2026年3月24日
2026年度 第1回Jリーグ社員総会/臨時理事会後記者会見発言録
2026年3月24日(火)16:00~
Jリーグ会議室にて実施
登壇:チェアマン 野々村 芳和
理事・常務執行役員 青影 宜典
司会:広報部長 江崎 康子
〔江崎広報部長より説明〕
本日開催いたしました2026年度社員総会および臨時理事会後の記者会見を開催いたします。
〔社員総会決議事項〕
1.2025年度次期繰越金処分案の件(決算報告に含む)
2.理事、監事選任の件
※代表理事選任は同日付の臨時理事会決議事項で上記選任に同報
〔社員総会報告事項〕
1.2025年度決算報告の件
2.2.2025年度事業報告の件
《報告事項・決議事項》
1.2025年度決算報告の件/2025年度次期繰越金処分案の件
https://aboutj.jleague.jp/corporate/pressrelease/article/15903
初めに2025年度決算報告の件です。詳細はコーポレートサイトにも資料を掲載しています。このあと、担当執行役員の青影よりご説明させていただきます。次期繰越金処分案の件について配布資料はございません。決算報告に含めて説明させていただきます。なお、2025年度に定款を変更し、会計監査人設置法人となったことに伴い、決算報告については、理事会は承認事項、社員総会は報告事項となっています。次期繰越金処分案の件は、社員総会決議事項となりますので、併せてご説明いたします。
〔青影理事・常勤執行役員より決算について説明〕
決算につきましては、2026年3月9日の臨時理事会で決議され、本日の社員総会でクラブの皆様に報告をいたしましたので、皆様にも情報を共有させていただきます。
【2025年度決算について】
プレスリリースの見方をご説明申し上げます。一番左(A)欄が2025年度の決算情報、(B)欄には増減分析のために、2024年度の決算内容を記載しています。今回の決算の特徴としまして、「経常収益合計」の欄をご覧いただきます。一般企業でいう売上高として合計346.3億円を計上し、過去最高収益となっています。そのほか、経常費用が330億円となり、最終的に経常増減を踏まえ、当期純利益にあたる当期一般正味財産増減額は合計で13.6億円を計上することができました。
それぞれ予算との対比や昨対比については、プレスリリースのほか別添資料に記載しています。

【2025年度決算の概要】
続いて少し詳しく解説いたします。本日の決算のトピックは、先ほど申し上げたとおり、経常収益(売上)が過去最高を更新したというところが一つです。協賛金収益と国内外の公衆送信権料(放映権)が当初予算や前期比と比べて増加したことなどが主な理由で346.3億円となりました。実績値では、経常増減(経常利益)は14.4億円の黒字、当期一般正味財産増減額(当期純利益)は13.6億円の着地となっています。それぞれ予算との対比は表の通りとなります。

【2025年度前年度対比】
続いて2024年度との実績ベースでの比較です。上記グラフに記載のとおり、売上も経費もそれぞれ昨期を大きく上回る形で進捗しており、さらに追加で収益を積み上げることができたので、大幅な黒字で着地することができました。クラブ配分金の増減額、リーグ運営経費、その他事業費などについては記載のとおりです。本日の社員総会では、今回計上した当期純利益を、どのように利益処分するかということもクラブの皆様と確認させていただき、基本的には進行年度の事業系予算等に充当し追加施策を実施することを決議しました。
[江崎広報部長より補足]
社員総会報告事項の2点目「事業報告の件」は、25年度事業報告書をコーポレートサイトに本日公開しましたのでそちらをご確認ください。
https://aboutj.jleague.jp/corporate/assets/pdf/report/report-2025.pdf
2.理事、監事選任の件
〔江崎広報部長より説明〕
Jリーグは、本日の社員総会および臨時理事会において、チェアマン、理事、監事を決定いたしました。2025年12月19日の臨時理事会にて候補者が内定し、その後の記者会見にて発表した次期チェアマン、理事、監事それぞれの候補者につきまして、本日の社員総会ならびに臨時理事会にて正式に決議されました。任期は本日より2027年9月に開催予定の社員総会終結時までとなっています。改めまして、本日の登壇者をご紹介いたします。チェアマンの野々村芳和と、理事の青影宜典でございます。青影は常勤の理事と常務執行役員を兼任いたします。
はじめに、青影より新体制に関してご説明ののち、野々村、青影それぞれから一言ずつご挨拶申し上げます。
〔青影理事・常勤執行役員より新体制に関しての説明〕
今回の新体制および発足にあたっての選考プロセスや選任理由についてご説明いたします。
Jリーグでは、チェアマンならびに理事、役員、特任理事の選任にあたり、透明なプロセスと公正かつ客観的な評価を目的とし、第三者機関である役員指名報酬委員会が各候補者を理事会に答申し、決議されています。
これからご説明する内容は、既に2025年12月19日の臨時理事会記者会見にて、皆様方にも役員候補者の選任に関し、役員指名報酬委員会から選考プロセス、選考基準、選考理由などについて具体的にご説明しておりますが、改めてプレスリリースに沿ってポイントを簡潔にご説明させていただきます。より具体的な内容につきましては、2025年12月19日の理事会後会見の発言録全文をホームページにて公表していますので、そちらも併せてご参照ください。
https://www.jleague.jp/news/article/33262/
【新体制のポイント】
役員指名報酬委員会は次期チェアマンの要件として、リーグ価値の最大化のため、Jリーグのグローバルな事業の拡大と成長に見合った組織の実現を目指せる人材、具体的には、世界5大リーグに追いつく飛躍的な成長を実現するための中長期での戦略の具体化や、海外での日本人選手の価値の訴求・強化、財政基盤の強化と持続性の確保、外国人投資家による大型投資の呼び込み、経営人材の拡充と体制の強化、コンプライアンスを徹底するための内部統制の充実といった形で、多岐にわたる経営課題をリードできる人材を候補としてリストアップし、最終的に全会一致で野々村チェアマンを候補者とする理事会への答申を決定、本日の社員総会および臨時理事会において、野々村チェアマンの3期目の再選が決議されました。
また今回の改正により、チェアマンを補完して業務執行全般を監督する役割として、常勤理事を新たに1名設置していただきました。具体的には、コンプライアンスの内部統制の強化や、組織の一体感の向上を含む組織マネジメントの高度化、執行の責任者としてリードする立場として常勤の理事を設置し、私、青影がご指名いただき、本日着任しています。
続きまして、クラブ理事につきましては、これまでの理事や実行委員としての実績、クラブの事業規模、ホームタウンの所在などを総合的に勘案し、大倉智氏(いわきFC)、千布勇気氏(ヴィッセル神戸)、山室晋也氏(清水エスパルス)の3名が選任されています。Jリーグを牽引することが期待されるトップ層のクラブや、地域に根差したクラブの視点といった観点から、今回新たに千布氏と山室氏が指名され、選任に至っています。
また、社外理事に関しては、リーグ価値の最大化に向け、候補者の持つ専門性と経験が、理事会の意思決定および執行の監督に貢献できることを要件とし、6名のうち4名が再任、2名が新任となっています。新たに新任理事となりました井口加奈子氏に関しましては、知的財産権、著作権、人権、スポーツ団体のコンプライアンスなどを専門とする弁護士であり、スポーツ団体の社会理事としてのガバナンスの経験も豊富です。変革を迎える組織に対し、専門的なご経験が期待され、今回新たに理事として選任されました。また、夫馬賢治氏に関しましては、日本有数のサステナビリティ経営の専門家として、多くの企業や官公庁、地方自治体の政策アドバイザーや委員を多数務めているほか、2021年から特任理事としてもJリーグに参画いただき、理事会にご出席されています。今回、サステナビリティ領域や経営基盤、リーグ価値最大化に向けた経営全体への貢献が期待され、理事として選任されています。このほか、Jリーグの経営課題を満遍なくカバーし、専門性、経験、年齢の多様性やバランス、Jリーグの経営課題の理解などを踏まえ、杉本勇次氏、秋山有子氏、藤原弘治氏、政井貴子氏の4名が再任となりました。
監事につきましては、改正公益法人法で求められる公益法人のガバナンスの強化に対応できる体制として、リーグおよびクラブ双方の経営に精通し、会計監査などの専門性を持つ人材として、鈴木秀和氏、小林久美氏、大金直樹氏の3名が再選されています。
また、特任理事につきましては、現役時代にトップレベルで活躍され、フットボールを中心とした豊富な知見をJリーグにもたらしていただける方として、内田篤人氏、小野伸二氏、海堀あゆみ氏の3名の再選が決議されています。
[江崎広報部長より補足]
公益財団法人日本サッカー協会(JFA)推薦枠は、2026年3月29日に開催のJFA評議員会で決議予定の役員人事をもって推薦されます。選任者が決定次第あらためて公表いたします。
プレスリリース「理事・監事・特任理事選任について」の2ページ目ですが、2025年12月19日の臨時理事会で内定が承認された執行役員に関しましても、本日チェアマンが決議されたことに伴い、正式に就任が決まっていますため、併せてお知らせいたします。
それでは、チェアマンの野々村、理事の青影より一言ずつご挨拶申し上げます。
〔野々村チェアマンよりご挨拶〕
(2022年にチェアマンに就任してから)4年が経ち、もう1期務めることになりました。4年前にJリーグに来た時はまだ新型コロナウイルス対応のただ中(コロナ禍)でしたが、2023年5月8日に(厚労省による新型コロナウイルス感染症の位置づけが)5類に移行し、人々の心理的なハードルが低くなり、通常のリーグ運営、クラブ運営ができるようになってきました。
そこから入場者数、売上ともに過去最高だった2019年に向けてどのようにV字回復をしていくかという過程において、“Jリーグはどこを目指すのか”についてクラブの皆様と意思統一をはかり、2024年に2019年を超える入場者数、売上を達成いたしました。さらに2025年にも2024年を超え、(2期連続で)過去最高の入場者数、売上を実現しました。
ただ、これで良いとは誰も思っておらず、あくまで過程であり、ここからがJリーグが世界の中でどのようなポジションをとれるかに改めて臨むスタートとなります。現在、明治安田Jリーグ百年構想リーグが開催されていますが、2026/27シーズンを迎えるにあたり、そうした(新しいスタートを迎える)期間になると思っています。ここまでの4年間で、何をどう変えたらクラブが頑張った分だけ成長できるようになるのか、そのためにリーグがやるべきことは何か、少しずつ整理し実現できつつあると思います。ここからは、リーグがやるべきこととクラブが頑張ることをさらに整理し、(クラブが)頑張ったら頑張った分だけ成長できる、良い循環に入っていけるようにしたいと思っていますし、そうした(クラブの成長の)お手伝いができればと思っています。
〔青影理事よりご挨拶〕
このたび役員指名報酬委員会より、チェアマンを経営基盤の領域からサポートしてほしいという期待を込めて選任いただいたと認識しています。執行役員としても経営基盤領域を担当しており、組織の基本的な設計、人員の配置、予算、クラブの経営等を関連して対応しています。Jリーグはまさに、チェアマンが申し上げたように毎年のように新たな挑戦を続け、次のステージに向けてさまざまな成長を実現できている途上にありますので、このままこのペースで、さらに越える非連続の成長を遂げていけば、世界でも戦っていけるリーグに必ずなると思っています。そのリーグを目指してチェアマンをサポートし、邁進していきたいと考えています。成長する過程で、どのようにその時々のステージに合わせて組織を整備していくこと、新たなルールをメイキングしてこと、そういったことが私の責務だと考えていますので、しっかりとリソースを適切に配分し成長を止めないように、さらなる成長に向かって一歩先の戦略、戦術を考えながら、組織、リーグ全体、クラブをサポートしていきたい、一緒に頑張っていきたいと考えています。
〔野々村チェアマンよりコメント〕
最後に一点、付け加えさせていただくと、4年間チェアマンを務めて一番感じているのは、多くの皆様に(Jリーグの活動や目指すことを)伝え、広めることの難しさです。メディアの皆様のお力もお借りしながら、私たちもより一層伝わる努力を重ねます。改めてご協力をお願いいたします。
〔質疑応答〕
Q:執行役員についてお聞きします。3月4日にJSPO(日本スポーツ協会)が、中央競技団体における女性執行役員の人数が、まだ理想には遠いけれど向上しているということで、決定機関に女性を置いている団体が29.4%という数字がありますが、(Jリーグは)今回も女性が執行役員に入っていません。前回「女性登用もやっていきたいけれど、難しい部分があって、いろいろと聞いてやらなければいけない」と、仰っていましたが、2年を経過して入っていないことに関しどのような意図があるのでしょうか。
A:野々村チェアマン
女性を登用しないという意図はありません。執行役員になる前の段階の役職では、女性の皆様に就いていただき、そこで頑張っていただいている方もだいぶ増えてきています。プロフットボールの分野は、一般のビジネスとは多少違ったところもあるので、中途で採用してすぐにうまくはまるというものではないと思っています。役員としてやってもらうための準備は1年や2年ではできないと思っています。そういったことも含めて、Jリーグでは昨年から新卒の採用を始めました。今進めている採用に関しては女性のスタッフが男性よりも多いぐらいです。意識して変えていく作業を(前段階含め)いろいろなところでやっている段階です。
Q:青影さんにもお聞きします。
A:青影理事
私もチェアマンと同様に課題として認識しています。採用の面では管理職以上の女性スタッフの採用も積極的に行っていきたいと思います。Jリーグは外から入ってきたときに多岐多様にわたる分野への適用力が非常に多く求められますので、そこを期待して、最初から中途採用で幹部人材を採用することも検討したいと思っていますが、そういった人材が現れるのを待つだけではなく、社内でもそういったレベルに達する、幹部人材の女性職員を育成する必要があると思っています。そこは非常に喫緊の課題として感じながら、若手社員の採用も含め、しっかりと取り組み、社内での育成も併せて対応していきたいと考えています。
Q:チェアマンにお伺いします。百年構想リーグのマーケティングが順調にみえます。手応え等、教えてください。
A:野々村チェアマン
シーズン移行にあたり、この半年のシーズンをどう過ごすのかと考えたときに、難しくなるという予測も踏まえ、プロモーション、各リーグの地域の分け方、PK戦の採用など、楽しんでもらえる策を多方面で相当考えたうえで提供できていると考えています。ファン・サポーターの皆さんが楽しんでいる、その光景がいいスパイラルに持っていってくれていると思います。クラブの頑張りと、サポーター・ファンの方たちもあり、良い循環になっていると思います。














