プロ入り前

酒井宏樹(さかい・ひろき)選手は、1990年4月12日生まれの31歳。

長野県で生まれ、千葉県で育ちました。

育成の名門・柏レイソルの育成組織にはUー15から所属し、Uー18を経て、2009年にトップチーム昇格を果たしました。当時から主にサイドハーフ、サイドバックの選手としてプレー。育成組織の同期では指宿洋史選手、竹富孝介選手、島川俊郎選手、工藤壮人選手が現在も選手として活躍しています。

トップチームへ昇格、ブラジルとJ2リーグで経験を積んだ2年間

2009からトップチームに登録された酒井選手は、6月にブラジルへの留学で経験を積みましたが、日本での公式戦出場はありませんでした。同年チームも成績が振るわずJ2リーグへ降格となりました。

2010年にJリーグ初出場。主にディフェンスラインの選手として9試合に出場し、柏の1年でのJ1リーグ昇格に貢献しました。

4番を背負い、史上初の快挙に貢献!

背番号を30番から4番に変更して臨んだ2011年は、右サイドバックの主力に定着!レアンドロ ドミンゲス選手と形成する右サイドは抜群の破壊力を誇りました。

酒井選手は思い切りのいいオーバーラップと、得意とする右足から放たれる速いクロスでアシストを量産。酒井選手の活躍や多彩な攻撃陣が輝いた柏レイソルは、J1リーグ昇格1年目で優勝を果たしました。昇格後即優勝はJリーグ史上初の快挙でした。

シーズン終了後にはJリーグベストイレブン、Jリーグベストヤングプレーヤー賞を受賞。2011FIFAクラブワールドカップでも4試合に出場しサントスFC戦でゴールを決めるなど、めまぐるしいシーズンを過ごしました。

2012年のシーズン途中、ドイツのハノーファー96への移籍を決断し、Jリーグ第16節ガンバ大阪戦を最後に、海外へ羽ばたいていきました。

ドイツとフランスでワールドクラスに成長!

ハノーファー96

2012年7月からハノーファー96へ加入。柏時代と同じ4番を背負い4年間プレーしました。

ハノーファー96では清武弘嗣選手、山口蛍選手と共にプレー。酒井選手自身は主に右サイドバックとして出場を重ねていきました。

屈強なアタッカーが揃うドイツでたくましく成長した酒井選手は、2016年からフランスの名門クラブ、オリンピック・マルセイユへ移籍しました。

オリンピック・マルセイユ

2016年からはフランスの歴史あるクラブ、オリンピック・マルセイユに加入。

2番を背負い、各国の代表選手たちと研鑽を積んだ酒井選手は、安定して出場を重ねました。個人のテクニックに優れた選手の多いフランスでプレーしたことにより、対人守備能力にさらに磨きをかけ、攻守で高い能力を兼ね備えた万能サイドバックに成長しました。

オリンピック・マルセイユでは5年間プレーした酒井選手。そしてこの度、2021年6月10日に浦和レッズ加入が発表されました。Jリーグへの復帰は9年ぶりとなります。

FIFAワールドカップ2回選出!日本代表でも活躍中

2011年にA代表に初選出された酒井選手は、日本代表でも継続してその実力を発揮しています。

2014年にはFIFAワールドカップブラジル大会のメンバーに選出。出場はありませんでしたが、世界を相手に日本の一員として戦いました。

ワールドカップブラジル大会後はサイドバックの主力として活躍。2018年FIFAワールドカップロシア大会にも選出されました。同大会では4試合に出場。各国の名選手を相手に戦い、予選ラウンド突破に大きく貢献しました。

現在も日本代表のメンバーに選出され、もうすぐに迫った東京オリンピックではオーバーエイジ枠としての活躍も期待されています。

9年ぶりのJリーグ復帰。浦和と歩む新たなストーリー

6月14日に加入会見が行われ、加入の理由や意気込みを語った酒井選手。

浦和ではマルセイユ時代と同じ2番を背負うことが決定しています。リカルドロドリゲス新監督によって大改革中の浦和で、どのような活躍を見せてくれるか。浦和と酒井選手の歩む新たなストーリーに注目です!
酒井選手のプレー集はこちらから!

世界レベルの実力派サイドバックを応援しよう!

9年ぶりのJリーグでの戦いをスタートさせようとしている酒井選手。

オーバーエイジ枠としての東京オリンピックの代表候補選手でもあります。

これからの活躍が今から待ちきれませんね!

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