再浮上の横浜FMはホームで福岡を迎え撃つ。川崎Ｆと広島の上位決戦は優勝争いの行方を左右する大一番に【プレビュー：明治安田Ｊ１ 第29節】

明治安田生命Ｊ１リーグは10日、11日に第29節の9試合が開催される。

首位に再浮上した横浜FMは、ホームで福岡と対戦。水曜日に行われた25節の湘南戦では3-0と快勝を収め、3試合ぶりに勝点3を手にしている。デビュー戦ゴールを決めたヤン マテウスが、チームにさらなる勢いをもたらせるか。対する福岡は前節名古屋に敗れ、7試合勝利なし。水曜日に行われた天皇杯でも甲府に足をすくわれた。苦しい戦いが続くなか、前回対戦で勝利を収めた相手を再び撃破し、好転のきっかけを見出したい。

川崎Ｆvs広島の上位対決は、今節の最注目カードとなる。3位の川崎Ｆは前節、湘南に敗れ、連勝が4でストップ。レアンドロ ダミアンを負傷で欠くなか、知念 慶にかかる期待は大きい。一方、川崎Ｆを1ポイント上回る2位の広島は、前節清水を下して5連勝。天皇杯でもＣ大阪を撃破し、勢いを加速させている。公式戦2試合連発中の川村 拓夢が、この試合でも大仕事をやってのけるか。

鹿島vs京都は、ともに水曜日の天皇杯で4強進出を決めたチーム同士の対戦となる。鹿島は前節浦和と引き分け、4試合勝利なし。2点を先行しながら追いつかれただけに、リード時の試合運びがテーマとなるだろう。対する京都は神戸を下し、7試合ぶりに勝点3を手にした。天皇杯で2ゴールを決めたパウリーニョが、リーグ戦でも結果を残せるか。

柏は浦和の本拠地に乗り込む。前節は磐田と引き分け、4試合勝利から遠ざかる。ドウグラスが2試合連続ゴールと調子を上げてきたのは好材料ながら、失点が増えつつある守備の修正を図りたい。対する浦和は前節、鹿島と引き分けに終わった。それでも2点のビハインドを追いついたのはポジティブな材料だろう。好調を維持する松尾 佑介にかかる期待は大きい。

Ｃ大阪はホームに鳥栖を迎える。前節は札幌に敗れ2連敗。天皇杯でも広島に逆転負けを喫しており、一時期の勢いが失われつつある。上位争いに食らいついていくためにも負けられない一戦は、アダム タガートら攻撃陣のパフォーマンスがカギを握るだろう。一方の鳥栖は前節Ｇ大阪に快勝を収めている。1ゴール・1アシストと結果を出した西川 潤は所属元との対戦となるためピッチに立てないが、宮代 大聖、垣田 裕暉ら他の攻撃陣の活躍が期待される。

清水はホームで湘南と対戦。前節は広島に敗れ、6試合ぶりの黒星となった。数的優位となりながらも決定打を欠いただけに、最終局面の質向上が求められてきそうだ。湘南は前節川崎Ｆを撃破するも、水曜日に行われた横浜FM戦では0-3と完敗。中2日での一戦となる今節は総力戦が求められるなか、山口 智監督の手腕が大きなカギを握るだろう。

Ｇ大阪はホームにFC東京を迎える。前節は鳥栖に敗れ、3連勝はならなかった。3点を奪われた守備の修正が重要なテーマとなる。一方のFC東京は横浜FMと2-2で引き分けている。2ゴールでチームを救った塚川 孝輝が今節も結果を残せるか。

神戸はホームで名古屋と対戦。前節は京都に敗れ、降格圏からの浮上はならなかった。水曜日の天皇杯でも鹿島に敗れ、好転の兆しは見えてこない。得点力に課題を抱えるなか、7試合ゴールから遠ざかる武藤 嘉紀の爆発が待たれる。名古屋は前節福岡に競り勝った。マテウス カストロの離脱は痛手だが、永井 謙佑ら他の攻撃陣にかかる期待は大きい。

札幌はホームに磐田を迎える。前節はＣ大阪を下し、連敗を2で食い止めている。ここ5試合で3得点の青木 亮太が注目プレーヤーとなる。磐田は前節柏と引き分け、連敗を3でストップさせた。2点のビハインドを追いついた粘り強さを今節にも持ち込みたいところだ。

明治安田生命Ｊ１リーグ 順位表

■各試合の見どころをチェック
清水vs湘南
川崎Ｆvs広島
浦和vs柏
横浜FMvs福岡
京都vs鹿島
Ｇ大阪vsFC東京
Ｃ大阪vs鳥栖
神戸vs名古屋
札幌vs磐田