【福島 0-2 藤枝】
藤枝はボール保持者への激しい寄せで、福島にリズムを作らせない。その勢いを攻撃にも持ち込み、23分にはFW大石 治寿がピッチ中央を突進。右から入ってきたMF枝本 雄一郎に通そうとしたパスは福島DFの守備にはじかれるが、そのボールがそのままゴールへ転がり込み、オウンゴールで先制する。34分にはCKの流れの中で得たPKから得点を奪い、リードを広げた。
後半は、藤枝の守備時に左右へスライドする勢いが失速したこともあり、福島がボールを動かせるようになる。ただ、スペースを見つけて連動する場面はあるものの、回数が少なく、ゴール前でのプレー精度も低い。スコアを動かすことはできず、ホームで黒星スタートとなった。
【相模原 3-0 J-22】
明治安田Ｊ３の開幕戦で相模原がホームに迎え撃ったのは、昨季に３連敗を喫したJ-22。立ち上がりから、互いにサイドからのクロスを軸にチャンスをつかんでいく。相模原はMF須藤 右介、J-22はFW鈴木 武蔵（新潟）らが決定機を迎える中、ゴールに結び付けたのは相模原。35分に右サイドのMFトロからのクロスにFW井上 平が頭で合わせて先制点を奪う。
後半に入り、56分にはFKからMF曽我部 慶太が蹴ったボールをDF工藤 祐生がヘディングシュート。追加点を決めてリードを広げると、86分にMF樋口 寛規のゴールで試合を決定づける。相模原が昨季は勝てなかった相手に完勝を収め、好スタートを切った。
【富山 1-0 秋田】
昨季にＪ２からの降格が決まった富山と８位だった秋田は、ともに新監督を迎えての開幕戦となった。序盤こそ富山が前からプレッシャーを掛けて優位に立ったが、次第に秋田が盛り返してイーブンの展開に。両チームに一度ずつ決定機があったが、得点は生まれず、スコアレスで折り返した。
後半は再びプレスを強めた富山が主導権を掌握。すると、78分にCKからMF大山 俊輔のキックにルーキーのFW中西 倫也が頭で合わせて先制に成功する。終了間際に秋田のFWレオナルドに決定的なシュートを放たれるも、クロスバーにはじかれ、富山が逃げ切った。
【琉球 0-1 YS横浜】
序盤から琉球は得意のポゼッションサッカーを見せるものの、シュートにつながる場面はわずか。少ないチャンスの中、MF小幡 純平がスライディングしながらシュートを放つが、枠をとらえられない。対するYS横浜は、素早いカウンターから積極的にミドルシュートを放ってゴールを脅かし、前半を折り返す。
スコアレスで迎えた56分、YS横浜が先制に成功する。MF三浦 雄介を起点に攻め込むと、ペナルティエリア内に進入したMF吉田 明生が放ったシュートがGKの指先をかすめ、ネットを揺らした。追い付きたい琉球は、MF藤澤 典隆らを入れて攻め立てるも、守りを固めたYS横浜の守備陣を崩すことができず、黒星スタートとなった。
【町田 0-0 長野】
7803人の観客を集めた優勝候補と目されるチーム同士の対決は、２分にDF星野 悟の放ったボレーを皮切りに、町田が優勢に試合を運ぶ。40分にはMF遠藤 敬佑のシュートがクロスバーをかすめるなど、惜しいシーンを作り出していく。72分にはFW鈴木 孝司がシュートを放ち、セカンドボールからのクロスで好機を迎えるが、相手に阻まれた。
一方の長野は、思うように攻めの形を作れず。プレーの精度を欠き、MF山田 晃平の突破から得たチャンスも生かせない。
町田は後半アディショナルタイムにMF李 漢宰のミドルからのこぼれを鈴木 孝司が押し込むが、判定はオフサイド。０－０でタイムアップとなり、互いに勝点１を分け合った。
【山口 2-1 鳥取】
記念すべきＪ３の初戦に臨んだホームの山口は、立ち上がりから攻守にアグレッシブなプレーを見せ、初陣の緊張を感じさせない。一方の鳥取はセットプレーなどでチャンスを作ったが、決め切れず。前半はスコアレスで終えた。
試合が動いたのは後半の立ち上がり。山口はFW岸田 和人がペナルティエリア内でファウルを受けてPKを獲得し、これを自ら決めて先制する。さらに、52分にはMF鳥養 祐矢が右足で押し込み、リードは２点に。鳥取は終了間際にMF畑田 真輝がFKを直接決めて１点を返したものの、直後に終了のホイッスル。山口が開幕戦で見事に初勝利を飾った。
