
AFCチャンピオンズリーグエリートの決勝が5月4日(日本時間)に行われる。
準決勝でクリスティアーノ ロナウド擁するアル・ナスル(サウジアラビア)を撃破し、ファイナルに駒を進めた川崎Fが、アジア制覇をかけ、アル・アハリ・サウジ(サウジアラビア)と対戦する。
アル・アハリ・サウジは西地区のリーグステージを7勝1分で2位通過すると、ラウンド16ではアル・ラーヤン(カタール)を2戦合計5-1で撃破。ファイナルステージでは準々決勝でブリーラム(タイ)を3-0で下し、準決勝ではアル・ヒラルとの同国対決を3-1で制した。
圧倒的な攻撃力を有するチームの中心は、リヤド マフレズだ。マンチェスター・シティでもプレーしたアルジェリア代表は、今大会で得点ランクの2位に並ぶ9ゴールを記録し、力強くチームを牽引する。他にも準決勝でゴールを決めた元ブラジル代表のロベルト フィルミーノ、同じく準決勝で結果を出したイングランド代表のイヴァン トニーら前線には多士済々のタレントが揃う。
中盤にはミランやバルセロナでプレーしたコートジボワール代表のフランク ケシエが君臨し、最終ラインにもブラジル代表歴を持つロジェール イバニェスら実力者が並ぶ。そしてゴールマウスに立つのはチェルシーで欧州制覇に貢献したセネガル代表のエドゥアール メンディだ。
まさに各国代表がずらりと並ぶスター軍団を率いるのはマティアス ヤイスレ監督だ。ドイツ出身の若き指揮官は、レッドブル・ザルツブルクをオーストリアリーグ優勝に導いた事績を持ち、2023年7月からアル・アハリ・サウジの指揮を執っている。
アル・ナスルにも引けを取らない難敵に対し、川崎Fはいかなる戦いを見せるのか。
アル・ナスル戦では伊藤 達哉とマルシーニョの両翼が躍動し、途中からピッチに立ったエリソンが推進力をもたらした。大黒柱の家長 昭博は限られた時間で結果を出し、高井 幸大は堂々たるプレーで最終ラインを支えた。そして山口 瑠伊はビッグセーブを連発し、幾多のピンチを救っている。長谷部 茂利監督の大胆な采配も光った。
川崎Fとすれば準決勝と同じく、先手を奪い試合を優位に進めたいところだろう。そして相手の攻撃を粘り強く凌ぎながら、カウンターから追加点を狙う戦いが理想的か。
再び開催国のチームとの対戦となるだけに、完全アウェイの雰囲気のなかで厳しい戦いが待ち受けるだろう。それでもチーム一丸となり、怯むことなく強大な相手に立ち向かうはずだ。悲願のアジア制覇へ、あと一つ。頂はもう目の前だ。
■各試合の見どころをチェック
アル・アハリ・サウジvs川崎F