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【J1 2ndステージ 第15節 大分 vs 仙台 】ベルデニック監督(仙台)記者会見コメント(03.11.29)

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大分 1 - 1 仙台 (14:04:大分ス) 入場者数 33,278人
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■ベルデニック監督(仙台)

 今日の試合は、うちにとってはJ2降格が決まったということで、非常に残念な試合になりました。それは我々が感情的に受け取ったら涙が出てくるという話になります。サポーターも選手もスタッフも泣いています。それを論理的に考えた場合には涙を流す理由はありません。今日は100%の力を出しましたし、これ以上の戦いはできなかったと思います。ファイト以外の部分、プレーのクォリティという部分が足りませんでした。

 プレーをするにはミスが多すぎました。ちゃんとプレーできるチームであれば最終節までもつれることはなかったでしょう。論理的に考えた場合、今シーズンはずっとそういう問題を抱えていたわけですし、今日もそれを繰り返してしまいました。それを考えればJ2降格という状況を受け入れなければならないと思っています。残された可能性というのは、J1で安定したプレーできるいいチームを作って行くということです。

 選手は非常によく頑張りました。これ以上ない、私が来てから一番力を出してくれた試合でした。そういう意味では、選手たちに頑張ったと伝えたいです。ただ、それをビデオを見て分析してみると、プレーのクォリティの面で色々と出てくると思います。いいプレーをすることによって、ゲームの中での偶然の影響を減らすことができます。長いボールをいれて、そのこぼれ球を拾うというサッカーをしていては、やはり全て偶然に頼ったサッカーになってしまいます。それが、うちの後半のプレーでした。ただ、それ以外の手はなかったと思います。

 今日、勝ち点との関係で大分は守ってカウンターを仕掛けられるという状況であったということ、逆に大分が攻めなければいけない状況だったら、うちが勝っていたと思います。そういう意味では、これからしっかりとトレーニングを積んで、偶然の影響を減らしていかなければなりません。

 今日のように長いボールを蹴って、こぼれ球を拾って、確かにチャンスは何回かできましたが、それはあくまでも偶然に過ぎないということです。こちらが狙って作ったチャンスではなかったということです。今日、うちが得たチャンスは頑張った結果です。けれど、ずっとそういうプレーしているチームというのは、いい結果を出すことは難しいです。私がここに来て2ヶ月が経ちチームとして成長しましたが、クォリティという意味では成長が足りませんでした。


Q.岩本輝雄と森保一の交代についてのお考えを教えてください。

 やはり1−0で相手がリードしているという中で、中盤の選手を1人代えなければいけないということです。もうひとつは、全体としてのクォリティが足りなかった、さらに中盤でもクォリティが足りない、かつ後ろでマークにつけない選手がいると。失点の場面でも、そういう形でやられましたし、23番の選手をフリーにしてしまった。誰がマークすべきは分かっていたと思いますが、そういう理由で代えざるを得ませんでした。

 無責任なプレーができるということはサッカーではありえないということです。1回言って、2回言って、3回言って変わらなければ、もう代えるしかないということです。まあ残念ながらそういう状況でした。ただ試合を重ねても同じようなミスを繰り返してしまいます。後半は交代しようという準備はもともとありました。ただ、失点をしたということで早めに対応したということです。

Q.小村選手が先発しました。ファビアーノ選手とどちらを起用するか悩まれたと思いますが、最終的に小村選手を起用するという決断をされた理由は何ですか?

 まず最初はファビアーノを出して小村を出さないということを考えていたんですが、まずはマリノス戦の2つの大きなミス、失点につながるミスをしたことから考えて、また怪我の様態も思わしくなく、しっかりとしたトレーニングもできない。そういう状況の中で、小村選手もしばらく出ていませんでしたが、そういうことであれば状態のいい選手を使おうということで決めました。

 ファビアーノ選手の頑張りに対しては本当に評価しないといけないと思っています。怪我をしながらも頑張ってくれました。ただ怪我をしていたことで、トレーニングをしたり、しなかったりということで、やはりコンディションが落ちていたということです。今日のグラウンドがスリッピーで、スピードのある選手のほうが有利だろうと考えたことも理由です。

Q.あれだけ攻めていて点が入りませんでした。いままでの試合でもよく見られましたが、根本的な問題はどこにあると思いますか?

 一番の原因は、ボールをキープしてボールを動かす中で、ボールの動きによってチャンスを作ることができなかったということです。ボールを動かして攻撃しようとしたときには、マリノス戦のように中盤でボールを奪われて簡単にカウンターでやられてしまったこともありました。

 そういう意味で、今日の試合では、可能な限りパスをまわして、ダメだと思ったら長いボールを使うという指示しました。その中で先に失点してしまいました。そうしたら、何かを変えなければいけない。そういう状況になったときには、もう長いボールで、こぼれ球を拾わなければいけないということを考えなければいけないという試合でした。頑張るだけでは十分じゃないですし、そういうプレーができなければなりません。

 私はもちろんそういうプレーができるようになることを強く望んでいます。その上で、J1に残留して、そこで選手たちに教えていきたいと思っていましたが、残念ながらJ2から始めなくてはいけなくなりました。

 私も当然、この責任は感じていますし、私が来て9試合やって数試合しか勝てませんでしたが、それは残留には十分でありませんでしたし、間違っても、私に責任がないと思っているとは思わないでください。いま非常にミスの多いサッカーをするチーム、J2に落ちたチームの監督を私がしているということです。そういう意味では、チームのクォリティも私のクォリティも変わらないということです。

 間違っても、私がいい監督で、チームが悪いと私が思っているとは受け取らないでください。チームが悪ければ、悪い監督だということです。ただどこに問題があるかということが分かっていて、それを直していきたい。ジェフの時は幸運もあってJ1に残れたので、それで上手くいきました。ただ、仙台の場合はジェフの時よりも若干問題が多いかなと思っています。プレーのクォリティを高めるという意味で。

以上

- J1リーグ2ndステージ 順位表 - J1リーグ 年間順位表 -
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