(正式に発表になった場合は、Jリーグの試合を開催する余地はあるのでしょうか。)

A:フットボール本部 黒田本部長
すでに試合日程も決定しておりますので、そこを変更する場合はクラブとも協議しなければいけないですし、それについて話をしているということはありません。

A:原副理事長
仮にそうなった場合に、日本代表はできなくても、オリンピックに備えて、拘束期間であるので、代表は代表で、アンダーカテゴリーも含めて何かしらをするという拘束力はJFAにあります。
IMDの日程が空いたからJリーグをしますということではなく、JFAに拘束力がある期間となるので、 簡単に日程を引っ張って入れられるものではないというのが現状です。

Q:AFCチャンピオンズリーグ(ACL)の日程、グループ分けが発表され、グループステージはセントラル開催という形になっていますが、中央アジアから東南アジアにかけて、まだ先の話ながら現状のコロナ禍の状況を考えてセントラル開催が可能な国はあるのでしょうか。

A:原副理事長
まだ個別試合の日時も決まっていないというのは、(開催できる国が無いという)それが理由なのだと思います。AFCとしてセントラル方式で行うことは決めていますが、開催場所が決まっていない状況なので日時も決められないという認識でいます。

【司会より説明】
2月8日(月)NPBの皆様との連絡会議を行い、その日の10:30から合同記者会見を、同日夕方第2回実行委員会の後ブリーフィングを行います。少し先ですが、スケジュールをお伝えさせていただきました。
本日も多くの皆様に会見にご参加いただきまして、ありがとうございました。

 

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