明治安田J2リーグは11月に35節から38節までが開催され、今季の日程が終了した。
悲願の初優勝を成し遂げたのは水戸だ。昇格に王手をかけながらも2連敗を喫し、2位に転落したが、重圧のかかる最終節では大分に2-0で快勝。長崎と勝点で並んだものの得失点差で上回り、優勝&昇格を実現した。
長崎は37節に水戸との首位攻防戦をものにし、順位表のトップに立ったが、最終節では徳島と引き分け、逃げ切れなかった。それでも自動昇格圏内を死守し、8年ぶりにJ1復帰を果たした。
千葉は11月に3勝1分としたが、上位2チームに1歩及ばず、3位でプレーオフに回ることとなった。最後まで自動昇格の可能性を残していた徳島は、最終節で長崎と引き分け、4位となった。

驚異の追い上げを見せたのは磐田だ。前月終了時では8位に留まっていたが、11月は3勝1分で10ポイントを加算。最終節では終了間際の決勝ゴールで鳥栖を撃破し、5位に浮上してプレーオフ進出を果たした。終盤に2連敗を喫した大宮だが、昇格1年目にしてプレーオフ出場の権利を手にした。
仙台は最終節でいわきに敗れ、7位に転落。2年連続のプレーオフ進出を逃した。1年でのJ1復帰を目指した鳥栖は11月に入って失速。勝利を挙げられず、8位で今季を終えた。同じくJ1復帰を目指していた札幌は終盤に意地を見せたものの、12位と不本意なシーズンに終わった。
残留争いも熾烈を極めた。すでに34節に愛媛の降格は決まっていたが、残り2枠は最終節までもつれ込んだ。奇跡の生還劇を果たしたのは富山だ。前月終了時では19位だったが、36節に鳥栖を下すと、37節では終了間際の決勝点で甲府に勝利。そして最終節では秋田を4-1で撃破した。甲府と引き分けた熊本と勝点37で並んだが、最終節での大量得点がものを言い、得失点差で上回り残留を決めた。
熊本は30節以降勝利を挙げられず、4シーズン戦ったJ2の舞台を去ることとなった。山口は最終節で大宮を下すなど健闘したものの、2016年の昇格以来初のJ3降格となった。













