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2022年4月20日(水) 13:50

水沼 貴史の視点:本来の姿を見せられない原因は「パススピードの遅さ」と「距離感の悪さ」【ACL 横浜FMvs全北現代】

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水沼 貴史の視点:本来の姿を見せられない原因は「パススピードの遅さ」と「距離感の悪さ」【ACL 横浜FMvs全北現代】
初戦に続き2戦目も本来の姿を見せられず、この日は無得点で黒星となった。

激闘が繰り広げられるAFCチャンピオンズリーグ。グループステージ突破を狙うJリーグ勢はアジアの難敵相手にいかなる戦いを見せたのか。DAZN解説陣が鋭い視点で試合のポイントを分析するとともに、次節の見どころを語る。

ホアンアインザライとの初戦がよくなかったので、この試合では改善してくるだろうと思っていたのですが、同じような試合になってしまい、ショックでしたし、残念でした。先発を7人入れ替えて、最初はうまく試合に入れたようにも思えましたが、サポートが遅かったり、ミスがあったりして、リズムが生まれませんでした。また前半中盤に、完全な決定機をつくられましたが、相手がシュートを空振りして、どうにか事なきを得ました。普通なら、これで流れを引き寄せられるところですが、そうはならず、その数分後にPKを献上して、先制点を奪われてしまった。ピンチを凌いだのに、その後に我慢しきれない展開が、今季はすごく多いですね。

初戦は、悪いなりにもふたつのセットプレーをモノにして勝てましたが、今日の試合の相手、全北現代は守備が強固でした。今季のKリーグでは序盤戦で守備に苦しみ、なかなか勝てなかったので、守備のテコ入れをして、システムも変えて、3連勝してベトナムに乗り込んできました。ACL初戦ではシドニーとスコアレスドローを演じ、手応えを掴んでいたのでしょう。

とはいえ、(新型コロナで)主力を5人も欠いている全北に、マリノスはほとんど決定機をつくれませんでした。前半終盤に岩田とエウベルが至近距離から連続で狙ったシュートが唯一だったと言っていいほど。あの絶好のチャンスは決めておきたかったし、それを逃したことで流れを掴み損ねてしまったと思います。

2試合を通して、マリノス本来のパスワークが見られない要因としては、まずパスのスピードの遅さが挙げられます。最近、特にそれを感じます。速くて正確なパスを繋げられれば、選手自体はあまり動かなくていいし、相手を動かすこともできます。そこで敵の陣形にズレが生まれ、こちらにフリーの選手が出てきますが、今はそれが出来ていないですよね。

それから、攻守の両局面で、選手たちの距離が遠い。良い距離感を維持できていれば、攻撃から守備に切り替わった時、その瞬間だけ頑張れば、相手が蹴ってくれて、長い距離を走らなくて済みます。特に東南アジアの高温多湿の状況下では、プレスをずっとかけ続けるのが困難です。だから、コンパクトにする必要があるのですが、今のところ、あれだけカウンターを受けているので、バランスがよくないのだと思います。

またそんな過酷なピッチコンディションでは、走るための意志も重要になります。特に前方へのスプリント。攻められている時は、失点されたら困るので必死で戻るのですが、得点チャンスが生まれるかどうかといった場面で、それを信じてフルスロットルで走るのは、選手の意志によるところが大きいのです。暑いとか、苦しいとか、あとで言い訳はいくらでもできますし、諦めるのは簡単。今日の試合で、クロスに中で合わせる選手が実に少なかったのは、そんなメンタルも関係していると思います。

あと、暑くて苦しい状況では、次第に思考能力が落ちてきて、判断が悪くなってしまいます。今日もそんなシーンがあったと思います。こんな風にネガティブなことを言い続けるのはよくないかもしれませんが、逆にこの2試合で気づけたのだとしたら、よかったと捉えてもいいのではないでしょうか。

次の相手のシドニーFCは、粘り強いチームでしょう。2試合に引き分けていますし。ただマリノスにとっては、相手うんぬんよりも、この2試合でわかった問題点をいかに修正できるかが重要になります。今日の全北戦の敗北は、今季のAFCチャンピオンズリーグで日本勢が初めて喫した黒星です。これではダメなんだと、選手もスタッフも気づけたはずですし、この環境でいかに戦っていくべきかということもわかってきていると思います。

ここはホームカントリーのベトナムのチームも同居する難しいグループです。代表もベトナムに相当手こずるようになっているように、まったく侮ることなどできません。そこも気づかされた点でしょう。次戦以降に向けて、主にリカバリー中心になっていくとは思いますが、ミーティングでしっかりと話をして、全員がひとつになることが極めて重要です。

グループステージを突破するのは、マリノスに課せられた使命です。この目標を絶対にクリアするということを、あらためて全員が共通の認識として持つべきですね。誰ひとりとして、暑いとか、苦しいとか、無理とか、言って諦めてはなりません。東南アジアで、中2日で試合が続く集中開催は、間違いなく大変だと思います。特に今は、練習と試合以外に外にも出られないでしょうから、リフレッシュするのも簡単ではないはず。

それでも、アジアの頂点に立つという大きな目標に向けて、全員が一丸となり、ベンチワークやコンディショニングなどを含めて、総力戦で立ち向かっていってほしいです。本当に過酷で困難な大会ですが、そのぶん、優勝できたら喜びもひとしおのはずですから。

横浜F・マリノス×全北現代|ハイライト】


[次節開催情報]
AFCチャンピオンズリーグ2022 東地区グループステージMD3
シドニーFCvs横浜F・マリノス
2022年4月22日(金)23時00分キックオフ
DAZN独占配信

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