11日の火曜日にAFCチャンピオンズリーグ（ACL）が行われる影響で、Ｇ大阪と浦和の試合は金曜日に開催される。
Ｇ大阪はホームで広島と対戦。2年前のチャンピオンシップ決勝と同じカードだが、現在、両者の置かれた立場は大きく異なる。無敗で3位のＧ大阪に対し、広島は未勝利で17位に沈む。状況的にはＧ大阪が優位と見られるが、地力を備えた広島が意地を見せられるか。遠藤 保仁と青山 敏弘の司令塔対決がこの試合の見どころだろう。
浦和はホームに仙台を迎える。前節は首位の神戸を撃破して、勢いに乗る。その試合で3ゴールに絡んだ柏木 陽介のパフォーマンスが今節もカギを握りそうだ。対する仙台は前節、川崎Ｆに完敗。持ち味である堅守を保つことが、重要なテーマとなる。浦和から期限付き移籍で加入した石原 直樹が契約上、この試合に出場できないのも痛手。代役の選手の奮起が求められる。
土曜日には残りの7試合が開催。首位の神戸は大宮の本拠地に乗り込む。前節、浦和に敗れ今季初黒星を喫しており、巻き返しの一戦に。上位を保つためにも、連敗は許されない。大宮はここまで5戦全敗と最下位に沈む。苦しい状況下で厳しい相手との対戦となるが、ホームでの一戦で意地を見せたいところ。わずか1得点の攻撃陣の奮闘なくして、好転のきっかけはつかめないだろう。
4連勝で2位に浮上した鹿島はホームにＣ大阪を迎える。前節は土居 聖真の決勝ゴールで大宮に勝利。伝統の勝負強さは今季も健在だ。対するＣ大阪は2連勝で8位に浮上。こちらも状態を上げている。安定した守りに加え、前節、エースの柿谷 曜一朗が今季初ゴールをマーク。攻撃面にも明るい材料が生まれているだけに、王者相手にも好勝負を演じるはずだ。なおこの試合で鹿島の小笠原 満男と曽ヶ端 準がＪ１通算500試合出場を達成する可能性がある。2人のベテランの記録にも注目したい。
5位のFC東京は、アウェイで札幌と対戦。新加入のピーター ウタカが調子を上げているのは好材料ながら、失点の多さが気がかりな点。前節、甘さを見せた終盤の戦い方が重要となる。札幌は前節、甲府に完敗を喫したが、内容は悪くなかっただけに、ダメージは大きくないはず。大久 保嘉人、ピーター ウタカと強力な相手FW陣をいかに封じるかが、この試合の最大のテーマだろう。
6位の川崎Ｆはホームで甲府と対戦。前節は仙台に快勝も、その試合で司令塔の大島 僚太が負傷し、今節には出場できない。その影響はどこまで出るのか。川崎Ｆにとっては正念場の一戦となる。甲府は2連勝で11位に浮上。吉田 達磨監督が求めるサッカーが、徐々に形になってきた印象だ。守りだけでなく得点も奪えるようになっているだけに、難敵を撃破し3連勝達成にも現実味が帯びる。
横浜FMは磐田をホームに迎える。開幕2連勝もその後は3試合勝利なし。前節はＣ大阪に完封負けと攻撃陣が沈黙した。このままずるずると引き下がらないためにも、ホームで勝点3を手にしたいところだ。磐田の中村俊輔にとっては、長年在籍した古巣との一戦に。前節は3ゴールに絡む活躍で勝利に貢献。今節も中村の左足から放たれるセットプレーが、大きなカギを握りそうだ。
前節、広島を撃破した柏は清水とのホームゲーム。連敗脱出で嫌な流れを払しょくしたのに加え、細貝 萌の加入で守備の安定も期待できる。連勝を達成し、勢いを掴めるか。清水は前節、磐田との静岡ダービーに敗れて2連敗。徐々に苦しい状況に追い込まれつつある。コンスタントに結果を出す鄭 大世を中心に、迫力ある攻撃を仕掛けられるかが、この試合のポイントとなるだろう。
下位に沈む鳥栖と新潟の一戦は、ともに浮上のきっかけを見出したい戦いとなる。鳥栖では新加入のビクトル イバルボが注目選手に。新潟はこの強力なストライカーを封じられるかが、重要なテーマとなるはずだ。
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■試合データ
Ｇ大阪vs広島
浦和vs仙台
川崎Ｆvs甲府
鹿島vsＣ大阪
大宮vs神戸
柏vs清水
鳥栖vs新潟
札幌vsFC東京
横浜FMvs磐田
