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中澤 佑二の視点:らしさ出せずも勝ち切れたことを評価。「永戸選手のようなキッカーがいることは素晴らしい」【ACL ホアンアイン ザライvs横浜FM】

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2022年4月17日(日) 13:50

中澤 佑二の視点:らしさ出せずも勝ち切れたことを評価。「永戸選手のようなキッカーがいることは素晴らしい」【ACL ホアンアイン ザライvs横浜FM】

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中澤 佑二の視点:らしさ出せずも勝ち切れたことを評価。「永戸選手のようなキッカーがいることは素晴らしい」【ACL ホアンアイン ザライvs横浜FM】
ヒールキックとヘディングを決めたレオ セアラ選手(#9)もよかったですね。仲川選手らが厳しいマークに苦しむなか、相手に脅威を与えてくれました

激闘が繰り広げられるAFCチャンピオンズリーグ。グループステージ突破を狙うJリーグ勢はアジアの難敵相手にいかなる戦いを見せたのか。DAZN解説陣が鋭い視点で試合のポイントを分析するとともに、次節の見どころを語る。

横浜FMは立ち上がりから、パスミスなど、らしくない姿が目立ちました。東南アジアの相手のホーム(※ホアンアイン ザライはホーチミンの地元チームではないが、ベトナムのチーム)で、しかも大会初戦でしたから、全体的に硬かったように見えました。普段なら、もっとテンポ良くボールを回していくはずでしたが、バックパスが増え、味方同士の距離感もいまひとつなまま、結局、最後までリズムは上がらなかった。特に最後は押し込まれる展開になりました。

ホアンアイン ザライは横浜FMのことをしっかりと研究して、嫌なところを突いてきた印象です。具体的には、横浜FMの両サイドバックの裏にできるスペースを狙い、主にそこから崩してきました。そして2トップを2センターバックに当て、守備時にもそのふたりを前に残してカウンターに備えることが多かったです。ジェフェルソン バイアーノの個の力を生かそうともしていました。

横浜FMとしては、パスのリズムが出なくて、攻撃の糸口が見えず、さらに相手に嫌なことをされて、「あれ、おかしいな」って感じで進んでいったような気がします。

それでも、セットプレーから2点を取って、勝ちきれたことは大きい。試合全体を通していえば、横浜FMらしさがあまり出ませんでしたけど、勝負事なので、初戦からしっかりと勝点3を取れたことは評価できます。相手の地の利を考えても。

やはりこういう時に、勝敗に繋がるキックを蹴れる永戸(勝也)選手のようなキッカーがいることは素晴らしい。彼のしっかりとコントロールされた質の高いボールから、2ゴールに繋がりました。味方が合わせやすいボールでしたし、チームは普段の力が発揮できなかった厳しい試合をモノにできたわけですから。これは今も昔も変わらないと思うのですが、綺麗にボールを回して相手守備陣を崩しきってゴールを決めるなんて、世界的にもあまりないですよね。カウンターとセットプレーからの得点も同じ1点ですし。

ヒールキックとヘディングを決めたレオ セアラ選手もよかったですね。仲川(輝人)選手らが厳しいマークに苦しむなか、相手に脅威を与えてくれました。それからGKの高丘(陽平)選手も落ち着いていました。今のチームのパス回しには、足元の技術の高い彼の存在が欠かせません。

ただ、やはり全体的には、らしくなかった印象です。グラウンドのコンディションも、いつもとかなり違ったのかなと思います。15メートルくらいのショートパスをミスしたり、不慣れな芝生に苦しんでいるシーンもありましたから。また、複数の選手が足を攣っていたので、そうかなと。

後半に監督が3人を同時に変えたのも、おそらく停滞していた攻撃を改善させたからだったと思います。加えて、もう1点を取りに行くというメッセージでもあったはず。マルコス ジュニオール選手が入って、攻撃のスピードが上がりましたね。水沼(宏太)選手との相性も良かったです。

それから、藤田(譲瑠チマ)選手も非常に良かった。彼が入ると、ボールが落ち着きますね。これは喜田(拓也)選手に聞いた話なんですけど、藤田選手はボールを扱うのがすごく上手いそうです。攻撃のタメやリズムをつくれる選手で、ボールを散らしてチームのリズムを生み出すことできる。だからあそこで彼を投入した監督は、あらためて主導権を握ろうとしたのだと思います。

次の全北現代戦では、マスカット監督は先発メンバーを変えてくると思います。エウベル選手、アンデルソン ロペス選手、マルコス選手あたりがスタメンになるのではないでしょうか。集中開催ですし、監督は2戦目以降も考えて、今日のメンバーを決めたはずですから。

全北戦は、ひとつの大きな山場と言っていいと思います。韓国の選手は、日本のチームとの試合に、エネルギーを燃やしてきます。横浜FMも全北もこのグループの有力チームなので、どちらもこの対戦に勝てれば、突破が近づくと考えているはずです。パワフルかつアグレッシブな一戦が期待できそうです。

注目したいのは、エウベル選手。現在のJリーグでもっとも調子の良い選手のひとりですね。去年まではサイドでドリブルして、カットインからシュートというイメージが強かったのですが、今シーズンの川崎フロンターレ戦で綺麗なヘディングを決めた時は、良い意味で驚きました。あれほどのヘディングができる選手だったとは。今後は、仕掛けてチャンスを創出するだけでなく、フィニッシャーとしても期待したいです。おそらく、アンデルソン ロペス選手へのマークが厳しくなると思うので、その意味でもエウベル選手が鍵を握りそうです。

今日の試合でもわかりましたが、このグループは一息つける試合のない厳しいグループ。強豪同志の潰し合いがあるかもしれないし、中2日で日程が組まれているので、コンディションも鍵になる。その中でも横浜FMには突破してほしいですね。

ACLの解説はすごく楽しかったですし、選手の良いところを見つけて、そこを中心に伝えたいと思っています。

【ホアンアイン ザライ×横浜F・マリノス|ハイライト】


[次節開催情報]
AFCチャンピオンズリーグ2022 東地区グループステージMD2
横浜F・マリノスvs全北現代
2022年4月19日(火)23時00分キックオフ(日本時間)
DAZN独占配信

 

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